金融業務3級「シニア対応銀行実務コース」は、金融財政事情研究会(きんざい)が主催する金融業務能力検定の一つで、高齢者(シニア)顧客に対する銀行実務を体系的に学べる実践型資格です。高齢化が進む日本において、金融機関の営業店では「シニア対応力」がこれまで以上に重要視されており、本検定はその基礎力を身につけたい方に適した内容となっています。
本試験では、高齢者との適切なコミュニケーション、判断能力への配慮、金融取引時の留意点、家族・成年後見制度への理解など、現場で直面しやすいテーマを中心に出題されます。単なる知識試験ではなく、実務目線での対応力・リスク回避意識が問われる点が特徴です。
試験はCBT方式(パソコン受験)で実施され、全国のテストセンターで受験可能。金融業務3級レベルのため、金融業界の初学者や若手行職員、シニア対応に不安を感じている現場担当者でも取り組みやすく、短期間での合格を目指せます。
「シニア顧客対応に自信をつけたい」「高齢者取引の基本ルールを整理したい」「金融業務能力検定で実務に直結する資格を取りたい」という方にとって、金融業務3級 シニア対応銀行実務コースは、実用性と学びやすさを兼ね備えた検定試験といえるでしょう。
試験概要

試験概要
| 試験の対象者 | 金融機関の窓口・渉外担当者、 シニア層向けビジネス関係者等 ※受験資格は特にありません |
|---|---|
| 試験範囲 | 1. 高齢者と認知症 2. 金融機関と公的支援窓口の連携 3. 財産管理 4. 高齢者取引に係る法律・制度 5. 金融実務対応 |
| 試験時間 | 100分 |
| 出題形式 | 四答択一式50問 |
| 合格基準 | 100点満点で60点以上 |
| 当日について | 持ち物本人確認書類 ■筆記用具・メモ用紙 ・会場にて筆記用具とメモ用紙を受け取る。 ・筆記用具とメモ用紙は試験終了後に回収。 |
| 合格発表 | 試験終了後、その場で合否に係る スコアレポートが手交される。 合格者は、試験日の翌日以降、合格証を マイページからPDF形式で出力できます。 |
| 持込み品 | 携帯電話、筆記用具、計算機、書籍を含め、 自席(パソコンブース)への私物の持込みは不可。 テストセンター鍵付きのロッカー等に保管。 メモ用紙・筆記用具はテストセンターで貸し出し。 計算問題は、試験画面上に表示される電卓を利用。 |
| 対応教材 | (PR) ・楽天Books 金融業務3級 シニア対応銀行実務コース試験問題集 ・Amazon 金融業務3級 シニア対応銀行実務コース試験問題集 |
| 試験日 | 通年実施 |
| 受験予約 | ※マイページより、自身で希望の日程・ テストセンターを予約。 ※受験の手順については公式CBTサイトの 「受験までの流れ」を参照。 ※予約が完了すると予約内容が記載された メールが送られます。受験票は発行しないが、 受験日の前日に確認メール受信。また、 マイページから予約状況の確認ができる。 受験日当日は、指定の本人確認書類が必要です。 ※とりまとめ担当者は、団体管理画面で 行職員の申込状況を確認できます。 ※受験の予約・変更・キャンセルは、 マイページより受験日の3日前まで可。 ※受験日の2日前からは、受験予約の変更・ キャンセルは、返金等は無い。 ※受験料が受験者支払の場合、受験申込後の キャンセルに係る払戻しについては、 所定のキャンセル料あり ※受験申込された方の受験可能期間 (受験申込日の3日目以降の受験できる期間)は、 当初受験申込日から最長で1年間まで。 |
受験料・支払い方法
| 受験料(税込) | 5,500円 |
|---|---|
| 支払方法 | 以下3通りから選択。 なお、コンビニエンスストア決済および Pay-easy決済の場合は、受験手数料に加えて、 事務手数料297円(税込)の負担あり。 ・クレジットカード決済 ・コンビニエンスストア決済 ・Pay-easy決済 (Pay-easy:ゆうちょ銀行ATM ・ゆうちょダイレクト、 銀行などのATMやネットバンキング) |
問合せ先

問い合わせ
| 主催 問合せ先 | 【試験のお申込み・受験についてのお問合せ先 ※受験者(個人・団体個人)】 受験サポートセンター TEL:03-5209-0553 ※電話は応対品質向上のため、録音あり。 受験に関する問い合わせ 【試験内容についてのお問合せ先 ※法人のご担当者(とりまとめご担当者)】 一般社団法人 金融財政事情研究会 検定センター 〒160-8529 東京都新宿区荒木町2-3 TEL:03-3358-0771 ※電話は応対品質向上のため、録音あり。 一般社団法人金融財政事情研究会 |
|---|
試験地・試験会場
CBT-Solutionsウェブサイト
試験の流れとCBT申し込み
CBT-Solutionsウェブサイト
合格率と難易度(短期合格)

合格率と難易度
金融業務能力検定、金融業務3級シニア対応銀行実務コースの合格率と難易度に関し、試験はCBT方式を採用しており、合格率は非公表ですが、想定の合格率として40〜60%台と幅広い傾向、難易度は偏差値表示で48、公式サイト表示の難易度はレベル3です。
勉強時間

勉強時間
■ 市販問題集のみで合格する場合の標準的な勉強時間
20~30時間程度
(金融機関勤務者・検定3級受験経験者は20時間前後、初学者は30時間目安)
| 受験者タイプ | 目安時間 |
|---|---|
| 金融機関勤務・実務経験あり | 約20時間 |
| 金融業界経験が浅い/初学者 | 約25~30時間 |
| 他の金融業務3級を受験済 | 約15~20時間 |
※ 試験はCBT方式・絶対評価のため、**満点狙いではなく「確実に6割以上」**を意識した学習で十分合格可能です。
勉強方法(短期合格)

勉強方法
以下は、市販書籍1冊完結・短期合格を想定した金融業務3級「シニア対応銀行実務コース」の
勉強時間と勉強方法です。(通信講座は使わず、「金融業務3級 シニア対応銀行実務コース試験問題集」一本に集中する前提で書いています)
【STEP1】試験範囲を把握(全体像理解)|2~3時間
まずは問題集をざっと通読し、以下5分野の全体像と用語感をつかみます。
試験範囲
- 高齢者と認知症
- 金融機関と公的支援窓口の連携
- 財産管理
- 高齢者取引に係る法律・制度
- 金融実務対応
この段階では正解・不正解にこだわらず「何が問われるか」把握が目的。
【STEP2】問題演習+解説熟読(1周目)|10~12時間
次に、問題集を1問ずつ解きながら解説を丁寧に読む学習に入ります。
ポイント
- 正解・不正解よりも
**「なぜこの対応がNGなのか」「なぜ配慮が必要なのか」**を理解 - 認知症・判断能力低下・家族関係など、
実務で起きやすい場面をイメージしながら読む
特に重要なのは以下分野
- ①高齢者と認知症
- ④高齢者取引に係る法律・制度
(成年後見制度・代理・同意の考え方)
【STEP3】弱点分野の集中復習(2周目)|5~8時間
1周目で間違えた問題・理解が曖昧だった分野のみを重点的に回し直します。
優先度が高い分野
- 認知症と判断能力の考え方
- 成年後見制度・家族との関係
- 高齢者取引における「してはいけない対応」
- 金融機関としての説明義務・確認義務
2周目はスピード重視でOK。
【STEP4】試験直前チェック|2~3時間
試験前日は以下を中心に確認します。
- 「高齢者に配慮すべき行為・NG行為」
- 成年後見制度の基本構造(法定/任意)
- 公的支援窓口(地域包括支援センター等)の役割
- 金融機関が単独で判断してはいけないケース
※ 暗記よりも「判断基準」を整理する意識が重要です。
分野別・効率的な勉強配分(目安)
| 分野 | 学習比率 |
|---|---|
| ① 高齢者と認知症 | ★★★★☆ |
| ② 公的支援窓口との連携 | ★★☆☆☆ |
| ③ 財産管理 | ★★★☆☆ |
| ④ 法律・制度 | ★★★★☆ |
| ⑤ 金融実務対応 | ★★★☆☆ |
通信講座を使わなくても合格できる理由
- 出題形式が問題集と非常に近い
- 知識の深掘りよりも実務的な判断・配慮の理解が重視
- 計算問題なし、暗記量も比較的少なめ
問題集を2周+弱点整理で、通信講座レベルの学習効果が得られます。
まとめ(短期合格のコツ)
- 勉強時間:20~30時間
- 教材:市販問題集1冊で十分
- 合格の鍵:
「高齢者にとって不利益にならない対応」を理解すること
出題頻度が高い重要論点チェックリスト

重要論点チェックリスト
① 高齢者と認知症【最重要】
- ☐ 加齢による判断能力低下と認知症の違い
- ☐ 「高齢=判断能力なし」ではない点
- ☐ 判断能力の有無は金融機関が単独判断してはいけない
- ☐ 本人の意思確認が最優先である
- ☐ 不安・混乱を与える説明は不適切
- ☐ 家族が同席していても本人軽視はNG
② 金融機関と公的支援窓口の連携
- ☐ 地域包括支援センターの役割
- ☐ 金融機関は支援の「窓口」ではなく「連携先」
- ☐ 個人情報提供は原則本人同意が必要
- ☐ 緊急性が高い場合の考え方
- ☐ 金融機関が生活支援を直接行わない点
③ 財産管理
- ☐ 自己管理・家族管理・後見制度の違い
- ☐ 通帳・印鑑管理のリスク
- ☐ 家族であっても無断取引は不可
- ☐ 財産管理=資産運用ではない
- ☐ 高齢者の不利益防止が最優先
④ 高齢者取引に係る法律・制度【最重要】
- ☐ 成年後見制度(法定後見・任意後見)の違い
- ☐ 後見人ができること・できないこと
- ☐ 代理・同意・取消の基本構造
- ☐ 判断能力がない場合の契約の扱い
- ☐ 家族=法的代理人ではない点
- ☐ 任意後見は「判断能力があるうち」に契約
⑤ 金融実務対応
- ☐ 説明は「分かりやすく・繰り返し」が原則
- ☐ 急がせる・即決させる対応はNG
- ☐ 高リスク商品は慎重な対応が必要
- ☐ 本人の理解度確認が重要
- ☐ 書面・記録を残す意識
- ☐ 「売ること」より「守ること」が優先
A4・1枚 要点まとめ(直前確認用)

試験当日用です。以下印刷してください。
【1】シニア対応銀行実務の基本姿勢
- 高齢者対応の原則は
「本人尊重・不利益防止・慎重対応」 - 判断能力の有無は年齢では決まらない
- 金融機関は保護者ではなく専門職としての支援者
【2】認知症・判断能力の考え方
- 認知症=即取引不可ではない
- 判断能力が疑われる場合
→ 単独判断せず、家族・制度・専門機関と連携 - 本人意思の確認が最優先
【3】成年後見制度(頻出)
- 法定後見:すでに判断能力が低下
- 任意後見:判断能力があるうちに契約
- 後見人=何でも自由にできるわけではない
- 家族=法的代理人ではない
【4】公的支援窓口との関係
- 地域包括支援センターは高齢者支援の中核
- 金融機関は「つなぐ役割」
- 個人情報は原則本人同意
【5】実務対応でのNG例(狙われやすい)
- 家族の指示だけで取引を進める
- 高齢者を急がせる・即決させる
- 理解確認をせずに商品説明を終える
- 「いつものこと」として確認を省略
【6】CBT試験対策ワンポイント
- 計算問題なし
- 正解は**「最も慎重・最も配慮がある対応」**
- 迷ったら
・「本人の利益か?」
・「金融機関がやりすぎていないか?」
✔ 最終チェック
- 成年後見制度の基本を説明できる
- 高齢者対応のNG行動を3つ言える
- 「本人尊重」の意味を理解している
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