金融業務3級 法務コースとは、一般社団法人 金融財政事情研究会が主催する金融業務能力検定試験の一つで、金融機関の実務に必要な法務の基礎知識を体系的に学べる資格です。民法・商法・会社法を中心に、担保・保証、債権管理・回収、契約実務、コンプライアンス関連法令など、銀行・信用金庫・信用組合・保険会社等の現場で頻出する法務分野が幅広く出題されます。
本試験は、法律条文の暗記に偏ることなく、金融実務に即した事例ベースの問題が多い点が特徴です。そのため、窓口業務や融資業務、事務管理部門などで求められる「法的リスクを理解し、適切に判断する力」を効率的に身につけることができます。金融業務3級 法務コースは、法務の入門資格として位置づけられており、法律を初めて学ぶ方でも取り組みやすい難易度となっています。
金融取引における契約トラブルの防止や、顧客保護・コンプライアンス強化が重視される現在、金融業務3級 法務の知識は実務担当者にとって欠かせません。新入行員・若手職員の基礎固めはもちろん、金融法務を復習したい方や関連資格へのステップアップを目指す方にもおすすめの検定試験です。
試験概要
| 試験の対象者 | 若手行職員 ※受験資格は特にありません。 |
|---|---|
| 試験範囲 | 2026年3月31日まで 預金(入金、支払、差押え、相続等) 手形・小切手、手形交換、電子記録債権等 内国為替、付随業務、有価証券関連業務等 融資Ⅰ(実行、管理、回収等) 融資Ⅱ(担保、保証等) 2026年4月1日以降 預金(入金、支払、差押え、相続等) 電子記録債権、でんさい、その他の関連法規 内国為替、付随業務、有価証券関連業務等 融資Ⅰ(実行、管理、回収等) 融資Ⅱ(担保、保証等) |
| 試験時間 | 100分 |
| 出題形式 | 四答択一式50問 |
| 合格基準 | 100点満点で60点以上 |
| 当日について | 持ち物本人確認書類 集合時刻必ず確認ください。 ■筆記用具・メモ用紙 ・会場にて筆記用具とメモ用紙を受け取る。 ・筆記用具とメモ用紙は試験終了後に回収。 |
| 合格発表 | 試験終了後、その場で合否に係る スコアレポートが手交される。 合格者は、試験日の翌日以降、合格証を マイページからPDF形式で出力できます。 |
| 持込み品 | 携帯電話、筆記用具、計算機、書籍を含め、 自席(パソコンブース)への私物の持込みは不可。 テストセンター鍵付きのロッカー等に保管。 メモ用紙・筆記用具はテストセンターで貸し出し。 計算問題は、試験画面上に表示される電卓を利用。 |
| 対応教材 | (PR) ・楽天Books 金融業務3級 法務コース ・Amazon 金融業務3級 法務コース |
| 試験日 | 通年実施 |
| 受験予約 | ※マイページより、自身で希望の日程・ テストセンターを予約。 ※受験の手順については公式CBTサイトの 「受験までの流れ」を参照。 ※予約が完了すると予約内容が記載された メールが送られます。受験票は発行しないが、 受験日の前日に確認メール受信。また、 マイページから予約状況の確認ができる。 受験日当日は、指定の本人確認書類が必要です。 ※とりまとめ担当者は、団体管理画面で 行職員の申込状況を確認できます。 ※受験の予約・変更・キャンセルは、 マイページより受験日の3日前まで可。 ※受験日の2日前からは、受験予約の変更・ キャンセルは、返金等は無い。 ※受験料が受験者支払の場合、受験申込後の キャンセルに係る払戻しについては、 所定のキャンセル料あり ※受験申込された方の受験可能期間 (受験申込日の3日目以降の受験できる期間)は、 当初受験申込日から最長で1年間まで。 |
受験料・支払い方法
| 受験料(税込) | 5,500円 |
|---|---|
| 支払方法 | 以下3通りから選択。 なお、コンビニエンスストア決済および Pay-easy決済の場合は、受験手数料に加えて、 事務手数料297円(税込)の負担あり。 ・クレジットカード決済 ・コンビニエンスストア決済 ・Pay-easy決済 (Pay-easy:ゆうちょ銀行ATM ・ゆうちょダイレクト、 銀行などのATMやネットバンキング) |
問合せ先
| 主催 問合せ先 | 【試験のお申込み・受験についてのお問合せ先 ※受験者(個人・団体個人)】 受験サポートセンター TEL:03-5209-0553 ※電話は応対品質向上のため、録音あり。 受験に関する問い合わせ 【試験内容についてのお問合せ先 ※法人のご担当者(とりまとめご担当者)】 一般社団法人 金融財政事情研究会 検定センター 〒160-8529 東京都新宿区荒木町2-3 TEL:03-3358-0771 ※電話は応対品質向上のため、録音あり。 一般社団法人金融財政事情研究会 「金融業務能力検定」の一覧ページはこちら |
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申し込み・試験日・試験会場
通年実施。受験者自身が予約した日時・テストセンターをCBT-Solutionsウェブサイト経由で申し込み受験する方式です。
受験予約は受験希望日の3日前まで可能ですが、テストセンターにより予約可能な状況は異なります。
CBT-Solutionsウェブサイト
合格率と難易度

合格率と難易度。
金融業務3級 法務コースは、CBT受験のため合格率は公表されていませんが、金融能力検定の中で基本的なレベルであり、想定される合格率は53%前後、難易度は偏差値表示で48です。
勉強方法と勉強時間(短期合格向け)

勉強方法と勉強時間(短期合格向け)
以下は、金融業務3級 法務コースの勉強方法(短期合格向け)です。
初学者でも実践しやすい流れでまとめています。
① まずは全体像を把握する(1日)
学習の最初に、指定の教材全体を一読します。
この段階では「どの法律が、どの場面で使われるか」をつかむことが目的です。
重点確認分野
- 民法(契約・意思表示・時効)
- 担保・保証(抵当権・連帯保証)
- 債権管理・回収の基本
- コンプライアンス・金融取引関連法令
② 過去問題で出題パターンを理解する(最重要)
金融業務3級 法務コースは、過去問題と類似した出題が多いのが特徴です。
早い段階で過去問に取り組むことと解説文の熟読が合格への近道です。
効果的な解き方
- 最初は正解・不正解を気にせず解く
- 解説を読み「なぜこの選択肢が正しいか」を確認
- 間違えた問題は解説文に戻って該当箇所をチェック
☆ 問題 → 解説文 → 問題 → 解説文、の往復学習が効果的です。
③ 頻出論点を重点的に暗記する(得点源作り)
法務コースでは、毎回出題されやすい定番論点があります。
すべてを完璧に覚える必要はなく、頻出分野を確実に得点源にすることが重要です。
特に重要な頻出論点
- 契約の成立要件・解除・取消し
- 時効(取得時効・消滅時効)
- 保証と連帯保証の違い
- 抵当権・質権の基本
- 債権回収手段(相殺・代位・差押え)
④ 直前期は「間違えた問題」だけを復習
試験直前は、新しい知識を増やすよりも、過去に間違えた問題の総復習に集中します。
直前対策のポイント
- ノートを作りすぎない
- ひっかかった選択肢だけを確認
- 条文番号ではなく「考え方」を意識
⑤ 勉強時間の目安
- 法律初学者:20〜30時間
- 他の金融業務3級合格者:15〜20時間
短期間で合格するには、毎日30〜60分×2〜3週間の学習が理想的です。
まとめ|合格のコツ
- 過去問重視で出題傾向を掴む
- 頻出論点に集中して得点源を作る
金融業務3級 法務コースは、正しい勉強方法を取れば短期間合格が十分可能な試験です。
出題頻度が高い重要論点チェックリスト

チェックリスト!
以下は、金融業務3級 法務コース|出題頻度が高い重要論点チェックリストです。
過去問ベースで**「毎回または高確率で狙われる論点」**を中心に、試験対策用として使いやすい形にまとめています。
※ □にチェックを入れながら、「説明できるか」を基準に確認してください。
① 民法(最重要分野)
□ 契約の成立要件(申込みと承諾)
□ 意思表示(錯誤・詐欺・強迫)
□ 契約の無効と取消しの違い
□ 契約解除(解除権・解除の効果)
□ 消滅時効と取得時効の基本
□ 時効の完成猶予・更新
□ 代理(顕名・無権代理・表見代理)
□ 債務不履行(履行遅滞・不能・不完全履行)
② 担保・保証(頻出・得点源)
□ 保証と連帯保証の違い
□ 保証人の抗弁権(検索の抗弁権・催告の抗弁権)
□ 主債務者と保証人の関係
□ 抵当権の基本(設定・効力・順位)
□ 根抵当権の特徴
□ 質権・留置権の概要
□ 担保権と債権回収の関係
③ 債権管理・回収(実務直結)
□ 相殺の要件と効果
□ 債権譲渡の対抗要件
□ 代位弁済の仕組み
□ 差押え・仮差押えの基本
□ 債務整理・破産の基礎知識
□ 回収不能時の実務対応の考え方
④ 商法・会社法(基礎レベル)
□ 商人の定義と商行為
□ 株式会社の機関(株主総会・取締役・監査役)
□ 会社の設立・資本金の考え方
□ 取締役の権限と責任
□ 会社と役員の関係
⑤ 金融取引関連法令・コンプライアンス
□ 金融商品取引法の基本的考え方
□ 銀行取引における説明義務
□ 利息制限法と出資法の違い
□ 個人情報保護法の基本
□ 反社会的勢力排除の考え方
□ 契約書・約款に関する注意点
⑥ 試験対策上の最重要チェック
□ 過去問で同じ論点が繰り返し出ている
□ 用語の定義を「自分の言葉」で説明できる
□ 選択肢のひっかけポイントを理解している
□ 実務の場面を想像して判断できる
効率的な使い方
- 直前1週間:□が付かない論点だけを重点復習
- 前日・当日:①②③を最優先で確認
- 合格ライン対策:全体の7〜8割にチェックが入れば十分
試験当日に見るA4・1枚要点まとめ

試験当日に持って行く
A4要点紙、1枚!
以下、印刷です。
以下は、金融業務3級 法務コース|試験当日に見るA4・1枚要点まとめです。
そのまま印刷/スマホ表示して直前確認できる構成にしています。
① 民法(最重要・配点大)
契約・意思表示
- 契約成立:申込み+承諾
- 無効:最初から効力なし
- 取消し:取消すまで有効
- 錯誤/詐欺/強迫 → 原則「取消し」
解除・債務不履行
- 債務不履行:履行遅滞/不能/不完全履行
- 解除の効果:原状回復+損害賠償
時効
- 消滅時効:権利を行使しない
- 取得時効:占有し続ける
- 完成猶予/更新の違いを確認
代理
- 顕名が必要
- 無権代理 → 本人追認で有効
- 表見代理:外観保護
② 保証・担保(頻出・得点源)
保証
- 保証人:
検索の抗弁権/催告の抗弁権 あり - 連帯保証人:
抗弁権 なし
担保
- 抵当権:占有移転なし
- 根抵当権:極度額あり・継続取引向け
- 質権:目的物の引渡しあり
- 留置権:他人の物を占有していること
③ 債権管理・回収(実務直結)
- 相殺:双方が同種の債権債務
- 債権譲渡:
対抗要件=通知 or 承諾(確定日付) - 代位弁済:弁済者が債権者に代わる
- 差押え/仮差押え:回収保全手段
④ 商法・会社法(基礎)
- 商人:自己の名で商行為
- 株式会社の機関
株主総会/取締役/監査役 - 取締役の責任:善管注意義務
⑤ 金融取引関連法・コンプラ
- 利息制限法:上限金利
- 出資法:刑事罰
- 金融商品取引法:説明義務
- 個人情報保護:目的外利用禁止
- 反社排除:契約解除条項
⑥ 直前チェック(必須)
- 条文番号ではなく考え方で判断
- ひっかけ:
「原則/例外」「できる/しなければならない」 - 実務場面をイメージして解く
合格ラインの目安
- 民法+保証・担保+債権回収で7割確保
- 細かい論点は捨ててもOK
試験地・試験会場
CBT-Solutionsウェブサイト
試験の流れとCBT申し込み
CBT-Solutionsウェブサイト
合格率と難易度
金融業務3級 法務コースは、合格率は公表されていませんが、金融能力検定の中で基本的なレベルであり、想定される合格率は75%前後、難易度は偏差値表示で48です。
テキスト・過去問・問題集(PR)
市販テキストは無いため、問題集の解説文を重視してください。
・楽天Books
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