銀行業務検定「財務4級」および「CBT財務4級」は、金融機関の実務に必要な簿記および財務諸表の基礎理解を身につけることを目的とした入門レベルの資格です。貸借対照表や損益計算書の構造、取引の記録方法、基本的な財務数値の読み取りなど、財務の土台となる知識を体系的に学ぶことができます。
本試験は、銀行・信用金庫・信用組合などの金融機関職員をはじめ、新入行員や若手職員、財務・会計の基礎を学び直したい方に広く受験されています。上位級(財務3級・2級)へのステップとしても位置づけられており、財務分野の学習をこれから始める方に適した検定試験です。
試験形式には、従来の公開試験に加え、全国のテストセンターで受験できるCBT(Computer Based Testing)方式の財務4級があります。CBT方式では、受験日・受験場所を柔軟に選択できるため、業務の合間や個人のスケジュールに合わせて受験しやすい点が特徴です。出題内容や難易度は公開試験と同等であり、学習範囲や評価基準に違いはありません。
学習教材としては、実際の出題傾向を反映した「財務4級 問題解説集(過去問)」と、簿記・財務諸表の基礎概念を丁寧に解説した「九訂 簿記と財務諸表の基礎」が推薦です。これらを併用することで、理論理解と問題対応力をバランスよく養うことができ、初学者でも無理なく試験対策を進めることが可能です。
財務4級は、数字に強い金融実務担当者を目指す第一歩として、実務と直結した基礎力を身につけることができる検定試験です。
全国公開一斉試験 財務4級の概要

全国公開一斉試験
財務4級の概要
| 出題形式 | 三答択一マークシート式 50問 (各2点) |
|---|---|
| 科目構成 | (1)財務諸表 40問 (2)財務分析 10問 |
| 合格基準 | 満点の60%以上を基本とするが 試験委員会にて最終決定 |
| 試験時間 | 90分 試験開始後60分間, 終了前10分間は退席禁止 |
| 持込品 | 受験票 HBの鉛筆 消しゴム 電卓(1台のみ使用可。ただし、 金融計算電卓、関数・メモ機能付きは不可) |
CBT財務4級

CBT財務4級の概要
CBT方式による財務4級受験は公開試験に比較し、PC画面での解答になり電卓はPC画面上に表示され、そこで計算します。
| 試験名 | CBT財務4級 |
|---|---|
| 受験資格 | 特に無し |
| 再受験規約 | 何回でも再受験可能 |
| 出題形式 | CBT三答択一式50問 90分 |
| 科目構成 | (1)財務諸表 40問 (2)財務分析 10問 |
| 学習教材 | (PR) ・楽天Books 財務4級 問題解説集(過去問) 九訂 簿記と財務諸表の基礎 ・Amazon 財務4級 問題解説集(過去問) 九訂 簿記と財務諸表の基礎 |
| 試験申込日程 | 4月2下旬~ ~翌年3月下旬 |
| 試験実施日程 | 5月上旬~ 翌年3月上旬 |
| 会場 | 全国の共通会場にて実施 各会場ごとのスケジュールは 受験者マイページより確認。 |
| 申込方法 | <個人申込> インターネット受付のみ <団体申込> 経済法令研究会 CBT試験担当 電話:03-3267-4821まで。 |
| 受験票 | CBTに受験票の発送はない。 予約完了時の確認メールに 試験日程・会場のご案内あり および注意事項を明記 |
| 当日について | 持ち物本人確認書類 ※電卓持ち込み不可、 計算はモニター画面上にてあり。 ※スマートフォン等禁止。 |
| 合格基準 | 100点満点中60点以上 |
| 結果発表 | 即時判定。 試験終了後に、全受験者に スコアレポートが配布。 受験日の翌日以降、合格者は マイページから合格証書を ダウンロードください。 ①こちらよりマイページにログイン ②【CBT申込】をクリック ③申し込んだ試験の 【申込・受験履歴】をクリック |
| 試験後の手続 | なし |
試験日程、試験日とCBTの申し込み
銀行業務検定試験の日程、試験日、試験時間は銀行業務検定協会の母体(株)経済法令研究会のサイトにて、常にアップデートされていますので、下記リンクより参照ください。
経済法令研究会より
株式会社CBT-Solutionsより
お問い合わせは
銀行業務検定協会
(経済法令研究会 検定試験運営センター)
〒162-8464 東京都新宿区市谷本村町3-21
電話 03-3267-4821
月~金(祝日除く)10:00~15:00
FAX 03-3267-4999
合格率と難易度

合格率と難易度
銀行業務検定、全国一斉公開試験2017年6月から2025年6月において財務4級の合格率は53.40%から68.84%で難易度は偏差値表示で40です。
| 試験日 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年6月 (第161回) | 1,267 | 677 | 53.43% |
| 2024年6月 (第158回) | 1,316 | 777 | 59.04% |
| 2023年6月 (第155回) | 1,352 | 722 | 53.40% |
| 2022年6月 (第152回) | 1,673 | 1,001 | 59.83% |
| 2021年6月 (第149回) | 2,159 | 1,346 | 62.34% |
| 2020年10月 (第147回) | 1,319 | 747 | 56.63% |
| 2019年6月 (第143回) | 2,468 | 1,418 | 57.46% |
| 2018年6月 (第140回) | 2,680 | 1,845 | 68.84% |
| 2017年6月 (第137回) | 2,945 | 2,027 | 68.83% |
勉強方法と勉強時間

勉強方法と勉強時間
以下は、*銀行業務検定「財務4級/CBT財務4級」に対応した、初学者・短期間合格を想定した勉強方法と勉強時間です。・財務4級 問題解説集(過去問)・九訂 簿記と財務諸表の基礎を前提に構成しています。
勉強時間の目安
・簿記未経験者:20~30時間(2~3週間)
・簿記の基礎知識がある方:10~15時間(1~2週間)
① 全体像の把握(最初に1~2時間)
最初から暗記を意識せず、「どのような内容が出題される試験か」を把握します。
・九訂 簿記と財務諸表の基礎をざっと通読
・仕訳、貸借対照表、損益計算書の構造を確認
・細かい計算や用語は深追いしない
この段階では「理解できなくても問題ありません」。
用語と流れに目を慣らすことが目的です。
② 簿記・財務の基礎理解(学習の軸)
次に、試験の土台となる基礎論点を固めます。
九訂 簿記と財務諸表の基礎で重点的に学ぶ範囲
・借方/貸方の考え方
・資産・負債・純資産・収益・費用の区分
・基本的な仕訳(現金、売掛金、買掛金など)
・貸借対照表と損益計算書のつながり
ここでは
「なぜこの仕訳になるのか」
「どの勘定科目がどの財務諸表に載るのか」
を意識して読み進めることが重要です。
③ 問題解説集(過去問)で本格演習
財務4級は多くの過去問学習が最重要で反復・解説文の理解です。
進め方の基本
・1問ずつ解き、すぐに解説を確認
・正解でも、根拠を説明できるかを確認
・間違えた問題はテキストに戻って確認
ポイント
・仕訳問題
・財務諸表の空欄補充
・用語・基本知識問題
これらは繰り返し出題されやすく、解法パターンがほぼ固定されています。
④ 繰り返し学習(得点源の定着)
財務4級は、理解よりも「慣れ」が得点に直結します。
おすすめの反復方法
・問題解説集を最低2周
・1周目:理解重視、時間を気にしない
・2周目:テンポ重視、即答できるかを確認
間違えた問題には印を付け、
「なぜ間違えたか」を一言で説明できるようにします。
⑤ 直前対策(試験前3~5日)
直前期は新しいことに手を出さず、以下に集中します。
・問題解説集の間違えた問題のみ解き直し
・仕訳と財務諸表の基本構造を再確認
・用語問題は“意味と位置づけ”で整理
CBT試験の場合は
・計算は紙に書いて整理
・時間配分を意識して解く
ことも意識しておくと安心です。
勉強方法のまとめ
・最初は理解しきれなくてよい
・基礎テキスト → 過去問中心へ早めに移行
・反復によって自然に解ける状態を作る
財務4級は、正しい教材を使い、過去問を繰り返せば確実に合格できる試験です。
簿記や財務が初めての方でも、無理なく実務につながる基礎力を身につけることができます。
勉強チェックリスト(重要論点)

チェックリスト
以下は、銀行業務検定「財務4級/CBT財務4級」の
出題頻度が高い重要論点を中心にした勉強チェックリストです。
教材
・財務4級 問題解説集(過去問)
・九訂 簿記と財務諸表の基礎
に対応しており、学習の進捗確認・直前チェックの両方に使える構成です。
1 簿記の基本ルール
□ 簿記の目的と役割を説明できる
□ 取引とは何かを理解している
□ 借方・貸方の意味を理解している
□ 勘定科目の考え方を理解している
□ 仕訳の基本ルールを理解している
2 勘定科目の分類
□ 資産・負債・純資産の区分が分かる
□ 収益・費用の区分が分かる
□ 各勘定科目がどの区分に属するか判断できる
□ 増減と借方・貸方の関係を説明できる
3 基本的な仕訳(最重要)
□ 現金の増減に関する仕訳
□ 売上・仕入の基本仕訳
□ 売掛金・買掛金の仕訳
□ 借入金・返済時の仕訳
□ 経費(給料、地代家賃、通信費など)の仕訳
4 決算と財務諸表の基礎
□ 貸借対照表(B/S)の構造を理解している
□ 損益計算書(P/L)の構造を理解している
□ B/SとP/Lのつながりを説明できる
□ 純資産が増減する理由を理解している
5 財務諸表の読み取り
□ 資産・負債・純資産の意味を説明できる
□ 収益・費用が利益に与える影響を理解している
□ 簡単な財務諸表から状況を読み取れる
6 試算表・帳簿の考え方
□ 試算表の目的を理解している
□ 各勘定残高の意味を理解している
□ 合計が一致する理由を説明できる
7 用語・基礎知識問題
□ 簿記・財務に関する基本用語を説明できる
□ よく出る用語を曖昧にせず理解している
□ 用語問題を即答できるレベルになっている
8 問題解説集(過去問)対策
□ 問題解説集を1周以上解いた
□ 間違えた問題に印を付けている
□ 同じ間違いを繰り返さなくなっている
□ 解説を読んで「なぜそうなるか」を理解している
9 CBT試験対策(CBT受験者)
□ 画面上で問題を解くことに慣れている
□ 計算を紙に書いて整理できる
□ 時間配分を意識して解ける
直前チェック(試験前)
□ 仕訳問題を見て即座に借方・貸方を判断できる
□ B/S・P/Lの基本構造を思い出せる
□ 苦手論点が明確になっている
□ 新しい論点に手を出していない
チェックリストの使い方
・学習前:未チェック項目を把握
・学習中:理解できたらチェック
・直前期:チェック漏れのみ復習
このチェックリストをすべて確認できていれば、
財務4級/CBT財務4級は十分に合格圏に入っています。
財務4級 試験当日に見る要点まとめ(A4・1枚)

試験日に見る要点まとめ!
以下は、銀行業務検定「財務4級/CBT財務4級」の試験当日にA4・1枚印刷で見る要点まとめです。
直前確認用として、これだけ見れば思い出せる内容に絞っています。
① 簿記の基本ルール(最重要)
・簿記は取引を記録し、財務状況と経営成績を明らかにするためのもの
・すべての取引は「借方」と「貸方」に分けて記録
・借方合計=貸方合計が必ず一致する
② 勘定科目の5分類
資産:現金、預金、売掛金、建物など
負債:買掛金、借入金など
純資産:資本金、利益剰余金など
収益:売上など
費用:仕入、給料、地代家賃、通信費など
覚え方
・B/S:資産・負債・純資産
・P/L:収益・費用
③ 借方・貸方の増減ルール
・資産:増加=借方/減少=貸方
・負債:増加=貸方/減少=借方
・純資産:増加=貸方/減少=借方
・収益:増加=貸方
・費用:増加=借方
④ 基本仕訳(頻出)
・現金で商品を販売
借方:現金 / 貸方:売上
・掛けで商品を販売
借方:売掛金 / 貸方:売上
・掛けで仕入
借方:仕入 / 貸方:買掛金
・経費を現金で支払
借方:各種費用 / 貸方:現金
・借入
借方:現金 / 貸方:借入金
⑤ 貸借対照表(B/S)
・一定時点の財務状態を示す
・左:資産
・右:負債+純資産
・必ず
資産=負債+純資産
⑥ 損益計算書(P/L)
・一定期間の経営成績を示す
・利益の計算
利益=収益-費用
・利益が出る → 純資産が増加
・損失が出る → 純資産が減少
⑦ B/SとP/Lのつながり
・P/Lの利益はB/Sの純資産に加算
・P/Lは「期間」
・B/Sは「時点」
⑧ 試算表のポイント
・各勘定科目の残高一覧
・借方合計=貸方合計
・一致=記帳の形式上は正しい
⑨ CBT試験の解き方メモ
・仕訳は必ず紙に書く
・迷ったら「どの分類か」を先に判断
・計算問題は落ち着いて一つずつ処理
⑩ 直前セルフチェック
・借方/貸方で迷わない
・B/SとP/Lを白紙で書ける
・仕訳の型が頭に入っている
最後に
財務4級は
難しい理論より、基本ルールと仕訳の反復が合否を分ける試験です。
このA4要点を一通り確認できれば、試験本番でも十分対応できます。
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