損保大学課程(正式名称:損害保険大学課程)とは、一般社団法人 日本損害保険協会が認定する、損害保険募集人向けの専門資格制度です。
本課程は、損害保険に関する高度な専門知識と、顧客対応に必要な実務力を体系的に身につけることを目的として設けられています。
損保大学課程には、次の2つのコースがあります。
- 専門コース
- コンサルティングコース
各コースの試験に合格し、所定の要件を満たしたうえで認定申請を行うと、日本損害保険協会より
「損保大学課程 修了者」として認定されます。
なお、両コースとも資格は5年ごとの更新制となっており、継続的な知識のアップデートが求められる点も特徴です。
専門コースとコンサルティングコースの違い
専門コース(損害保険プランナー)
専門コースは、損害保険募集に直結する法律・税務を中心とした専門知識の習得を目的としたコースです。
試験に合格すると、以下の称号を名乗ることができます。
称号:損害保険プランナー
主に、以下のような知識を体系的に学びます。
- 損害保険に関係する各種法令
- 契約・募集に関わるコンプライアンス
- 損害保険と税務の基礎・応用知識
コンサルティングコース(損害保険トータルプランナー)
コンサルティングコースは、専門知識に加えて、実践的なコンサルティング能力や業務スキルの習得を目的とした上位コースです。
1年間にわたる教育プログラムの受講・修了が受験資格となり、その後に試験を受験します。
試験合格者には、以下の称号が付与されます。
称号:損害保険トータルプランナー
顧客ニーズの把握から最適な保険提案まで、より実務に即した内容が重視される点が特徴です。
称号と履歴書・名刺への記載方法
履歴書への記載例
専門コースの場合
令和○年○月
損保大学課程 専門コース 修了
(一般社団法人 日本損害保険協会)
コンサルティングコースの場合
令和○年○月
損保大学課程 コンサルティングコース 修了
(一般社団法人 日本損害保険協会)
名刺への肩書記載例
- 専門コース修了者
一般社団法人 日本損害保険協会認定
損害保険プランナー - コンサルティングコース修了者
一般社団法人 日本損害保険協会認定
損害保険トータルプランナー
専門コースの合格率と難易度
専門コースの試験は、以下の2つの単位制試験で構成されています。
- 法律単位
- 税務単位
両単位に合格することで、専門コース合格となります。
単位ごとの受験も可能なため、計画的に取得しやすい点が特徴です。
試験概要(専門コース)
| 区分 | 試験時間 | 問題数 | 合格基準 |
|---|---|---|---|
| 法律単位 | 80分 | 30問 | 105点以上(150点満点) |
| 税務単位 | 60分 | 20問 | 70点以上(100点満点) |
※いずれも絶対評価です。
合格率・難易度の目安
- 合格率:約80%前後(単位別)
- 難易度:偏差値換算でおおよそ53程度
損害保険一般試験と比較すると難易度はやや高めですが、
他の金融・保険系資格と比べると標準的なレベルといえます。
保険・金融業界の実務経験者であれば、1か月程度の学習で合格を目指す方が多い試験です。
コンサルティングコースの合格率と難易度
コンサルティングコースは、試験そのものよりも、1年間の教育プログラムの受講が大きな位置づけとなっています。
教育期間中には、確認テストやセミナーも実施されます。
試験概要(コンサルティングコース)
- 試験時間:80分
- 問題数:40問
- 合格基準:140点以上(200点満点)
- 評価方式:絶対評価
合格率・難易度
- 合格率:約80%前後
- 難易度:偏差値換算で53程度
教育プログラムを前提としているため、専門コースと比べて試験難易度が大きく上がるわけではありません。
学習プロセスをしっかりこなしていれば合格しやすい設計となっています。
損保大学課程 教育プログラム(コンサルティングコース)
- 学習期間:毎年4月~翌年3月(12か月間)
- 申込受付期間:毎年12月1日~翌年2月中旬(金曜日まで)
- 定員制:定員に達し次第、受付終了
申込方法や受講料の詳細は、
指定教育機関である 一般社団法人 日本損害保険代理業協会 の公式サイトで確認が必要です。
試験の実施方法・合格発表
- 試験方式:CBT(Computer-Based Testing)
- 実施場所:全国主要都市
- 申込開始:試験日の90日前から
- 申込方法:募集人・資格情報システムより申請
合格発表
試験日から原則3営業日後の翌日以降に、Webサイト上で確認できます。
テキスト・過去問・問題集について
損保大学課程のテキストや問題集、過去問情報については、
日本損害保険協会公式サイトの 「教材について」 のページを参照してください。
まとめ|損保大学課程は実務に直結する実践的資格
損保大学課程は、単なる知識試験ではなく、
損害保険募集人としての専門性と信頼性を高めるための実務重視の資格制度です。
- 合格率は比較的高め
- 難易度は標準レベル
- キャリアアップや顧客からの信頼向上に直結
保険業界で長く活躍したい方にとって、取得価値の高い資格といえるでしょう。
| 主催 問合せ | 一般社団法人 日本損害保険協会 東京都千代田区神田淡路町2-9 03-3255-1844(代表) お問い合わせ先 コンタクトセンター 受付時間:年末年始、祝日を 除く月曜日~土曜日の 9時00分~18時00分 電話番号:03-6631-0460 |
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損保大学課程をもっと詳しく
■ 1. 損保大学課程が求められる背景・意義
損保大学課程が設けられた背景には、保険募集人の専門性向上と社会的信頼の確保があります。
近年、保険商品の多様化や法令の改正・コンプライアンス強化は激しく、単に商品知識だけでは対応しきれないケースが増えています。
このような状況を踏まえ、損害保険業界全体として 「専門的かつ実務につながる知識・スキルを持つ募集人を育成する必要」 から、損保大学課程が制度化されました。
損保大学課程を修了し、損害保険プランナーまたは損害保険トータルプランナーの称号を得ることで、顧客や保険会社からの信頼性を高めるだけでなく、募集人自身のキャリア形成にも大きなプラスとなります。
■ 2. 各コースの特徴を“実務面”で深掘り
◎ 専門コース
専門コースでは、法律や税務という基礎知識に加え、「募集と契約の正しい運用方法」「顧客対応とクレーム事例」など、募集人が日常的に直面する課題への対応力を養うことも重視されています。
特に重要なのが コンプライアンス(法令順守) の部分です。
保険募集人として法令や倫理を誤ると、顧客不信やトラブルにつながる可能性があるため、高度な理解が求められます。
◎ コンサルティングコース
コンサルティングコースは、専門知識に加え 実践力・提案力・コミュニケーション力 を高めることを目的としています。
1年間の教育プログラムでは、ケーススタディやセミナー、確認テストなど、単なるインプット学習ではなく 実務に直結するアウトプットも行います。
そのため、このコースは管理職・教育担当者・営業リーダーにも人気が高く、組織力強化にも寄与しています。
例えば、以下のようなテーマが扱われます。
- 保険ニーズの聞き取り方
- 提案書の作成方法
- 顧客シミュレーション演習
- リスク管理と提案手法
これらは単なる知識ではなく、顧客に価値ある提案を行うスキルとして評価されます。
■ 3. 最新の試験傾向と変更点
損保大学課程は近年、単に知識を問う試験ではなく、社会的要請に合わせた 試験内容の刷新が進んでいる という特徴があります。
例として、2025年以降の専門コース(法律単位)では以下のような 内容拡充 が行われました:
✔ 内部統制の知識
✔ 募集コンプライアンスの高度な論点
このような変更は、単なる暗記型試験から 実務に直結した問題へシフト していることを示しています。
■ 4. 学習方法・勉強計画の立て方
合格率が高め(約80%前後)であるとはいえ、合格には計画的な学習が欠かせません。
□ 学習のポイント
📌 過去問分析
過去問を解くことで出題傾向がつかめ、実際の試験での時間配分も身につきます。
📌 テキストの理解重視
法律・税務は用語が多く、理解の浅さが点数低下につながります。参考書だけでなく、ネットや解説動画で補完すると効果的です。
📌 模試利用
模擬試験やアプリ(例:損保大学課程試験対策アプリなど)を活用すると弱点が可視化でき、効率的な対策が可能です。
□ 学習スケジュール例(初学者向け)
| 期間 | 内容 |
|---|---|
| 1〜2週目 | テキストを一通り読む |
| 3〜4週目 | 法律単位の過去問を中心に演習 |
| 5〜6週目 | 税務単位を中心に演習 |
| 最終週 | 全体総復習・模擬試験 |
■ 5. 試験直前の「準備チェックリスト」
試験前に確認したいポイント:
✅ 受験票・筆記用具の準備
✅ 会場までのルート確認
✅ 過去問で間違えた問題の再復習
✅ 休憩時間の使い方(長丁場対策)
これらは基本ですが、直前期に実行できているかどうかで 当日のパフォーマンスに大きな差 が出ます。
■ 6. 資格取得後のキャリア活用
損害保険大学課程修了者は、以下のように実務面でアドバンテージがあります:
🔹 高い信頼性の証明
称号が名刺に記載可能なため、顧客や企業からの信頼が向上します。
🔹 昇進・昇格の評価材料
管理部門や研修担当者としての評価にもつながります。
🔹 社内教育・育成への貢献
受講経験を活かして新人教育や内部講義を担当するケースもあります。
■ 7. よくある質問(FAQ)
Q1:専門コースと一般試験はどちらが難しい?
A:一般試験に比べ専門コースは法律・税務など深堀りした内容が問われ、実務寄りの知識が要求されます。
Q2:試験は年に何回あるの?
A:指定試験日は毎年複数回設けられていますが、詳細は協会の公式サイトで公開されています。
Q3:更新制度はどうなっている?
A:5年ごとに更新が必要で、更新用の試験や研修が別途設定されています。
■ 8. 他資格と比較したメリット
損保大学課程は単独で完結する資格であるだけでなく、他の金融系資格(例:内部管理責任者・コンプライアンス系資格) と組み合わせることで、より専門性を強化できます。
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関連資格
- 損保一般試験(損害保険募集人)
- 損保大学課程
専門コース修了者:損害保険プランナー
コンサルティングコース修了者:損害保険トータルプランナー - 生命保険一般課程試験(生命保険募集人)
- 生命保険専門課程試験
ライフ・コンサルタント(LC) - 変額保険販売資格試験
- 生命保険応用課程試験
シニア・ライフ・コンサルタント(SLC) - 生命保険大学課程試験
トータル・ライフ・コンサルタント〔生命保険協会認定FP〕(略称TLC) - 外貨建保険販売資格試験



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