ガス主任技術者試験 甲種・乙種・丙種

国家資格

ガス主任技術者試験は、ガス事業法に基づきガス工作物の工事・維持・運用に関する保安監督を担う者を選任するための国家資格試験で、ガス事業者には免状取得者の選任が義務付けられる必置資格であり、資格者のみが「ガス主任技術者」を名乗って当該保安監督業務に従事できる制度として、甲種・乙種・丙種の区分ごとに一般財団法人日本ガス機器検査協会が実施しています。

合格率と難易度

ガス主任技術者試験の合格率は、甲種・乙種・丙種の区分ごとに明確な差があります。
評価方式は総得点に基づく絶対評価で、全体としておおむね6割以上の正答が合格水準とされていますが、複数科目のうち一科目でも最低基準を下回ると不合格となる仕組みです。

出題傾向としては、過去問題と構成や論点が近い問題が繰り返し出題される傾向があり、過去問を確実に解ける状態まで反復する学習が前提になります。

2019年から2025年の期間、ガス主任技術者試験の合格率を見ると、甲種は6.6%~20.5%、乙種は11.5%~23.4%、丙種は17.0%~28.3%で推移しており、難易度を偏差値換算すると、甲種58、乙種56、丙種54が一つの目安となります。

合格率に関しての詳細および推移は以下を参照してください。

甲種ガス主任技術者試験の合格率。難易度

甲種ガス主任技術者はガス工作物の工事、維持及び運用します。

年度受験者数合格者数合格率
2025年1,98030515.4%
2024年2,04231315.3%
2023年2,20238717.6%
2022年3,3562347.0%
2021年2,51151620.5%
2020年2,64727910.5%
2019年2,8391886.6%
甲種ガス主任技術者免状の合格率。難易度/偏差値

乙種ガス主任技術者試験の合格率。難易度

乙種ガス主任技術者は最高使用圧力が中圧及び低圧のガス工作物の工事、維持及び運用
特定ガス工作物及び当該特定ガス工作物に係るガス工作物の工事、維持及び運用をします。

年度受験者数合格者数合格率
2025年1,71530417.7%
2024年1,77631817.9%
2023年1,92040020.8%
2022年2,93433611.5%
2021年2,07648523.4%
2020年2,15035616.6%
2019年2,17725311.6%
乙種ガス主任技術者免状の合格率。難易度/偏差値

丙種ガス主任技術者試験の合格率。難易度

丙種ガス主任技術者は特定ガス工作物及び当該特定ガス工作物に係るガス工作物の工事、維持及び運用をします。

年度受験者数合格者数合格率
2025年2,92159220.3%
2024年2024年83927.8%
2023年3,01568422.7%
2022年4,07181219.9%
2021年3,17089728.3%
2020年3,10775124.2%
2019年3,10052717.0%
丙種ガス主任技術者免状の合格率。難易度/偏偏差値

ガス主任技術者試験(甲種・乙種・丙種)|試験概要

申込

期間
ガス主任技術者試験(甲種・乙種・丙種)の
受験申し込みと期間は:
・令和7年度実績として以下内容
出願:一般財団法人 日本ガス機器検査協会
ガス主任技術者試験ページより申請
受付期間:5月1日 ~ 5月30日
試験日ガス主任技術者試験(甲種・乙種・丙種)の
試験日は:
・令和7年度実績として以下内容
9月下旬
試験会場北海道/宮城県/東京都/愛知県
富山県/大阪府/広島県/香川県
福岡県/沖縄県(受験票に詳細掲載)
受験資格特になし(どなたでも受験可能)
出題形式

時間
以下令和7年度実績として:
マークシート形式(五肢択一)
および論述式(記述);
試験時間10:00~14:00
合格基準(甲種・乙種・丙種共通)
絶対評価:総得点で約6割以上が合格水準
科目別最低基準:各科目ごとに設定された
最低合格点を下回ると不合格
つまり、総得点が合格水準を超えていても
1科目でも最低基準未達なら不合格

科目別最低点について
さらに合格と認められるには、
次の全ての条件を満たす必要があります。
総得点(300点満点) が 180点以上
法令科目(80点満点) の得点が 25点以上
基礎科目(50点満点) の得点が 15点以上
ガス技術科目(100点満点) の得点が 30点以上
論述問題(70点満点) の得点が 20点以上
論述問題内の法令(35点)および
ガス技術(35点) で 0点がないこと
(論述でまったく得点できなかった場合は不合格)
試験問題

科目構成

内容
ガス主任技術者試験(甲種・乙種・丙種)の
試験問題は:
ガス事業関係法令(保安に関するもの)
ガスの性質(物理・化学)
ガス工作物の構造・機能
ガス工作物の工事・維持・運用
ガス設備・ガス器具に関する知識

免状ごとの担当可能範囲:
・甲種:高圧ガス設備・大規模ガス施設全般
 (都市ガス・LPガスを含む全規模)
・乙種:中規模ガス工作物
 (都市ガス・LPガス、中規模設備まで)
・丙種:小規模ガス工作物
 (小規模・低圧設備のみ)
免除科目

条件
なし(すべての科目を受験)
受験料ガス主任技術者試験(甲種・乙種・丙種)の
受験料は:
12,700円(非課税)
オンライン精算手数料 575円(税込)
合格発表ガス主任技術者試験(甲種・乙種・丙種)の
合格発表は:
試験実施後およそ60日以内に公式サイトに
合格者受験番号一覧として掲載
合格者には結果通知書および
認証証明書が順次発送
テキスト
過去問
問題集
(PR)
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・他:
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主催
一般財団法人
日本ガス機器検査協会
試験・教育講習部 ガス主任試験
業務グループ
〒174‑0051
東京都板橋区小豆沢4‑1‑10
TEL:03‑3960‑0159(平日)
ガス主任技術者試験(甲種・乙種・丙種)|試験概要

解説・補足(公式情報に準拠)

  • 申込期間と願書提出期間は公式お知らせ明記されています。
  • 試験日は、毎年9月の最終日曜日に実施されることが公式に定められています。
  • 受験資格に制限はなく、誰でも受験可能な国家資格試験です。
  • 合格発表は年度ごとに 公式サイトの一覧ページで受験番号として通知されます。

科目構成と内容の区別

共通する科目区分

甲種・乙種・丙種いずれも、法令上の科目区分は次の枠組みで構成されています。

  • ガス事業関係法令(保安に関するもの)
  • ガスの性質(物理・化学)
  • ガス工作物の構造・機能
  • ガス工作物の工事・維持・運用
  • ガス設備・ガス器具に関する知識

※「科目名が違う」「科目数が違う」という区別はありません。

級別の実質的な違い

区分出題レベルの違い
甲種大規模・複雑なガス工作物を対象とし、
設計・計算・総合的保安判断まで含む高度実務レベル
丙種小規模・単純なガス工作物を前提とした
基礎レベル、定型的な設備・作業が中心
乙種中規模ガス工作物を前提とし、
設備構成・運用管理・保安判断を含む実務レベル
ガス主任技術者試験、各種出題レベルの違い

ガス主任技術者試験は、甲種・乙種・丙種で科目構成自体は共通ですが、出題範囲の深さと技術水準が異なり、丙種は基礎的なガス設備と保安知識、乙種は中規模設備を想定した実務水準、甲種は大規模ガス工作物を対象とした設計・管理を含む高度な内容が問われます。

履歴書・職務経歴書・社内資格一覧の記載例

1. 履歴書

資格名ガス主任技術者(甲種)
主催一般財団法人 日本ガス機器検査協会
取得日2025年9月28日
記載例(実際の欄)2025年9月 ガス主任技術者(甲種)
一般財団法人 日本ガス機器検査協会
ガス主任技術者、履歴書の記載例

2. 職務経歴書

資格名ガス主任技術者(甲種)
主催一般財団法人 日本ガス機器検査協会
取得日2025年9月28日
補足欄高圧ガス設備
大規模ガス施設の保安管理業務に従事可能
ガス主任技術者、職務経歴書の記載例

3. 社内資格一覧

資格名ガス主任技術者(甲種)
主催一般財団法人 日本ガス機器検査協会
取得日2025年9月28日
業務範囲高圧ガス設備・大規模ガス施設全般の
保安責任者として担当可能
ガス主任技術者、社内資格一覧の記載例

注意点

  • 取得日を明記するのが一般的なルールです。
  • 主催(認証団体)を必ず明示します。
  • 履歴書、職務経歴書、社内資格一覧のいずれも同じ書式で通用します。
  • 乙種・丙種の場合は「中規模」「小規模」と業務範囲を補足すると、社内評価や転職時に有効です。

過去問の反復で合格を目指す

ガス主任技術者試験に合格するには、おおむね80〜100時間の勉強時間が必要です。最も効果的な勉強法は、過去問の反復演習です。

試験は毎年新しい問題が出題されますが、多くは過去問と類似した内容です。最短2週間の受験スケジュールを想定した場合、テキストや参考書に目を通したうえで、以下の手順で進めるのが基本です。

  • 毎日1試験分以上の過去問を、本試験と同条件で解く
  • 自己採点を行い、解説文を熟読する
  • 過去問は1回だけでなく複数回繰り返し、毎回満点を目指す
  • 初見問題集も同様に実施し、70%以上の正答率を維持する
  • 隙間時間にはスマホで電子書籍を活用する

過去問をテンポよく解き、解説文を理解しながら反復することで、本試験に対する理解と完成度を高めることが重要です。

論述問題で合格を決める|ガス主任技術者試験

ガス主任技術者試験には、マークシート形式の他に論述問題(記述式)が必須です。論述は、単に知識を暗記するだけでは合格につながらず、論理的に整理して書く力が求められます。論述で不合格になると、総得点が合格基準を超えても失格となるため注意が必要です。

論述の特徴

  • 甲種・乙種・丙種すべてに論述問題が出題される
  • 出題範囲は「法令」「ガス技術」「設備・工事管理」など実務知識に直結
  • 論述問題の配点は70点満点で、科目別最低得点20点以上が必須

合格につながる勉強法

  1. 過去問を徹底反復
    • 過去7〜10年分の論述問題を実際の試験時間で解く
    • 答案作成後、模範解答や解説を確認して書き方のパターンを習得する
  2. ポイントを押さえた構成で書く
    • 問題文の条件を整理し、段落ごとに論点を明確化
    • 結論→理由→具体例の順で記述すると読みやすく、得点につながりやすい
  3. 時間管理の練習
    • 論述は制限時間内で完成させる必要があるため、1問あたりの時間配分を意識
    • 書き始めに文章のアウトラインを決めると効率的
  4. 実務経験を結び付ける
    • 可能な場合は、自身の現場経験や設備管理の知識を具体例として活用
    • 誤答や推測を避け、公式規格や法令に基づいた正確な記述を優先する

練習のコツ

  • 毎回、自分の答案を採点基準に沿って自己評価
  • 0点を取らないことを最優先に、基準点を確実にクリアする
  • 論述に慣れることで、マークシート形式の科目でも知識整理が効率化

論述模範例(ガス主任技術者試験 甲種・乙種・丙種)

甲種

問題例
都市ガス供給設備において、圧力計が故障した場合の保安上の対応手順を、法令や安全規格に基づき説明せよ。

模範解答例

  • 結論:直ちに供給停止または警報監視強化で安全確保
  • 理由:高圧ガス保安法施行規則・JIS規格により、監視機器異常時は運転停止または代替措置が義務
  • 具体例:代替圧力計設置、手動記録、故障機器の交換・校正、記録報告
  • まとめ:安全確保 → 法令遵守 → 代替措置 → 記録報告

ポイント

  • 法令・規格名を必ず明示
  • 結論→理由→具体例の順で記述
  • 段落ごとに整理して読みやすく

乙種

問題例
高圧ガス設備において、ガス漏れが疑われる場合の初期対応を説明せよ。

模範解答例

  • 結論:直ちに設備停止、周囲避難、安全確保
  • 理由:高圧ガス保安法で漏洩時の初期措置が義務付けられている
  • 具体例:周囲への警告、ガス遮断、漏洩箇所の特定、点検報告

ポイント

  • 法令名や安全規格を簡潔に明示
  • 文章は簡潔に、段落分けして記述
  • 過去問類似問題で練習すると効果的

丙種

問題例
簡易ガス配管設備で異常音がした場合の対応を述べよ。

模範解答例

  • 結論:使用停止、安全確保、管理者報告
  • 理由:小規模設備でも異常時の停止・報告義務は共通
  • 具体例:異常箇所の確認、必要に応じてガス供給停止、報告書作成

ポイント

  • 小規模設備を想定
  • 過去問類似シナリオで反復練習
  • 段落ごとに整理して読みやすく

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