DCプランナー2級とは、日本商工会議所および各地方商工会議所と、一般社団法人 金融財政事情研究会(きんざい)が共同で実施する、確定拠出年金(DC)を中心とした年金制度の知識と実務理解力を証明できる資格試験です。
企業型DCやiDeCo(個人型確定拠出年金)の普及・制度改正が進む中、金融機関職員や企業の人事・総務担当者には、年金制度の正確な理解と、利用者に分かりやすく説明できる能力が求められています。
DCプランナー2級は、こうした実務ニーズに対応し、年金制度の全体像から税制、運用商品、ライフプランへの活用までを体系的に学べる実践的資格として位置づけられています。
試験の難易度としてDCプランナー2級は、DCプランナー資格の中で最初に受験する標準レベルの試験であり、特別な受験資格は不要です。初学者でも学習を進めることで、確定拠出年金に関する基礎知識と、実務で役立つ判断・説明力を身につけることができます。
そのため、
- 金融機関(銀行・証券・保険)の営業・窓口担当者
- 企業の人事・総務・労務担当者
- ファイナンシャルプランナーや社会保険労務士を目指す方
- 企業型DCやiDeCoに関わる実務担当者
といった幅広い層に支持されており、年金・資産形成分野の専門性を示す資格として、キャリアアップや実務力強化に活用されています。
※DCプランナー1級またはDCプランナー2級試験合格者のうち、日本商工会議所に資格登録手続を行った方を、「DCプランナー(企業年金総合プランナー)」として認定します。
試験概要

試験概要です。
| 対象者 | 企業の年金担当者 金融機関の渉外担当者等 ※受験資格は特になし。 |
|---|---|
| 試験範囲 | 1. 年金・退職給付制度等 2. 確定拠出年金制度 3. 老後資産形成マネジメント |
| 試験時間 | 120分 |
| 出題形式 | 四答択一式30問、総合問題10題 |
| 合格基準 | 100点満点で70点以上 |
| 当日 | 持ち物本人確認書類 ■筆記用具・メモ用紙 ・会場にて筆記用具とメモ用紙を 受け取る。 ・筆記用具とメモ用紙は試験終了後に 回収。 |
| 合格発表 | 試験終了後、その場で合否に係る スコアレポートが手交される。 合格者は、試験日の翌日以降、 合格証をマイページからPDF形式で 出力。 |
| 持込み品 | 携帯電話、筆記用具、計算機、書籍、 自席(パソコンブース)への私物の 持込みは不可。 テストセンター鍵付きのロッカー 等に保管 メモ用紙・筆記用具はテストセンター で貸し出し。 計算問題は、試験画面上に表示される 電卓を利用。 |
| 対応教材 | (PR) ・楽天ブックス: DCプランナー2級 合格対策テキスト DCプランナー2級 試験問題集 (指定書籍) ・Amazon: DCプランナー2級合格対策テキスト DCプランナー2級 試験問題集 (指定書籍) |
| 試験日 | 通年実施 |
| 受験予約 | ※マイページより、自身で希望の 日程・テストセンターを予約。 ※受験の手順については公式CBT サイトの「受験までの流れ」を参照 ※予約が完了すると予約内容が記載 されたメールが送られます。 受験票は発行しないが、 受験日の前日に確認メール受信。、 マイページから予約状況の確認が できる。 受験日当日は、指定の本人確認書類 が必要です。 ※とりまとめ担当者は、団体管理画面 で行職員の申込状況を確認できる。 ※受験の予約・変更・キャンセルは、 マイページより受験日の3日前まで ※受験日の2日前からは、 受験予約の変更・キャンセルは、 返金等は無い。 ※受験料が受験者支払の場合、 受験申込後の キャンセルに係る払戻しについては 所定のキャンセル料あり ※受験申込された方の受験可能期間は 受験申込日の3日目以降の受験 できる期間は当初受験申込日から 最長で1年間まで。 |
受験料・支払い方法
| 受験料 (税込) | 7,700円 |
|---|---|
| 支払方法 | 以下3通りから選択。 なお、コンビニエンスストア決済および Pay-easy決済の場合は、受験手数料に 加えて、事務手数料297円(税込) の負担あり。 ・クレジットカード決済 ・コンビニエンスストア決済 ・Pay-easy決済 (Pay-easy:ゆうちょ銀行ATM ・ゆうちょダイレクト、 銀行などのATMやネットバンキング) |
問合せ先

問い合わせです。
| 主催 問合せ | 試験のお申込み・受験の問合せ先 ※受験者(個人・団体個人)】 受験サポートセンター TEL:03-5209-0553 ※電話は応対品質向上のため録音あり。 受験に関する問い合わせ 【試験内容についてのお問合せ先 ※法人のご担当者(とりまとめご担当者) 一般社団法人 金融財政事情研究会 検定センター 〒160-8529 東京都新宿区荒木町2-3 TEL:03-3358-0771 ※電話は応対品質向上のため、録音あり。 金融財政事情研究会DCプランナーページ 商工会議所のDCプランナーページ 【資格登録制度に関するお問合せ先】 商工会議所年金教育センター (日本商工会議所 事業部内) お問い合わせフォーム |
|---|
試験地・試験会場
CBT-Solutionsウェブサイト
試験の流れとCBT申し込み

試験の申込みです。
CBT-Solutionsウェブサイト
合格率と難易度

合格率と難易度
2019年度から2024年度においてDCプランナー2級の合格率は34.3%から52.7%、しかし近年のCBT方式受験は35%前後、難易度は偏差値表示で53で、きんざい公式サイト表示の難易度はレベル2です。
| 回(施行年月日) または年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 2,174 | 859 | 39.5% |
| 2023年度 | 2,338 | 900 | 38.5% |
| 2022年度 | 2,586 | 927 | 35.8% |
| 2021年度(※) | 2,339 | 802 | 34.3% |
| 26 (2020.9.13) | 2,028 | 1,069 | 52.7% |
| 25(2019.9.8) | 2,279 | 1,201 | 52.7% |
| 24(H30.9.9) | 2,438 | 1,007 | 41.3% |
| 23(H29.9.10) | 2,803 | 1,251 | 44.6% |
| 22(H28.9.11) | 2,499 | 961 | 38.5% |
| 21(H27.9.13) | 1,839 | 1,197 | 65.1% |
| 20(H26.9.14) | 1,656 | 1,038 | 62.7% |
2021年9月6日から、CBT方式による試験施行開始
(※)2021年9月~2022年3月末
勉強時間

勉強時間です。
「DCプランナー2級」は、確定拠出年金制度や関連税務、運用商品・ライフプラン活用まで幅広い分野を問うため、独学でもしっかり計画を立てて勉強することが合格のポイントです。市販のテキストと問題集を中心に効率よく学習することで、費用対効果の高い合格ルートを作れます。
勉強時間は個人差がありますが、独学で合格を目指す場合の目安は以下の通りです。
| 学習スタイル | 推定学習時間(総計) |
|---|---|
| 初心者 (年金・資産形成知識が薄い) | 約180〜240時間 |
| 中級者 (金融・年金制度の基礎知識 がある。) | 約120〜180時間 |
| 経験者 (FP資格あり ・年金業務経験者) | 約80〜120時間 |
(※1日1〜2時間ペースで学習する場合、3〜4ヶ月程度を目安に計画すると無理なく進められます。)
勉強方法

勉強方法
① 市販の「合格対策テキスト」で基礎固め
まずは、DCプランナー2級用の市販テキスト(合格対策テキスト)を使って、基本用語と制度全体の流れをつかみます。
学習のポイント
- 年金制度の全体像(DC・確定給付年金・公的年金との関係)
- DCの制度概要・税制・運用商品の特徴
- 実務で必要な説明・書類対応の流れ
➡ 市販テキストは、主催者講座の内容を要点にまとめたものとして評判が高く、コスパ重視の学習者に最適です。
② 試験問題集でアウトプット重視の学習
基礎知識をインプットしたら、すぐに試験問題集に取り組みます。直近過去問や類似形式問題を繰り返すことで、
- 出題パターンを理解する
- 解き方のコツを身につける
- 制限時間内での解答力を高める
など実践的な力が身につきます。
勉強のコツ
- 1回目:時間無制限で丁寧に解く
- 2回目:時間を計ってアウトプット強化
- 間違えた箇所は「テキストに戻って理解する」
③ 主催者の通信講座テキストも活用(任意)
主催者が実施する通信コース(3ヶ月)は、専門用語・制度の整理に役立つテキスト教材が付きます。しかし、価格と期間(3ヶ月)を重視する人にはコスパ面のネックがあります。
そこでおすすめなのが、
市販テキスト+指定の問題集(過去問)で基礎〜実践を固めつつ、
必要に応じて「通信講座のサンプル教材」を部分的に活用する方法
です。
特に、制度改正や最新データが反映された部分は、主催者教材を参考として補完すると学習の確度が上がります。
④ 模擬試験・振り返りで最終仕上げ
試験直前1〜2週間は、模擬試験形式で仕上げ学習を行いましょう。
この時期の優先事項
- 苦手分野の重点復習
- 過去問で出題傾向チェック
- 時間配分のトレーニング
📌 学習計画例(3ヶ月)
Week 1〜4
基礎テキストを読破 → 用語・制度理解
Week 5〜8
問題集で実践 → 弱点分析・補強
Week 9〜10
通信講座テキストで補完(任意)
Week 11〜12
模擬試験 → 弱点克服 → 最終チェック
📌 勉強のポイントまとめ
✅ テキストと問題集の両輪で効率的に学ぶ
✅ 過去問中心のアウトプット重視学習で実践力アップ
✅ 通信講座は補完教材として賢く活用
✅ 模試・振り返りを繰り返して本番の対応力を強化
出題頻度が高い重要論点チェックリスト

重要論点チェックしてね。
以下は、DCプランナー2級で「出題頻度が高い重要論点チェックリスト」です。
市販の「DCプランナー2級 合格対策テキスト」+公式サイト指定の「DCプランナー2級 試験問題集」(過去問)で学習する前提で、実際の出題傾向・繰り返し問われやすいテーマに絞って整理しています。
① 確定拠出年金(DC)制度の基本構造【最重要】
□ 企業型DCとiDeCo(個人型DC)の違い
□ 加入対象者・加入要件(企業型/個人型)
□ 掛金の拠出方法(事業主掛金・加入者掛金)
□ マッチング拠出の仕組みと上限
□ 運営管理機関・記録関連運営管理機関の役割
□ 加入者・事業主・金融機関それぞれの立場と責任
制度全体像の理解は毎回必須。用語問題・正誤問題で頻出
② DCにおける税制・社会保険の取扱い【超頻出】
□ 掛金拠出時の税制優遇(全額所得控除の考え方)
□ 運用益が非課税となる理由
□ 受給時の課税関係
- 一時金:退職所得
- 年金:公的年金等控除
□ 退職金との通算・勤続年数調整
□ 社会保険料算定への影響(企業型DC)
計算問題・事例問題で頻出。数字と区分の整理が重要
③ 受給開始・給付のルール【頻出】
□ 受給開始年齢(原則・例外)
□ 一時金・年金・併用受給の違い
□ 60歳到達時に受給できないケース
□ 脱退一時金の支給要件
□ 死亡時の給付(死亡一時金の考え方)
「いつ・誰が・どの条件で受け取れるか」は定番論点
④ 投資商品・運用の基礎知識【得点源】
□ 元本確保型商品と投資信託の違い
□ 株式型・債券型・バランス型ファンドの特徴
□ リスクとリターンの関係
□ 長期・分散・積立投資の考え方
□ スイッチング(配分変更)の仕組み
難解な計算は少なく、概念理解問題が中心
⑤ 確定給付企業年金(DB)・退職給付制度【比較問題で頻出】
□ DCとDBの違い(運用リスクの所在)
□ 中小企業退職金共済制度(中退共)の概要
□ 退職一時金制度との違い
□ 公的年金との役割分担
比較・正誤問題でよく出る分野
⑥ 公的年金制度の基礎【必須知識】
□ 国民年金・厚生年金の仕組み
□ 被保険者区分(第1号・第2号・第3号)
□ 老齢・障害・遺族年金の基本構造
□ DC・iDeCoと公的年金の位置づけ
DC単独ではなく「年金全体の中のDC」を理解
⑦ ライフプラン・資産形成との関係【事例問題で出題】
□ ライフステージ別の資産形成
□ 老後資金の考え方
□ DCを活用した長期資産形成
□ 企業担当者・金融機関としての説明ポイント
文章問題・ケース問題で頻出
⑧ 法令・制度改正の基本知識【要チェック】
□ DC関連法令の基本構造
□ 最近の制度改正の方向性(詳細暗記不要)
□ 加入年齢・拠出枠に関する変更点の考え方
👉細かい年度暗記より「改正の趣旨」を重視
試験直前チェック用|優先度まとめ
最優先(落とせない)
- DC制度の基本構造
- 税制(拠出時・運用時・受給時)
- 受給開始・脱退一時金
次に重要
- 投資商品・運用の基礎
- DB・退職給付制度との比較
余裕があれば
- ライフプラン事例
- 制度改正の背景理解
学習アドバイス(問題集の使い方)
✔ 問題集で同じ論点が何度も出る箇所=最重要
✔ 間違えた問題は「なぜ誤りか」を言語化
✔ チェックリストに✔を入れながら仕上げると効果的
試験当日に見るA4・1枚要点まとめ

A4・1枚要点まとめです。
以下は、DCプランナー2級「試験当日に見る A4・1枚 要点まとめ」です。
試験直前〜開始直前に流し読みするだけで得点に直結する論点だけを、1枚に収まる密度で整理しています。
① 確定拠出年金(DC)の基本構造【最重要】
DC=掛金が確定/給付額は運用次第
- 企業型DC:事業主が掛金拠出(マッチング拠出あり)
- iDeCo:個人が掛金拠出(加入要件あり)
- 運用リスク:加入者が負う
- 運営管理機関:商品提示・情報提供
- 記録関連運営管理機関:個人別資産管理
② 掛金・税制【超頻出】
拠出時
- 掛金:全額所得控除
- 企業型DCの事業主掛金:給与課税されない
運用時
- 運用益:非課税
受給時
- 一時金:退職所得
- 年金:公的年金等として課税
- 併用受給:一部ずつ適用
退職金との通算ルールに注意
③ 受給開始・給付ルール【頻出】
- 原則:60歳以降に受給開始
- 加入期間10年未満 → 受給開始年齢繰下げ
- 受給方法:一時金/年金/併用
- 脱退一時金:原則不可(例外条件のみ)
④ 投資商品・運用の考え方【得点源】
- 元本確保型:定期預金・保険
- 投資信託:
- 株式型(高リスク・高リターン)
- 債券型(低リスク・低リターン)
- バランス型(分散)
- 基本原則:長期・分散・積立
- スイッチング:運用商品の配分変更
⑤ 他制度との比較【正誤問題対策】
- DB(確定給付企業年金)
- 給付額が確定
- 運用リスク:事業主
- DC
- 掛金確定
- 運用リスク:加入者
- 中退共:中小企業向け退職金制度
⑥ 公的年金の基礎【必須】
- 国民年金(基礎年金)
- 厚生年金(報酬比例)
- 被保険者区分:
- 第1号:自営業等
- 第2号:会社員
- 第3号:第2号の配偶者
⑦ ライフプラン視点【事例問題】
- 老後資金=公的年金+企業年金+自助努力
- DCは長期の資産形成手段
- 説明時は「税制優遇+分散投資」を強調
⑧ 試験直前チェックリスト
✔ DC=給付額は運用次第
✔ 税制は「拠出・運用・受給」で整理
✔ 脱退一時金は原則不可
✔ リスクは誰が負うかを意識
✔ 比較問題はDC vs DB
最後に(当日の心構え)
- 難問は捨てる → 頻出論点を確実に取る
- 正誤問題は「主語」を確認
- 税制・受給ルールは消去法が有効
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