銀行業務検定の税務3級とは、行員の新人~中堅行職員を対象に、得意先・渉外係等に必要とされる所得税や相続税・贈与税を中心とする基本的な税務知識について、その習得程度を測定します。この試験の目的は、個人の税金に関する基礎知識を習得し、実務で必要な判断ができるようにすること。特に、所得税の基本構造など、窓口業務や相談業務で頻出の内容が中心です。
- 住宅ローン関連の税金
- 相続・贈与に関する税金
- 投資商品の課税関係
- 所得税の基本構造
など、窓口業務や相談業務で頻出の内容が中心です。そして税務3級はどんな人におすすめ?と言えば
- 銀行・信金・証券会社の新人~中堅
- 銀行・信金・証券会社の新人
- 税務の基礎を体系的に学びたい人
- 他の銀行業務検定を受ける前に基礎固めをしたい人
実務に直結する内容が多いため、金融系のキャリアでは特に評価されやすい資格です。
税務検定試験の下は4級からなのですが、行員の方々には試験の難易度から考え最初の受験はこの3級からで良いと考えます。
公開一斉試験の概要
以下公式サイトより
| 出題形式 | 五答択一式 50問(各2点) |
|---|---|
| 科目構成 | (1)所得税 20問 (金融商品と税金・不動産所得 ・譲渡所得等) (2)相続税・贈与税 18問 (3)法人税 7問 (4)その他の税金 5問 (地方税・登録免許税・ 印紙税・消費税等) |
| 合格基準 | 満点の60%以上 (試験委員会にて最終決定) |
| 試験時間 | 120分。 試験開始後60分間 終了前10分間は退席禁止 |
| 持込品 | 受験票 HBの鉛筆 消しゴム 電卓(1台のみ使用可。ただし、 金融計算電卓、関数 ・メモ機能付きは不可) |
CBT
| 試験名 | CBT税務3級 |
|---|---|
| 受験資格 | 制限なし |
| 再受験規約 | 何回でも受験可能 |
| 出題形式 | CBT五答択一式50問 120分 |
| 科目構成 | (1)所得税(金融商品と税金 / 不動産所得・譲渡所得等) 20問 (2)相続税・贈与税 18問 (3)法人税 7問 (4)その他の税金 (地方税、登録免許税、 印紙税、消費税等) 5問 |
| 申込み | 4月下旬~翌年3月下旬 |
| 試験日 | 5月上旬~翌年3月下旬 |
| 会場 | 全国の共通会場にて実施 各会場ごとのスケジュールは 受験者マイページより確認。 |
| 申込方法 | <個人申込> インターネット受付のみ 申込日より3日目以降 (例:10日申込の場合13日以降)の 予約が可能 <団体申込> 経済法令研究会 CBT試験担当(03-3267-4821) までお問合せ。 |
| 受験票 | 受験票の発送はない。 予約完了時の確認メールに 試験日程・会場のご案内、 および注意事項あり。 |
| 当日について | 持ち物本人確認書類 スマートフォン等禁止 |
| 合格基準 | 100点満点中60点以上 |
| 結果発表 | 即時判定。 試験終了後に、全受験者に スコアレポート・出題項目 一覧が配布されます。 受験日の翌日以降、合格者は マイページから合格証書を ダウンロードください。 ①こちらよりマイページにログイン ②【CBT申込】をクリック ③申し込んだ試験の 【申込・受験履歴】をクリック |
| 試験後の 手続 | なし |
CBTは公開試験に比較し、PC画面での解答になり電卓はPC上で計算します。
税務3級試験の合格率と難易度
銀行業務検定、2017年10月から2025年10月において、税務3級の合格率は24.93%から44.85%で試験の難易度は偏差値表示で48が目安です。
各回過去の受験者数と合格率の詳細は以下の通りです。
| 試験日 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年10月 (第162回) | 1,915 | 625 | 32.64% |
| 2025年3月 (第160回) | 3,135 | 1,130 | 36.04% |
| 2024年10月 (第159回) | 2,545 | 1,153 | 45.30% |
| 2024年3月 (第157回) | 3,831 | 955 | 24.93% |
| 2023年10月 (第156回) | 3,007 | 980 | 32.59% |
| 2023年3月 (第154回) | 5,186 | 1,747 | 33.69% |
| 2022年10月 (第153回) | 4,173 | 1,410 | 33.79% |
| 2022年3月 (第151回) | 7,281 | 2,569 | 35.28% |
| 2021年10月 (第150回) | 6,168 | 1,763 | 28.58% |
| 2021年3月 | 7,744 | 3,111 | 40.17% |
| 2020年10月 | 7,026 | 3,151 | 44.85% |
| 2020年3月 | 中止 | – | – |
| 2019年10月 | 9,442 | 2,967 | 31.42% |
| 2019年3月 | 14,390 | 3,767 | 26.18% |
| 2018年10月 | 10,615 | 3,810 | 35.89% |
| 2018年3月 | 16,950 | 4,723 | 27.86% |
| 2017年10月 | 10,861 | 4,166 | 38.36% |
税務3級の試験日程、試験日とCBTの申し込み
銀行業務検定試験の日程、試験日、試験時間は銀行業務検定協会の母体(株)経済法令研究会のサイトにて、常にアップデートされていますので、下記リンクより参照ください。
経済法令研究会より
株式会社CBT-Solutionsより
お問い合わせは
銀行業務検定協会
(経済法令研究会 検定試験運営センター)
〒162-8464 東京都新宿区市谷本村町3-21
電話 03-3267-4821
月~金(祝日除く)10:00~15:00
FAX 03-3267-4999
勉強方法・傾向と対策

勉強方法!
銀行業務検定の税務3級試験は過去問の類似出題が多いと言われています。
そして合否の判定は相対評価ではなく、記述が無い択一方式の解答で、6割正答率の絶対評価で決定するため、公式テキストと過去問の理解と攻略で合格できる試験です。
・公式テキストにとりあえず目を通す
・過去問1回分を120分で行う
・120分の途中で止めない
・即採点(当初は点数を気にしない)
・解説文の熟読
・間違った部分のテキスト参照とノート作成
・入手可能な全ての過去問を行う
・以上を同じ過去問で常に満点になるまで反復する
・通勤通学など隙間時間はスマホで読むKindle本
・模擬問題集で自己の実力を調べる。
重要ポイント
- 所得税、納付税額の計算
- 相続税、課税価格の合計額
- 遺産にかかる基礎控除額の計算
- 税額控除と2割加算
重要計算問題のテンプレ一覧(相続・株式・控除)

重要掲載問題のテンプレ!
税務3級で最も得点源になる「計算問題」をテンプレ化しています。
この手順どおりに当てはめるだけで解ける構造になっています。
相続税の計算テンプレ(最重要)
① 遺産総額を合計
土地・建物・預金・有価証券・保険金(非課税控除後)など
② 非課税財産を控除
・生命保険金の非課税:
500万円 × 法定相続人の数
③ 債務控除
・借入金、未払金、葬式費用など
④ 課税価格を算出
課税価格 = 「遺産総額 − 非課税 − 債務」
⑤ 基礎控除を控除
3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数
⑥ 法定相続分で按分(非常に重要)
例:配偶者1/2、子1/2をさらに人数で割る
⑦ 税率を適用(10〜55%)
⑧ 相続税額の合計 → 各人へ按分
→ この流れを覚えるだけで、税務3級の相続計算は8割以上取れます。
上場株式の譲渡所得テンプレ
① 売却金額 − 取得費 − 手数料 = 譲渡所得
② 税率は 20.315%
(所得税15.315% + 住民税5%)
③ 損失が出た場合 → 他の株式・投信と損益通算可能
【例】
100万円で買った株を80万円で売却、手数料1万円
→ 譲渡損失 = 80 − 100 −1 = −21万円
→ 他の株式益から控除可能
上場株式の配当所得テンプレ
① 配当金 × 20.315% が源泉徴収
② 課税方式は3つ
- 申告不要
- 総合課税(配当控除あり)
- 申告分離課税
③ 投資家に有利な選択を問題文が誘導する
→「所得が低い=総合課税が有利」など
所得税の課税所得計算テンプレ
① 総所得金額の計算
給与所得・不動産所得・利子・配当・雑所得などを合算
② 給与所得の計算(2020年以降)
給与所得控除 = 55万円(年収1,625万円以下)
③ 所得控除を差し引く
- 基礎控除:48万円
- 扶養控除:38万円(一般)
- 社会保険料控除:全額
- 医療費控除:10万円 or 所得の5%
④ 課税所得 × 税率 → 納税額
譲渡所得(不動産)のテンプレ(頻出)
① 譲渡所得 = 売却額 −(取得費+譲渡費用)
② 長期/短期区分(5年超=長期)
- 長期:税率20.315%
- 短期:39.63%
→ 不動産は「保有期間」に注意。
【頻出テーマランキング】(税務3級 過去問分析ベース)
■ 第1位:所得税の基礎(構造・控除・速算表)
もっとも配点が大きく、落としてはいけない分野。
■ 第2位:相続税(基礎控除・生命保険の非課税・相続分)
計算と理論が毎回出題される。
■ 第3位:上場株式の税金(20.315%、損益通算)
ほぼ必ず出る王道テーマ。
■ 第4位:贈与税(110万円、配偶者控除2,000万円)
毎回出るが難易度は低い。
■ 第5位:保険金と課税関係(所得税・贈与税・相続税)
「契約者=誰」「被保険者=誰」で税目が確定する定番。
■ 第6位:住宅ローン控除(基本構造)
細かいところより基本を問われる。
■ 第7位:預金利息・NISA(基礎)
短い理論問題として出てきやすい。
「税務3級」過去問で特に頻出の90テーマ
【A. 所得税(30問)】※最頻出分野
- 所得税が「超過累進税率」を採用する理由
- 所得税の課税の流れ(総所得 → 課税所得 → 税率)
- 課税方式(申告分離課税・総合課税・申告不要)の違い
- 源泉徴収制度の目的
- 年末調整の対象者
■ 所得の種類
- 給与所得と事業所得の違い
- 給与所得控除の金額(年収別の計算)
- 雑所得と一時所得の区分判断
- 不動産所得の必要経費に算入できるもの
- 譲渡所得と山林所得の違い
- 雑所得となる年金の種類
■ 所得控除
- 基礎控除が48万円になる条件
- 配偶者控除・配偶者特別控除の適用条件
- 扶養控除が認められるケース
- 医療費控除「10万円ルール」の例外
- 生命保険料控除の限度額
- 地震保険料控除の適用額
- 社会保険料控除の対象範囲
- 小規模企業共済等掛金控除の額
■ 税額控除
- 住宅ローン控除の適用要件
- 配当控除の計算
- 住宅ローン控除の控除期間
- 税額控除と所得控除の違い
■ 計算・基礎知識
- 所得税の税率(5~45%)
- 給与所得者の課税所得の計算
- 特定支出控除の判定
- 青色申告特別控除の額
- 各種所得の損益通算できる組み合わせ
- 一時所得の計算:1/2 課税の意味
- 退職所得の計算(退職所得控除)
【B. 相続税(25問)】
■ 基礎知識
- 相続税の課税対象となる財産
- 非課税財産に該当するもの
- 相続税の基礎控除(3,000万円+600万円×人数)
- 相続人の範囲(法定相続人)
- 相続放棄した場合の相続人の数の扱い
■ 評価
- 生命保険金の非課税:500万円×法定相続人
- 債務控除されるもの
- みなし相続財産の例
- 相続財産の評価単位
■ 法定相続分
- 配偶者と子の法定相続分
- 配偶者と直系尊属の相続分
- 代襲相続が起こるケース
- 非嫡出子の相続権の扱い
■ 計算問題
- 課税価格の計算(遺産総額から控除)
- 相続税額の総額の計算
- 各人の負担税額の按分方法
- 相次相続控除の基本
- 配偶者の税額軽減の適用要件
- 小規模宅地等の特例の概要(詳細はほぼ出ない)
- 申告期限(10か月)
【C. 贈与税(10問)】
- 暦年課税の非課税枠(110万円)
- 配偶者控除:最大2,000万円
- 相続時精算課税制度の特徴
- 贈与税の速算表の利用
- 贈与時の「誰から誰へ」で税目が決まる
- 贈与税と相続税の選択が迷うケース
- 特別受益の考え方
- 贈与税の申告義務
- 教育資金の一括贈与の非課税(基本のみ)
- 贈与税の税率(10〜55%)
【D. 株式・投資信託(10問)】
上場株式の譲渡益の税率(20.315%)
- 損益通算できるもの・できないもの
- 取得費・譲渡費用の判断
- 特定口座(源泉あり/なし)の違い
- 配当所得の課税方式選択
- 配当控除の基本
- 投資信託の普通分配金と特別分配金
- NISA口座の課税関係
- 株式の保有期間と税率に関係があるか
- 譲渡損失の繰越控除
【E. 不動産・譲渡所得(7問)】
- 不動産の譲渡所得の計算式
- 長期譲渡所得の税率(20.315%)
- 短期譲渡所得の税率(39.63%)
- 取得費に含まれる支出
- 特別控除3,000万円の概要
- 居住用財産の買換え特例の基本
- 譲渡費用の具体例
【F. 預金・保険と税務(8問)】
- 預金利息の税率(源泉20.315%)
- マル優制度の非課税枠
- 生命保険金の税金区分(所得・贈与・相続)
- 一時払養老保険の課税区分
- 保険契約における「契約者・被保険者・受取人」三者の関係
- 保険料控除の種類
- 保険金の一時所得計算
- 満期保険金と相続の扱い
【G. その他の税制(所得税以外)(5問)】
- 住民税の税率(10%)
- 事業税の対象・非対象
- 固定資産税の基本
- 印紙税の非課税文書
- 消費税の課税・非課税取引の区分(概要だけ)
■ まとめ
上記90問のテーマを理解・暗記できれば、
税務3級で出題される範囲の ほぼ8~9割をカバー できます。
特に 相続・所得税・株式税制の3分野を押さえることで
合格点は確実に超えられます。
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