銀行業務検定「財務2級」とは、企業の財務諸表分析や資金繰り、経営分析に関する知識を問う、銀行業務検定試験の中でも実務性と専門性が高い中級レベルの資格です。主に融資担当者、法人営業、経営支援業務に携わる金融機関職員を対象としており、財務分析力を客観的に証明できる検定として高く評価されています。
財務2級では、貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書の構造理解に加え、収益性・安全性・効率性などの経営指標分析、運転資金・設備資金の考え方、財務面からの企業評価まで、実務に直結する論点が幅広く出題されます。財務3級と比べると計算量・思考力ともにレベルが上がり、暗記中心の学習では対応が難しい点が特徴です
財務2級、銀行業務検定試験の概要
| 出題形式 | 記述式 10題(各10点) |
|---|---|
| 科目構成 | 財務諸表・財務分析 (非財務的要素を含む) |
| 合格基準 | 満点の60%以上 (試験委員会にて最終決定) |
| 試験時間 | 180分 試験開始後60分間, 終了前10分間は退席禁止 |
| 持込品 | 受験票 HBの鉛筆 消しゴム 電卓(1台のみ使用可。 ただし、金融計算電卓、 関数・メモ機能付きは不可) |
試験日程、試験日。
銀行業務検定試験の日程、試験日、試験時間は銀行業務検定協会の母体(株)経済法令研究会のサイトにて、常にアップデートされていますので、下記リンクより参照ください。
経済法令研究会より
お問い合わせは
銀行業務検定協会(経済法令研究会 検定試験運営センター)
〒162-8464 東京都新宿区市谷本村町3-21
電話 03-3267-4821
月~金(祝日除く)
10:00~15:00
合格率と難易度

合格率と難易度
銀行業務検定、2017年6月から2025年10月において財務2級の合格率は19.93%から37.17%で試験の難易度は偏差値表示で53が目安です。
| 試験日 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年10月 第162回 | 2,550 | 662 | 25.96% |
| 2025年6月 第161回 | 2,730 | 717 | 26.26% |
| 2024年10月 第159回 | 2,755 | 881 | 31.98% |
| 2024年6月 第158回 | 3,055 | 893 | 29.23% |
| 2023年10月 第156回 | 3,203 | 815 | 25.44% |
| 2023年6月 第155回 | 3,422 | 790 | 23.09% |
| 2022年10月 第153回 | 3,740 | 932 | 24.92% |
| 2022年6月 第152回 | 4,269 | 916 | 21.46% |
| 2021年10月 第150回 | 4,867 | 1,302 | 26.75% |
| 2021年6月 | 5,273 | 1,518 | 28.79% |
| 2020年10月 | 4,924 | 1,159 | 23.54% |
| 2019年10月 | 5,133 | 1,188 | 23.14% |
| 2019年6月 | 5,887 | 1,869 | 31.75% |
| 2018年10月 | 6,133 | 1,561 | 25.45% |
| 2018年6月 | 6,683 | 1,332 | 19.93% |
| 2017年10月 | 6,417 | 2,385 | 37.17% |
| 2017年6月 | 7,521 | 2,379 | 31.63% |
勉強時間|財務2級は何時間必要?

勉強時間
銀行業務検定「財務2級」に合格するための勉強時間の目安は、おおよそ100〜150時間程度とされています。
これは、財務3級や簿記3級レベルの基礎知識があることを前提とした目安です。
財務2級は記述式試験であり、単なる暗記ではなく、計算力・理解力・説明力が求められるため、学習時間にある程度の余裕を持つことが重要です。
勉強時間
- 財務3級・簿記3級レベルの知識がある方:100〜120時間
- 財務・会計が苦手な方、初学者に近い方:130〜150時間
- 実務経験(融資・法人営業)がある方:80〜100時間程度で合格するケースもあり
3か月(12週間)で合格を目指す場合【標準プラン】
- 1日あたりの学習時間:1〜1.5時間
- 総学習時間:約120時間
1〜4週目
財務諸表(BS・PL・CF)の構造理解、基礎計算問題の習得
→ 公式教材・参考書を使い、用語と考え方を整理
5〜8週目
財務比率分析・資金繰り・運転資金の重点学習
→ 過去問演習を開始し、出題パターンを把握
9〜12週目
過去問の反復演習・記述対策
→ 時間を測って解答し、本試験レベルに慣れる
2か月(8週間)で合格を目指す場合【短期集中プラン】
- 1日あたりの学習時間:2時間前後
- 総学習時間:約100時間
1〜3週目
頻出論点(財務諸表分析・主要比率・資金繰り)を優先学習
4〜6週目
過去問中心の演習+弱点補強
7〜8週目
直前総復習・記述答案の型を固める
※短期合格を狙う場合は、すべての論点を完璧にしようとせず、出題頻度の高い分野に集中することが重要です。
勉強方法

勉強方法
- 過去問を「解く → 間違える → 解説で理解 → 再挑戦」を繰り返す
- 計算問題は必ず手を動かして解く
- 記述式は「なぜそう判断したか」を言語化できるようにする
過去問の回し方|財務2級で点数を伸ばす方法

過去問
銀行業務検定「財務2級」は、過去問対策の質が合否を左右する試験です。
単に何度も解くだけでは点数は伸びず、「回し方(やり方)」を間違えると不合格になりやすいのが特徴です。
① 最初は「解けなくてOK」|1周目の目的
- 正解することではない
- 出題パターンと問われ方を把握すること
- 制限時間を気にせず最後まで解く
- 計算が合わなくても必ず途中式を書く
- 記述問題は「自分なりの文章」で必ず書く
NG行動
- 解説を見ながら解く
- 空欄のまま提出する
→ 財務2級は記述点が積み上がる試験なので、「書く癖」を1周目からつける。
② 2周目は「満点を狙わない」|合格点思考に切り替える
2周目のゴール
- 各問題で 6〜7割取れる状態 にする
やること
- 頻出論点(財務分析・運転資金・CF)を重点的に復習
- 計算問題は「公式 → 数値代入 → 答え」を固定化
- 記述問題は模範解答を丸暗記しない
記述のコツ
- 結論+理由の2文構成でOK
- 完璧な日本語より「論点が合っているか」を優先
③ 3周目は「時間」を意識|本試験仕様にする
- 制限時間内に書き切る力を身につける
やること
- 実際の試験時間(180分)を意識
- 1問にかける時間を決める
- 計算問題で悩みすぎない
判断基準
- 途中式が合っていれば部分点を狙う
- わからなくても「理由だけ書く」
→ 財務2級は白紙が最大の失点。
④ 間違いノートは「論点別」に作る
NG例
- 年月日ごとにミスを書き写すだけ
OK例
- 論点別に整理
- 運転資金
- 流動比率
- 営業CF
- 減価償却
→ 「この論点が出たらこの書き方」と引き出しを作る。
⑤ 点数が一気に伸びる人の共通点
- 計算結果より考え方を書いている
- 指標の意味を文章で説明できる
- 過去問を「3回以上」回している
- 全範囲を浅くより、頻出論点を深く
⑥ おすすめの過去問回転スケジュール
- 試験2か月前:1周目(全体把握)
- 試験1か月前:2周目(得点力強化)
- 試験2週間前:3周目(時間・記述対策)
- 直前1週間:頻出問題のみ再確認
⑦ 最後に|財務2級は「部分点を拾う試験」
銀行業務検定 財務2級は、全問正解を求める試験ではありません。
計算過程・考え方・理由を書ける受験者が、確実に合格点へ近づく試験です。
過去問は「何冊やるか」ではなく、
「どう回すか」で合否が決まります。
出題頻度が高い重要論点チェックリスト

チェックリスト
銀行業務検定「財務2級」は、毎回似た論点が繰り返し出題される傾向があります。
以下のチェックリストは、過去問分析を前提に「合否に直結しやすい重要論点」に絞っています。
財務諸表の基礎理解(最重要分野)
☐ 貸借対照表(BS)の構造と各勘定科目の意味
☐ 損益計算書(PL)の構造と利益区分(売上総利益・営業利益・経常利益・当期純利益)
☐ キャッシュフロー計算書(CF)の3区分(営業・投資・財務)
☐ BS・PL・CFの相互関係の理解
☐ 財務諸表から企業の状態を文章で説明できる
財務分析・経営指標(頻出)
☐ 安全性分析(流動比率・当座比率・自己資本比率)
☐ 収益性分析(ROA・ROE・売上高利益率)
☐ 効率性分析(棚卸資産回転率・売上債権回転率)
☐ 成長性分析(売上高成長率・利益成長率)
☐ 各指標の良否を業種特性を踏まえて判断できる
資金繰り・運転資金(超頻出)
☐ 運転資金の基本式(売上債権+棚卸資産-仕入債務)
☐ 売上増加時の資金需要の考え方
☐ 黒字倒産の仕組み
☐ 資金繰り表の読み方
☐ 資金ショートが起きる要因の説明
融資判断・信用分析(実務寄り)
☐ 定性分析と定量分析の違い
☐ 財務内容から見た返済能力の判断
☐ 借入金過多・過少の判断ポイント
☐ キャッシュフローによる返済原資の考え方
☐ 融資姿勢(慎重・積極)の判断根拠を説明できる
減価償却・設備投資(頻出)
☐ 減価償却の基本概念
☐ 定額法と定率法の違い
☐ 減価償却費がPL・BS・CFに与える影響
☐ 設備投資が財務体質に与える影響
☐ 更新投資と拡大投資の違い
利益とキャッシュフローの違い(要注意)
☐ 利益が出ていても資金不足になる理由
☐ 黒字・赤字とキャッシュフローの関係
☐ 減価償却費のキャッシュフロー上の役割
☐ 売掛金・在庫増加が資金繰りに与える影響
記述式対策(合否を分ける)
☐ 計算結果を日本語で説明できる
☐ 「なぜその判断になるのか」を論理的に書ける
☐ 指標の数値+理由のセットで答案を作成できる
☐ 専門用語を正しく使えている
チェックリストの使い方(短期合格向け)
- ☐がすべて埋まる=合格圏内
- 6〜7割埋まった段階で過去問演習を本格化
- 空欄は「理解不足のまま放置しない」
試験当日に見る A4・1枚要点まとめ

まとめです。
以下は、試験当日にそのまま印刷して持って行けるレベルを想定した
「銀行業務検定 財務2級|試験当日に見る A4・1枚要点まとめ」です。
1.財務諸表の超重要ポイント
貸借対照表(BS)
- 左:資産(資金の使い道)
- 右:負債・純資産(資金の調達源)
- 流動資産:1年以内に現金化
- 固定資産:長期使用目的
- 自己資本比率 = 純資産 ÷ 総資産
損益計算書(PL)
- 売上総利益 = 売上高 − 売上原価
- 営業利益 = 売上総利益 − 販管費
- 経常利益 = 営業利益 + 営業外収益 − 営業外費用
- 当期純利益:最終利益
キャッシュフロー(CF)
- 営業CF:本業で稼ぐ力
- 投資CF:設備投資・資産売却
- 財務CF:借入・返済
- 黒字倒産:PL黒字+営業CFマイナス
2.財務分析・頻出指標
安全性
- 流動比率 = 流動資産 ÷ 流動負債
- 当座比率 = 当座資産 ÷ 流動負債
- 自己資本比率:高いほど安定
収益性
- ROA = 当期純利益 ÷ 総資産
- ROE = 当期純利益 ÷ 自己資本
- 売上高利益率:高いほど効率良
効率性
- 棚卸資産回転率
- 売上債権回転率
→ 回転率低下=資金滞留
3.運転資金・資金繰り(最重要)
- 運転資金 = 売上債権 + 棚卸資産 − 仕入債務
- 売上増加=運転資金増加
- 在庫・売掛金増=資金繰り悪化
- 減価償却費:費用だが資金流出なし
4.融資判断・信用分析
- 定量分析:財務諸表・指標
- 定性分析:業界・経営者・取引状況
- 返済原資:営業CFが基本
- 借入金過多:返済負担増
- 借入金少なすぎ:成長機会損失の可能性
5.設備投資・減価償却
- 定額法:毎期同額
- 定率法:初期負担大
- 設備投資
更新投資:現状維持
拡大投資:成長目的 - 設備投資は投資CFマイナス
6.記述式答案の型(超重要)
- 指標 → 数値 → 判断 → 理由
- 「なぜそう言えるか」を必ず書く
- 専門用語を正確に使用
- 結論を先に書くと減点防止
7.直前チェック
- BS・PL・CFのつながり説明できるか
- 運転資金の式を暗記しているか
- 黒字倒産の説明できるか
- 記述問題で理由を書いているか
公式テキスト・問題集(過去問)・参考書

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