金融業務3級 事業性融資推進コースは、一般社団法人金融財政事情研究会(きんざい)が主催する金融業務能力検定の一つで、中小企業向けの事業性融資を適切に推進するための基礎知識と実務理解を問う資格試験です。
近年、金融機関には担保・保証に過度に依存しない融資姿勢が求められており、その流れを制度面から後押しする形で、「事業性融資推進法」が2026年5月に施行です。この法律により、企業の事業内容や将来性を踏まえた融資、いわゆる事業性評価に基づく融資の推進が、金融機関にとってより一層重要な実務テーマとなります。
本コースでは、こうした制度改正の背景を踏まえ、中小企業金融の基本構造、事業内容の把握方法、資金使途・返済原資の考え方、事業性融資を進める際の留意点など、営業店レベルで必須となる知識を体系的に学ぶことができます。
財務諸表だけでなく、企業の強み・課題・成長可能性を理解したうえで融資を考える力を養う点が大きな特長です。
金融業務3級 事業性融資推進コースは、これから法人融資業務に携わる若手職員や、事業性融資への対応力を高めたい金融機関職員に適した入門レベルの資格であり、2026年以降の融資実務に備える基礎固めとしても有効です。
銀行・信用金庫・信用組合・JAなどの金融機関において、制度対応力と実務理解を客観的に示せる資格として、今後さらに注目度が高まる検定といえるでしょう。
試験概要

試験概要です。
| 試験の対象者 | 渉外や融資担当など事業性融資に関わるすべての金融機関行職員 ※受験資格はない |
|---|---|
| 試験範囲 | 1. 企業価値担保権を理解する 2. 企業価値を理解する 3. 実務的に理解する |
| 試験時間 | 100分 |
| 出題形式 | 四答択一式50問 |
| 合格基準 | 100点満点で60点以上 |
| 当日について | 持ち物本人確認書類 ■筆記用具・メモ用紙 ・会場にて筆記用具とメモ用紙を受け取る。 ・筆記用具とメモ用紙は試験終了後に回収。 |
| 合格発表 | 試験終了後、その場で合否に係る スコアレポートが手交される。 合格者は、試験日の翌日以降、合格証を マイページからPDF形式で出力できます。 |
| 持込み品 | 携帯電話、筆記用具、計算機、書籍を含め、 自席(パソコンブース)への私物の持込みは不可。 テストセンター鍵付きのロッカー等に保管。 メモ用紙・筆記用具はテストセンターで貸し出し。 計算問題は、試験画面上に表示される電卓を利用。 |
| 対応教材 | (PR) ・楽天ブックス: 金融業務3級事業性融資推進コース試験問題集 ・Amazon: 金融業務3級事業性融資推進コース試験問題集 |
| 試験日 | 通年実施 |
| 受験予約 | ※マイページより、自身で希望の日程・ テストセンターを予約。 ※受験の手順については公式CBTサイトの 「受験までの流れ」を参照。 ※予約が完了すると予約内容が記載された メールが送られます。受験票は発行しないが、 受験日の前日に確認メール受信。また、 マイページから予約状況の確認ができる。 受験日当日は、指定の本人確認書類が必要です。 ※とりまとめ担当者は、団体管理画面で 行職員の申込状況を確認できます。 ※受験の予約・変更・キャンセルは、 マイページより受験日の3日前まで可。 ※受験日の2日前からは、受験予約の変更・ キャンセルは、返金等は無い。 ※受験料が受験者支払の場合、受験申込後の キャンセルに係る払戻しについては、 所定のキャンセル料あり ※受験申込された方の受験可能期間 (受験申込日の3日目以降の受験できる期間)は、 当初受験申込日から最長で1年間まで。 |
受験料・支払い方法
| 受験料(税込) | 5,500円 |
|---|---|
| 支払方法 | 以下3通りから選択。 なお、コンビニエンスストア決済および Pay-easy決済の場合は、受験手数料に加えて、 事務手数料297円(税込)の負担あり。 ・クレジットカード決済 ・コンビニエンスストア決済 ・Pay-easy決済 (Pay-easy:ゆうちょ銀行ATM ・ゆうちょダイレクト、 銀行などのATMやネットバンキング) |
問合せ先

申し込み。問い合わせです。
| 主催 問合せ先 | 【試験のお申込み・受験についてのお問合せ先 ※受験者(個人・団体個人)】 受験サポートセンター TEL:03-5209-0553 ※電話は応対品質向上のため、録音あり。 受験に関する問い合わせ 【試験内容についてのお問合せ先 ※法人のご担当者(とりまとめご担当者)】 一般社団法人 金融財政事情研究会 検定センター 〒160-8529 東京都新宿区荒木町2-3 TEL:03-3358-0771 ※電話は応対品質向上のため、録音あり。 |
|---|
試験地・試験会場
CBT-Solutionsウェブサイト
試験の流れとCBT申し込み
CBT-Solutionsウェブサイト
合格率と難易度

合格率と難易度です。
金融業務能力検定、金融業務3級試験はCBT方式を採用しており、合格率は非公表です。そして2026年開始の新しい試験でもあり、想定の合格率として53%前後、難易度は偏差値表示で48で、公式サイト表示の難易度はレベル3です。
勉強時間

勉強時間です。
以下は、金融業務3級 事業性融資推進コースについて、主催者の2か月通信講座は使わず、市販の推薦教材『金融業務3級 事業性融資推進コース試験問題集』を軸にした勉強時間および下記の勉強方法です。短期合格・実務未経験者にも対応できる現実的な学習設計にしています。
勉強時間:25~35時間
| 受験者の属性 | 目安時間 |
|---|---|
| 法人融資・事業性融資の実務経験あり | 20~25時間 |
| 金融機関勤務だが法人融資はこれから | 25~30時間 |
| 融資実務未経験・初学者 | 30~35時間 |
※金融業務3級は知識の正確さと用語理解が得点に直結する試験のため、
長時間のインプットよりも「問題演習の反復」が合否を分けます。
使用教材(コスパ重視)
- 金融業務3級 事業性融資推進コース試験問題集(きんざい)
勉強方法

勉強方法です。
学習の基本方針
- 問題集=テキスト代わり
- 解説を読みながら論点を理解
- 正誤理由を説明できるレベルまで落とし込む
ステップ別 勉強方法
STEP① 全体把握(3~5時間)
目的:試験範囲と出題傾向をつかむ
- 問題集を最初から最後までざっと通読
- 解けなくてもOK、正解・不正解に一喜一憂しない
- 以下の点を意識
- 事業性融資とは何か
- 財務以外で何を見るのか
- 金融機関に求められる姿勢・役割
この段階では理解6割で十分です。
STEP② 分野別 演習+解説精読(10~15時間)
目的:頻出論点を得点源にする
- 1分野ごとに
1️⃣ 問題を解く
2️⃣ 解説を熟読
3️⃣ 間違えた理由を明確にする - 特に重点を置く分野
- 事業性評価の考え方(定性情報)
- 資金使途・返済原資
- 中小企業金融の基本構造
- 事業性融資推進法(2026年5月施行の趣旨・背景)
※「用語の定義」「考え方の違い」を問う設問が多いため、
丸暗記より意味理解を優先します。
STEP③ 問題集2周目(5~8時間)
目的:知識の定着とケアレスミス防止
- 制限時間を意識して解く
- 正答率80%以上を目標
- 間違えた問題には印を付ける
2周目で「なぜその選択肢が誤りか」まで説明できれば合格圏です。
STEP④ 直前総復習(3~5時間)
目的:本試験で迷わない状態を作る
- 間違えた問題だけを再確認
- 用語・制度・考え方を短文で言語化
- 以下を重点確認
- 事業性融資と担保・保証依存融資の違い
- 返済原資の考え方
- 金融機関職員に求められる行動
得点を伸ばすコツ(3級対策)
- 「実務的に正しいか」で考えない
- → 試験は「制度・定義・基本原則」を問う
- あいまいな選択肢は
→ 抽象的・極端な表現は誤りの可能性が高い - 法律・制度系は
→ 趣旨・目的を押さえる
通信講座を使わなくても合格できる理由
- 出題範囲が限定的
- 記述・計算なしの選択式
- 推薦問題集が本試験レベルと非常に近い
そのため、
「問題集を2~3周+解説理解」=最短ルートです。
まとめ
金融業務3級 事業性融資推進コースは、2026年5月施行の事業性融資推進法を見据え、
今後の法人融資実務の基礎力を身につける入門資格です。
高額・長期間の通信講座を使わなくても、市販の『金融業務3級 事業性融資推進コース試験問題集』を軸に25~35時間の学習で十分合格が狙えます。
出題頻度が高い重要論点チェックリスト

重要論点チェックしてね
以下は、金融業務3級 事業性融資推進コースの出題頻度が高い重要論点チェックリストです。
市販の『金融業務3級 事業性融資推進コース試験問題集』を軸に、「毎回出やすい」「選択肢で引っかけられやすい」論点を★(重要度)付きで整理しています。
直前期の確認・弱点洗い出しにも使える構成です。
① 事業性融資の基本概念【★★★】
- □ 事業性融資の定義
- □ 担保・保証依存融資との違い
- □ 事業性評価に基づく融資の考え方
- □ 財務情報と非財務情報(定性情報)の位置づけ
- □ 「企業を見る」「人を見る」「事業を見る」という視点
定義・目的を問う設問は必出レベル
② 中小企業金融の基礎【★★★】
- □ 中小企業の資金ニーズの特徴
- □ 資金繰りの実態(短期・長期資金の違い)
- □ 中小企業が抱える経営課題
- □ 金融機関の役割(資金供給+経営支援)
「中小企業=大企業と同じ前提」は誤り選択肢で頻出
③ 事業性評価のポイント【★★★】
- □ 事業内容の把握(何で儲けているか)
- □ ビジネスモデルの理解
- □ 競争優位性・強み・弱み
- □ 業界動向・市場環境
- □ 経営者の資質・経営姿勢
数字以外を見る視点が問われる
④ 資金使途・返済原資【★★★】
- □ 設備資金と運転資金の違い
- □ 資金使途の明確性の重要性
- □ 返済原資の考え方(キャッシュフロー)
- □ 返済原資と担保の関係性
- □ 「返済原資が不明確=不適切融資」
最重要論点、毎回形を変えて出題
⑤ 財務情報の基礎理解【★★】
- □ 損益計算書・貸借対照表の役割
- □ 売上・利益・キャッシュフローの違い
- □ 財務数値を見る目的
- □ 財務情報の限界(過去データである点)
計算は出ないが意味理解は必須
⑥ 非財務情報(定性情報)【★★★】
- □ 技術力・商品力
- □ 取引先・販売先の安定性
- □ 人材・組織体制
- □ 事業の継続性・成長性
- □ 地域との関係性
「数値に表れない要素」を選ばせる問題が多い
⑦ 金融機関職員に求められる行動【★★★】
- □ 顧客理解を深める姿勢
- □ 表面的な財務分析に終始しない
- □ 継続的な対話(伴走型支援)
- □ 押し付け型営業の否定
- □ 適切なリスク管理
行動として正しいかを問う設問が頻出
⑧ 事業性融資推進法(2026年5月施行)【★★】
- □ 法律の制定背景
- □ 目的(事業性融資の促進)
- □ 金融機関に期待される役割
- □ 担保・保証に過度に依存しない考え方
- □ 中小企業支援との関係
趣旨・方向性を押さえることが重要
⑨ 融資推進時の留意点【★★】
- □ 過剰融資の防止
- □ 顧客に不利な取引の回避
- □ コンプライアンス意識
- □ 説明責任・透明性
- □ 顧客本位の業務運営
「してはいけない行為」を選ばせる問題が狙われる
⑩ よくあるひっかけパターン【★★★】
- □ 「必ず」「すべて」「例外なく」など極端表現
- □ 担保・保証を万能視する記述
- □ 財務情報だけで判断する内容
- □ 金融機関都合を優先する姿勢
迷ったら極端・断定表現は疑う
直前チェック用ミニ確認
- □ 事業性融資とは何かを30秒で説明できる
- □ 返済原資の意味を説明できる
- □ 財務と非財務の違いが言語化できる
- □ 金融機関職員として「正しい行動」を選べる
まとめ
金融業務3級 事業性融資推進コースは、暗記型ではなく考え方・姿勢・基本原則を問う試験です。
このチェックリストを使い、★3つの論点を確実に得点源にできれば合格ラインは十分に超えます
試験当日に見るA4・1枚要点まとめ

A4・1枚要点まとめです。
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