一般社団法人金融財政事情研究会(きんざい)が主催する金融業務能力検定「金融業務2級 融資コース」は、銀行・信用金庫・信用組合などの金融機関で融資業務に携わる方や、これから融資担当を目指す方に向けた実務直結型の資格試験です。融資判断に欠かせない財務分析や資金使途の確認、返済能力の見極め、担保・保証の基礎知識など、金融機関の営業店で必須となる融資実務を体系的に学べる点が大きな特徴です。
本試験は、金融業務能力検定の中でも実務レベルが高く、金融業界での評価や社内研修・昇格要件として活用されるケースも多い資格です。出題内容は、融資取引の基本から企業の決算書を用いた分析、信用リスク管理の考え方まで幅広く、日常業務で求められる判断力を身につけているかが問われます。そのため、単なる知識のインプットにとどまらず、実務理解を深めながら学習を進められる点が受験者にとって大きなメリットです。
「金融業務2級 融資コース」は、融資担当者としての基礎力を証明したい方や、法人営業・融資審査業務へのステップアップを目指す方に特におすすめの検定です。融資実務の全体像を整理し、自身のスキルレベルを客観的に確認したい方にとって、受験価値の高い資格といえるでしょう。
試験概要

試験概要
| 試験の対象者 | 金融業務3級 融資コース合格者、 中堅行職員または管理者層 ※受験資格は特にありません。 |
|---|---|
| 試験範囲 | 1.融資取引 2.担保・保証 3.融資金の管理・回収 4.総合問題 |
| 試験時間 | 120分 |
| 出題形式 | 四答択一式30問、総合問題10題 |
| 合格基準 | 100点満点で70点以上 |
| 当日について | 持ち物本人確認書類 集合時刻必ず確認ください。 ■筆記用具・メモ用紙 ・会場にて筆記用具とメモ用紙を受け取る。 ・筆記用具とメモ用紙は試験終了後に回収。 |
| 合格発表 | 試験終了後、その場で合否に係る スコアレポートが手交される。 合格者は、試験日の翌日以降、合格証を マイページからPDF形式で出力できます。 |
| 持込み品 | 携帯電話、筆記用具、計算機、書籍を含め、自席 (パソコンブース)への私物の持込みは不可。 テストセンター鍵付きのロッカー等に保管。 メモ用紙・筆記用具はテストセンターで貸し出し。 計算問題は、試験画面上に表示される電卓を利用。 |
| 対応教材 | (PR) ・楽天Books 金融業務2級 融資コース試験問題集 ・Amazon 金融業務2級 融資コース試験問題集 |
| 試験日 | 通年実施 |
| 受験予約 | ※マイページより、自身で希望の日程・ テストセンターを予約。 ※受験の手順については公式CBTサイトの 「受験までの流れ」を参照。 ※予約が完了すると予約内容が記載された メールが送られます。受験票は発行しないが、 受験日の前日に確認メール受信。また、 マイページから予約状況の確認ができる。 受験日当日は、指定の本人確認書類が必要です。 ※とりまとめ担当者は、団体管理画面で 行職員の申込状況を確認できます。 ※受験の予約・変更・キャンセルは、 マイページより受験日の3日前まで可。 ※受験日の2日前からは、受験予約の変更・ キャンセルは、返金等は無い。 ※受験料が受験者支払の場合、受験申込後の キャンセルに係る払戻しについては、 所定のキャンセル料あり ※受験申込された方の受験可能期間 (受験申込日の3日目以降の受験できる期間)は、 当初受験申込日から最長で1年間まで。 |
受験料・支払い方法
| 受験料(税込) | 7,700円 |
|---|---|
| 支払方法 | 以下3通りから選択。 なお、コンビニエンスストア決済および Pay-easy決済の場合は、受験手数料に加えて、 事務手数料297円(税込)の負担あり。 ・クレジットカード決済 ・コンビニエンスストア決済 ・Pay-easy決済 (Pay-easy:ゆうちょ銀行ATM ・ゆうちょダイレクト、 銀行などのATMやネットバンキング) |
問合せ先

問い合わせ
| 主催 問合せ先 | 【試験のお申込み・受験についてのお問合せ先 ※受験者(個人・団体個人)】 受験サポートセンター TEL:03-5209-0553 ※電話は応対品質向上のため、録音あり。 受験に関する問い合わせ 【試験内容についてのお問合せ先 ※法人のご担当者(とりまとめご担当者)】 一般社団法人 金融財政事情研究会 検定センター 〒160-8529 東京都新宿区荒木町2-3 TEL:03-3358-0771 ※電話は応対品質向上のため、録音あり。 一般社団法人金融財政事情研究会 「金融業務能力検定」の一覧ページはこちら |
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試験地・試験会場
CBT-Solutionsウェブサイト
試験の流れとCBT申し込み
CBT-Solutionsウェブサイト
合格率と難易度

合格率と難易度
金融業務能力検定、金融業務2級 融資コースの試験はCBT方式を採用しており、合格率は公表されておりませんが、想定の合格率は35%前後、難易度は偏差値表示で53、公式サイト表示の難易度はレベル2と記載されてます。
勉強時間

勉強時間
金融業務2級 融資コースは、CBT方式・120分、四答択一式30問+総合問題10題で構成され、合格基準は100点満点中70点以上と、金融業務能力検定の中でも実務レベルが高い試験です。出題範囲も「融資取引」「担保・保証」「融資金の管理・回収」「総合問題」と広く、判断力を要する問題が多い点が特徴です。
学習時間の目安は以下のとおりです。
・融資実務の経験がある方:40〜60時間
・融資担当経験が浅い方、またはブランクがある方:60〜80時間
通信教育(約4か月)を利用しなくても、市販の問題集を中心に短期集中で十分合格を狙うことが可能です。
勉強方法

勉強方法
市販教材として実質的に選択肢となるのは「金融業務2級 融資コース試験問題集」です。
本書は、問題・解答だけでなく、解説部分を重視して作られており、断片的な知識ではなく、応用力・判断力の養成に重点が置かれています。2025年度版では、電子記録債権(でんさい)や金利引上げ交渉、企業価値担保権制度など、最新の融資実務動向も反映されています。
学習ステップ①:試験範囲を意識した全体把握(1周目)
最初は正答率を気にせず、以下の観点で問題集を一通り解き進めます。
・どの分野が頻出か
・計算問題、判断問題、知識問題の比率
・総合問題で何が問われているか
解説は必ず読み、なぜその判断になるのかを理解することが重要です。特に「担保・保証」「管理・回収」は総合問題に絡みやすいため、丁寧に確認します。
学習ステップ②:解説重視の理解学習(2周目)
2周目では、正誤よりも「考え方」を重視します。
・融資取引の基本的な流れ
・返済原資・返済能力の見方
・担保評価や保証の位置づけ
・延滞・条件変更・回収局面での実務対応
本試験は、単なる暗記では対応できない問題が多いため、解説文を読み込み、実務判断の背景を理解することが得点力向上につながります。
学習ステップ③:総合問題の得点力強化(直前期)
総合問題10題は配点が高く、合否を左右します。
・設問の前提条件を正確に読む
・どの論点が問われているかを整理する
・部分的な知識ではなく、全体判断で解く
金利引上げ交渉や企業価値担保権制度など、2025年度版で追加されたテーマは要注意です。総合問題は時間を計りながら解き、120分の試験時間配分にも慣れておきましょう。
まとめ
金融業務2級 融資コースは、融資実務の知識量だけでなく、応用力・判断力が問われる試験です。問題集の解説を軸に、60時間前後の学習を目安に計画的に取り組むことで、通信教育を利用しなくても十分に合格を目指すことができます。
出題頻度が高い重要論点チェックリスト

重要論点チェックリスト
1.融資取引
□ 融資取引の基本的な流れ(申込〜審査〜実行〜管理)
□ 資金使途の確認ポイント(運転資金・設備資金の違い)
□ 返済原資の考え方(キャッシュフロー重視)
□ 返済能力の判断方法(利益・減価償却・資金繰り)
□ 融資形態の種類(証書貸付、当座貸越、手形貸付)
□ 融資条件の設定要素(金利、期間、返済方法)
□ 金利交渉・金利引上げ時の留意点
□ 信用リスクの考え方と与信判断の基本
□ 法人融資と個人融資の違い
2.担保・保証
□ 担保の基本的な役割と位置づけ
□ 不動産担保の種類と評価の考え方
□ 動産・債権譲渡担保の特徴
□ 電子記録債権(でんさい)の基礎知識
□ 担保設定・保全管理上の注意点
□ 保証の種類(個人保証・法人保証)
□ 経営者保証の基本的な考え方
□ 保証人の責任範囲と実務上の留意点
□ 担保・保証と返済原資の優先関係
3.融資金の管理・回収
□ 融資実行後のモニタリングの重要性
□ 定期的な業況確認・財務情報の見方
□ 延滞・条件変更時の初期対応
□ 条件変更(リスケジュール)の判断ポイント
□ 回収方針の立て方と段階的対応
□ 担保処分・保証履行の基本的な流れ
□ 不良債権管理の考え方
□ 法的回収と任意回収の違い
□ 回収局面における金融機関の留意点
4.総合問題(頻出テーマ)
□ 融資判断を総合的に問うケーススタディ
□ 財務内容・事業内容・資金繰りを踏まえた判断
□ 担保・保証を含めた融資条件全体の評価
□ 金利引上げ交渉に関する実務判断
□ 電子記録債権を絡めた取引関係の理解
□ 企業価値担保権制度の概要と位置づけ
□ 複数論点を組み合わせた応用・判断問題
チェックリストの使い方
・問題集1周目:□を意識しながら全体像を把握
・2周目:□ごとに解説を読み込み、判断根拠を理解
・直前期:総合問題に関連する□を重点的に復習
このチェックリストを基準に学習を進めることで、
頻出論点の取りこぼしを防ぎ、総合問題での得点力向上につながります。
試験当日に見るA4・1枚要点まとめ

A4・1枚要点まとめ
以下は、試験当日に直前確認用として使える「A4・1枚要点まとめ」です。
金融業務能力検定「金融業務2級 融資コース」の得点に直結する考え方・判断軸に絞って整理しています。
1.試験全体のポイント(最初に確認)
・CBT120分/四答択一30問+総合問題10題
・合格基準:70点以上
・知識問題より「判断理由」を問う出題が多い
・総合問題は配点が高く、合否を左右する
2.融資取引【最重要】
融資判断の基本軸
・最優先:返済原資(キャッシュフロー)
・担保・保証は補完的手段
資金使途
・運転資金:回転資金・赤字補填の有無
・設備資金:投資効果・回収期間の妥当性
返済能力
・利益+減価償却=返済原資の基本
・一時的利益と継続性の区別
融資形態
・証書貸付:中長期資金
・当座貸越:短期・運転資金
・手形貸付:資金繰り対応
3.担保・保証【頻出】
担保の考え方
・担保は「返済不能時の保全」
・評価額=処分可能価値
主な担保
・不動産担保:評価方法・処分性
・動産・債権譲渡担保:管理・対抗要件
・電子記録債権(でんさい):債権管理の合理化
保証
・個人保証・法人保証の違い
・経営者保証は原則・例外の考え方
・保証は返済原資の代替ではない
4.融資金の管理・回収【実務判断】
管理
・実行後のモニタリングが重要
・業況悪化の兆候を早期把握
条件変更
・返済可能性の回復が前提
・安易な条件変更は避ける
回収
・任意回収 → 法的回収の順
・担保処分・保証履行は最終手段
5.金利引上げ交渉【要注意】
・顧客の収益力・返済能力への影響
・合理的理由の説明が必須
・一方的な引上げはトラブル要因
6.企業価値担保権制度(新論点)
・企業価値全体を担保とする考え方
・事業継続を前提とした制度
・従来担保との違いを整理
7.総合問題の解き方(本番用)
① 設問条件を正確に読む
② 問われている論点を特定
③ 返済原資 → 管理 → 担保・保証の順で判断
④ 「最も適切な対応」を選ぶ
8.迷ったときの判断基準
・返済原資を無視した選択肢は除外
・担保重視しすぎの選択肢は要注意
・実務的・現実的な対応が正解になりやすい
最後に
「知識」ではなく
なぜその判断になるのかを思い出して選ぶ。
このまま印刷して持ち込める直前チェック用として使える構成になっています。
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