銀行業務検定試験「投資信託3級」とは、投資信託の基礎知識と、金融機関の窓口・営業現場で必要とされる実務対応力を確認するための資格です。投資信託の仕組みや種類、リスク・リターンの考え方、関連法令やコンプライアンス、顧客への説明に必要なポイントなど、実務に直結する内容が幅広く出題されます。
投資信託は、資産形成ニーズの高まりとともに、金融機関においてますます重要な商品となっており、適切な商品説明や勧誘姿勢が強く求められています。本試験では、単なる用語暗記にとどまらず、「どのように顧客へ説明するか」「どの点に注意して販売すべきか」といった実践的な視点が重視されている点が特徴です。
投資信託3級は、これから投資信託業務に携わる若手職員や新入行員・新入社員のほか、投資信託販売の基礎を体系的に学び直したい方に適した入門レベルの資格です。投資信託関連資格への第一歩としても位置づけられており、金融商品知識の土台づくりに最適な検定試験といえるでしょう。
投資信託3級の概要
| 出題形式 | 四答択一式 30問(各2点) 事例付四答択一式 20問(各2点) |
|---|---|
| 科目構成 | (1)基本知識 四答択一式 30問 (2)技能・応用 事例付四答択一式 20問 投資信託の仕組み 投資信託の運用 セールス上の留意点 マーケット感覚の養成 その他 |
| 合格基準 | 満点の60%以上 (試験委員会にて最終決定) |
| 試験時間 | 2022年6月試験より順次変更で 120分試験になりました。 試験開始後60分間, 終了前10分間は退席禁止 |
| 持込品 | 受験票 HBの鉛筆 消しゴム 電卓(1台のみ使用可。 ただし、金融計算電卓、 関数・メモ機能付きは不可) |
投資信託3級の試験日程と申し込み
銀行業務検定試験の日程、試験日、試験時間は銀行業務検定協会の母体(株)経済法令研究会のサイトにて、常にアップデートされていますので、下記リンクより参照ください。
経済法令研究会より
株式会社CBT-Solutionsより
お問い合わせは
銀行業務検定協会
(経済法令研究会 検定試験運営センター)
〒162-8464 東京都新宿区市谷本村町3-21
電話 03-3267-4821
月~金(祝日除く)10:00~15:00
FAX 03-3267-4999
合格率と難易度
2017年3月から2025年3月において投資信託3級の合格率は22.12%から56.69%で難易度は偏差値表示で48です。
| 試験日 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年3月 (第160回) | 1,882 | 555 | 29.49% |
| 2024年3月 (第157回) | 2,401 | 1,122 | 46.73% |
| 2023年3月 (第154回) | 2,722 | 988 | 36.30% |
| 2022年3月 (第151回) | 3,121 | 1,545 | 49.50% |
| 2021年3月 (第148回) | 3,078 | 1,745 | 56.69% |
| 2020年3月 | 中止 | – | – |
| 2019年3月 (第142回) | 3,608 | 1,530 | 42.41% |
| 2018年3月 (第139回) | 3,843 | 1,982 | 51.57% |
| 2017年3月 (第136回) | 3,902 | 863 | 22.12% |
勉強方法
以下は、銀行業務検定「投資信託3級」の短期間で合格するための勉強方法です。
実務未経験・投資信託が初めての方でも対応できる構成にしています。

短期間の勉強方法!
① まずは出題範囲を俯瞰する(初日)
① 公的年金制度の基礎(最重要)
① 学習期間の目安を決める(2週間~3週間)
投資信託3級は、出題範囲が比較的コンパクトで、計算問題も少ないため、2~3週間の集中学習で十分合格を狙えます。
目安の学習時間は20~30時間程度です。
② まずは公式テキストを「一読」する(全体像の把握)
最初から暗記を狙う必要はありません。
以下の点を意識して、流し読みで全体像を掴むことが重要です。
- 投資信託の仕組み(誰が関与しているか)
- 株式型・債券型・バランス型などの分類
- 基準価額、分配金、信託報酬などの用語
- 販売時・運用時・解約時の流れ
☆ 「どこに何が書いてあるか」を把握することが目的です。
③ 過去問題に早めに取り組む(最重要)
投資信託3級は、過去問と類似した論点が繰り返し出題されます。
テキスト一読後は、すぐに過去問題に進みましょう。
- 最初は正答率を気にしない
- 解説を読んで、テキスト該当箇所に戻る
- 間違えた問題に印をつける
☆ 「問題→解説→テキスト確認」の往復が合格への近道です。
④ 頻出テーマを重点的に暗記する
投資信託3級は、出題頻度の高いテーマがほぼ固定されています。
以下は特に重点的に押さえましょう。
- 投資信託の関係者(委託会社・受託銀行・販売会社)
- 基準価額の考え方
- 分配金の種類(普通分配金・特別分配金)
- 手数料(販売手数料・信託報酬・信託財産留保額)
- リスクとリターン、目論見書の位置づけ
- 適合性原則・説明義務などのコンプライアンス
☆ 「なぜそうなるのか」を理解すると記憶に残りやすいです。
⑤ 計算問題は「パターン暗記」で対応
投資信託3級の計算問題は難易度が低く、出題パターンも限定的です。
- 基準価額の計算
- 分配金支払後の基準価額
- 収益分配金の考え方
☆ 複雑な理解よりも、出題パターンを覚えることを優先しましょう。
⑥ 直前1週間は「間違えた問題」だけを潰す
試験直前は、新しい教材に手を出さず、
- 過去問で間違えた問題
- あいまいな用語・数字
- 混同しやすい制度や手数料
に絞って復習します。
☆ 「できない論点をゼロに近づける」意識が重要です。
⑦ 試験当日は「迷ったら基本に戻る」
投資信託3級は、ひっかけ問題もありますが、
基本用語・原則を理解していれば消去法で解ける問題が多い試験です。
- 顧客保護に反する選択肢は×
- 説明不足・リスク軽視は×
- 「必ず」「絶対」などの強い表現は注意
まとめ|合格のコツ
- テキストは一読+辞書的に使う
- 過去問中心の学習が最優先
- 出題頻度の高い論点に集中
- 計算問題はパターン暗記でOK
この方法を徹底すれば、短期間でも十分に合格が狙える試験です。
直前1週間の仕上げ用まとめ
以下は、銀行業務検定「投資信託3級」直前1週間の仕上げ用まとめです。
試験直前の総復習・最終確認用として使えるよう、「やること」「確認ポイント」中心で整理しています。

直前1週間の仕上げ用まとめ
【全体方針】
- 新しい教材には手を出さない
- 過去問・頻出論点の反復に集中
- 「迷う論点」を試験前にゼロに近づける
◆ 7日前〜5日前|頻出論点の総点検
① 投資信託の基本構造(最重要)
必ず即答できるようにする。
- 委託会社(運用指図)
- 受託銀行(信託財産の保管・管理)
- 販売会社(募集・販売、説明義務)
- 投資家(受益者)
☆ 誰が何をするかを混同しない。
② 投資信託の分類
出題頻度が高いポイントのみ確認。
- 公募投信/私募投信
- 追加型/単位型
- 株式型/債券型/不動産投信(REIT)/バランス型
- 国内型/海外型
☆ 組み合わせ問題に注意。
③ 基準価額と分配金
必ず整理して覚える。
- 基準価額 = 純資産総額 ÷ 受益権口数
- 普通分配金/特別分配金(元本払戻金)
- 分配金支払後は基準価額が下落する
☆ 分配金=利益とは限らない点は頻出。
◆ 4日前〜3日前|手数料・コストとリスク
④ 投資信託の手数料
名称・タイミングを正確に。
- 販売手数料(購入時)
- 信託報酬(保有期間中)
- 信託財産留保額(解約時)
☆ 信託報酬は毎日差し引かれる点に注意。
⑤ リスクとリターン
用語問題が多い分野。
- 価格変動リスク
- 為替変動リスク
- 信用リスク
- 金利変動リスク
- 流動性リスク
☆ 「元本保証ではない」は必須知識。
◆ 2日前|法令・コンプライアンス対策
⑥ 目論見書・説明義務
確実に得点したい分野。
- 交付目論見書:購入前に交付
- 請求目論見書:請求があった場合に交付
- 重要事項の説明義務
☆ 事後交付はNG。
⑦ 適合性原則・顧客保護
ひっかけ注意。
- 顧客の知識・経験・財産状況・投資目的
- 不適切な勧誘は禁止
- リスクの過小説明は不可
☆ 顧客保護に反する選択肢は×。
◆ 前日|最終確認(軽め)
⑧ 計算問題の最終チェック
深追いしない。
- 基準価額計算
- 分配金支払後の価額
- 過去問で出たパターンのみ確認
⑨ ひっかけ表現対策
以下の表現は要注意。
- 「必ず」「絶対」「すべて」
- 「元本保証」「リスクがない」
- 「いつでも同じ価格で換金」
☆ 強い断定表現は誤りの可能性大。
◆ 試験当日の心構え
- 迷ったら「基本原則」に戻る
- 顧客保護・説明義務重視で判断
- 消去法を積極活用
- 時間は十分、焦らない
まとめ|直前1週間でやるべきこと
- 頻出論点の再確認
- 間違えた問題のみ反復
- 用語・役割・手数料の整理
- 新しい知識は増やさない
この1週間の仕上げを徹底すれば、投資信託3級は安定して合格圏に入ります。
試験当日に見るA4・1枚要点まとめ

試験当日
A4・1枚要点まとめ!
① 投資信託の基本構造【最重要】
- 委託会社:運用の指図
- 受託銀行:信託財産の保管・管理
- 販売会社:募集・販売、説明義務
- 投資家:受益者
☆ 役割の混同に注意
② 投資信託の分類
- 公募投信 / 私募投信
- 追加型 / 単位型
- 株式型 / 債券型 / REIT / バランス型
- 国内型 / 海外型
③ 基準価額・分配金
- 基準価額=純資産総額 ÷ 受益権口数
- 分配金支払後 → 基準価額は下がる
- 普通分配金:利益部分
- 特別分配金(元本払戻金):元本の一部
☆ 分配金=利益とは限らない
④ 手数料・コスト
- 販売手数料:購入時
- 信託報酬:保有期間中(毎日差引)
- 信託財産留保額:解約時
⑤ リスクの種類
- 価格変動リスク
- 為替変動リスク
- 信用リスク
- 金利変動リスク
- 流動性リスク
☆ 元本保証なし
⑥ 目論見書・説明義務
- 交付目論見書:購入前に交付(必須)
- 請求目論見書:請求時に交付
- 重要事項は必ず説明
☆ 事後交付はNG
⑦ 適合性原則・コンプライアンス
- 顧客の
- 知識・経験
- 財産状況
- 投資目的
- 不適切な勧誘は禁止
- リスクの過小説明は不可
⑧ 計算問題(最低限)
- 基準価額の計算
- 分配金支払後の価額
☆ 出題パターンは限定的
⑨ ひっかけ表現チェック
×「必ず儲かる」
×「元本保証」
×「リスクがない」
×「いつでも同価格で換金」
☆ 強い断定表現は疑う
⑩ 試験中の判断基準
- 迷ったら顧客保護優先
- 説明義務不足 → ×
- 消去法を活用
- 焦らず最後まで解く
✔ 最後に
この1枚を頭に入れておけば、投資信託3級の得点源はほぼ網羅できます。
落ち着いて、基本どおり解けば大丈夫です。
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