シニア コンプライアンス オフィサー(SCO) は、銀行など金融機関の管理職がコンプライアンス(法令遵守)判断力を証明する検定試験です。
金融機関の現場では、部下の処理や報告の承認、上層部からの指示などに対して、日常的にコンプライアンス上の判断が求められます。この検定は、そんな即戦力としての判断力・法令知識を評価するためのものであり、資格保有は業務の信頼性アップにもつながります。
次章からは、SCOの内容・勉強法・メリットをわかりやすく紹介します。ぜひあなたのキャリアアップに役立ててください。
SCO(シニア コンプライアンス オフィサー)試験概要

SCO検定試験の概要です
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験名称 | SCO検定試験 シニア コンプライアンス オフィサー |
| 試験日 | SCO検定は 年2回の全国一斉開催 (5月・11月)だけでなく、 CBT方式が随時受験できます。 紙試験では全国の主要都市で一斉実施 CBTは会場を選んで受験可能です。 申込期間や申し込み条件は回ごとに 異なるので、直近の募集要項を 公式サイトで確認。 例:第87回は9月〜10月が申込期間 |
| 主催団体 | 一般社団法人 金融検定協会 |
| 目的 | 銀行など金融機関の管理職が、部下 の上申や上層部からの指示などを 法令・内規に基づいて的確に判断 する力を評価するための検定試験 |
| 出題形式 | 五答択一式(マルチプルチョイス) |
| 出題数 | 50問 |
| 合格基準 | 60点以上 (最終的に試験委員会で決定) |
| 出題範囲 (例) | 1.銀行管理者のための コンプライアンスの基本と 業法関連規制 金融機関のコンプライアンスの基本/ 部店管理とコンプライアンス/ 金融機関の貸手責任/ 管理者のための業法関連規制の知識 2.銀行管理者のための 民法・会社法・個人情報保護法・ マイナンバー法 管理者のための民法/ 管理者のための会社法/ 管理者のための個人情報保護法/ 管理者のためのマイナンバー法 3.銀行管理者のための 金融商品取引法・保険業法・ 消費者契約法・金融サービス提供法 管理者のための金融商品取引法/ 管理者のための保険業法/ 管理者のための消費者契約法/ 管理者のための金融サービス提供法 4.銀行管理者のための 独禁法・刑法・労働関連法・ その他重要法令 管理者のための独禁法/ 管理者のための刑法/ 管理者のための労働関連法/ 管理者のための税法/ 管理者のための外為法/ その他重要法令 |
| 受験料 | 約7,000円(税込)※公式案内による |
| 対象者 受験資格 | 金融機関の営業店管理職 (支店長・次長・課長など) 受験資格に制限なし |
| 教材 | (PR) 楽天Books : SCO検定試験模擬問題集 Amazon: SCO検定試験模擬問題集 |
| 主催 | 一般社団法人 金融検定協会 株式会社 銀行研修社 【本社】 東京都豊島区北大塚3-10-5 電話:03-3949-4101(代) 【大阪営業所】 大阪市北区浪花町13-38 千代田ビル北館 4階 電話:06-6374-8141(代) |
合格率と難易度

SCOの合格率と難易度です。
シニア コンプライアンス オフィサー(SCO)の合格率は30~40%程度、想定される難易度は偏差値表示で55程度です。
| 回次 試験実施時期 | 受験者数・合格者数 | 合格率の目安 |
|---|---|---|
| 第84回 2024年5月 | 受験者数:非公開 合格者数:非公開 | 30~40%程度 |
| 第85回 2024年11月 | 受験者数:非公開 合格者数:非公開 | 30~40%程度 |
| 第86回 2025年5月18日 | 受験者数:非公開 合格者数:非公開 | 30~40%程度 |
* 合格率についての注意
金融検定協会が公式に具体的な統計を公開していませんが、資格紹介サイト等の情報では 合格率は一般的に30〜40%前後とされる傾向 と紹介されています。これは公式公開ではなく、試験対策書籍・模擬問題集からの受験者傾向をもとにした推定値です。
勉強時間の目安

勉強時間
SCO(シニア・コンプライアンス・オフィサー)検定は、金融実務経験の有無で必要な勉強時間が大きく変わる試験です。
| 受験者タイプ | 勉強時間の目安 |
|---|---|
| 金融機関で管理職経験あり | 約20~30時間 |
| 管理職候補・法務経験あり | 約30~40時間 |
| 実務経験が浅い/異業種 | 約40~60時間 |
※ 暗記量よりも「判断の理由」を理解できるかが合否を左右します。
勉強方法(おすすめ手順)

勉強方法
① 公式認定の模擬問題集(テキスト兼用)を軸にする
SCO試験は出題傾向が安定しており、公式教材の理解=合格に直結します。
- まずは全体を一通り読む
- 条文を細かく覚えようとしない
- 「なぜこの判断がNGか」を意識して読む
② 法令は“全文暗記”を狙わない
SCOでは以下のような法令が出題されます。
- 金融商品取引法
- 保険業法
- 消費者契約法
- 個人情報保護法 など
重要なのは
「条文番号」ではなく「管理職としての判断基準」です。
✔ どんな場面で問題になるか
✔ 判断を誤ると何が起きるか
この視点で整理すると、記憶に残りやすくなります。
③ 過去問・類似問題は「選択肢の理由」を確認
正解・不正解だけを見る勉強は非効率です。
- なぜこの選択肢はダメなのか
- 現場で起きたらどう判断するか
を自分の言葉で説明できるかが重要です。
④ スキマ時間は「事例読み」で十分
SCOは計算問題がなく、
通勤時間・待ち時間でも学習が可能です。
- 1事例=5分程度
- 「自分が支店長ならどうするか」を考える
- 正解を見てズレを修正する
これだけでも実力は積み上がります。
直前期の仕上げ方(重要)
試験直前は、新しい知識を増やさず、判断ミスを減らす調整に集中します。
- よく迷う論点を3~5個に絞る
- 「迷ったらどちらを選ぶか」の基準を決める
- 管理職目線で“安全側”を選ぶ癖をつける
これだけで失点をかなり防げます。
出題頻度が高い重要論点チェックリスト(SCO)

自分のチェックリストです。
1. コンプライアンスの基本と業法関連規制
金融機関のコンプライアンスの基本
- ☐ コンプライアンスの定義(法令・社内規程・社会規範)
- ☐ 不祥事発生時の管理者責任
- ☐ 内部統制・内部通報制度の基本
部店管理とコンプライアンス
- ☐ 部店長の監督義務・注意義務
- ☐ 部下の違反行為に対する管理責任
- ☐ 日常管理(報告・承認・牽制)の重要性
金融機関の貸手責任
- ☐ 貸手責任が問題となる場面
- ☐ 過剰融資・説明不足の判断
- ☐ 顧客保護と回収判断のバランス
管理者のための業法関連規制の知識
- ☐ 銀行法の基本構造
- ☐ 行為規制・監督指針の考え方
- ☐ 業法違反と管理責任の関係
2. 銀行管理者のための
民法・会社法・個人情報保護法・マイナンバー法
管理者のための民法
- ☐ 契約成立要件
- ☐ 無効・取消しの違い
- ☐ 使用者責任・不法行為責任
管理者のための会社法
- ☐ 取締役・監査役の責任
- ☐ 会社責任と個人責任の区別
- ☐ 反社会的勢力排除との関係
管理者のための個人情報保護法
- ☐ 個人情報と個人データの区別
- ☐ 利用目的・第三者提供の制限
- ☐ 漏えい時の初動対応・報告義務
管理者のためのマイナンバー法
- ☐ 取得・利用範囲の限定
- ☐ 委託先管理の注意点
- ☐ 保管・廃棄ルール
3. 金融商品取引法・保険業法・消費者契約法・金融サービス提供法
管理者のための金融商品取引法
- ☐ 適合性原則の判断
- ☐ 説明義務違反となる事例
- ☐ 勧誘態様と記録管理
管理者のための保険業法
- ☐ 比較推奨販売の注意点
- ☐ 不適切募集と管理責任
- ☐ 苦情対応・再発防止
管理者のための消費者契約法
- ☐ 不利益事実不告知
- ☐ 取消し対象となる行為
- ☐ 高齢者対応時の留意点
管理者のための金融サービス提供法
- ☐ 横断的顧客保護ルール
- ☐ 説明義務・誤認防止
- ☐ 他業法との関係整理
4. 独禁法・刑法・労働関連法・その他重要法令
管理者のための独禁法
- ☐ 優越的地位の濫用
- ☐ 不当条件付取引
- ☐ 金融機関で問題になりやすい事例
管理者のための刑法
- ☐ 業務上横領・背任
- ☐ 贈収賄に該当するケース
- ☐ 刑事責任と管理責任の関係
管理者のための労働関連法
- ☐ ハラスメント防止義務
- ☐ 長時間労働と安全配慮義務
- ☐ 部下管理と法令違反リスク
管理者のための税法
- ☐ 脱税幇助と疑われる行為
- ☐ 顧客助言時の注意点
- ☐ 税務と金融実務の線引き
管理者のための外為法
- ☐ 取引時確認の重要性
- ☐ 制裁対象国・規制取引
- ☐ 疑わしい取引への対応
その他重要法令
- ☐ 反社会的勢力排除対応
- ☐ AML/CFTの基本
- ☐ 社内規程違反時の対応
すべてにチェックが入れば、SCO試験に必要な主要論点は一通り整理できています。
試験当日に見る A4・1枚 要点まとめ(SCO)

以下を試験当日に見てくださいね!
① 管理者としての基本スタンス(最重要)
- 法令違反は「知らなかった」では免責されない
- 部下の行為=管理者の監督責任が問われる
- 迷った場合は 顧客保護・安全側判断 が正解になりやすい
- 記録・報告・承認があればリスクは下がる
② コンプライアンス・業法関連(頻出)
- コンプライアンス=法令+社内規程+社会規範
- 銀行法:行為規制・監督指針の趣旨理解
- 貸手責任:
- 過剰融資
- 説明不足
- 顧客の理解度無視
- 部店管理では 未然防止義務 が問われる
③ 民法・会社法・個人情報・マイナンバー
- 民法
- 契約の無効/取消し
- 使用者責任・不法行為
- 会社法
- 取締役の善管注意義務
- 組織責任と個人責任の切り分け
- 個人情報保護法
- 利用目的の範囲内か
- 第三者提供の可否
- 漏えい時の初動対応
- マイナンバー
- 取得・利用は法定範囲のみ
- 保管・廃棄ルール厳格
④ 金融商品取引法・保険業法・消費者関連法
- 金融商品取引法
- 適合性原則
- 説明義務違反
- 勧誘記録の重要性
- 保険業法
- 比較推奨販売の根拠
- 不適切募集=管理責任
- 消費者契約法
- 不利益事実不告知
- 誤認・困惑による取消し
- 金融サービス提供法
- 業態横断の顧客保護
- 誤認防止措置
⑤ 独禁法・刑法・労働法・その他
- 独禁法
- 優越的地位の濫用
- 不当条件付取引
- 刑法
- 業務上横領・背任
- 贈収賄に該当する行為
- 労働関連法
- ハラスメント防止
- 長時間労働・安全配慮義務
- 税法
- 脱税幇助と誤解される助言
- 外為法
- 取引時確認
- 制裁対象国・規制取引
- AML/CFT・反社排除
- 疑わしい取引はエスカレーション
⑥ 本試験での判断ルール(超重要)
- 管理者として 「止める」「確認させる」選択肢は安全
- 顧客説明を省略する選択肢は危険
- 社内規程・ルール無視はほぼ不正解
- 迷ったら
→ 顧客保護
→ 法令遵守
→ 記録・報告
の順で考える
⑦ 試験直前の最終チェック
- 条文番号は不要
- 理由を説明できるか
- 「現場で起きたらどう判断するか」を想像
- 管理職目線を忘れない
参考書、問題集・過去問(PR)
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(模擬問題と過去問)
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