銀行業務検定「法務2級」は、金融機関の実務に直結する高度な法務知識を体系的に身につけることができる資格試験です。預金・融資・為替などの金融取引に関する法律知識に加え、民法・商法・会社法、担保・保証、相続・倒産関連法規まで、営業店業務で頻出する実務法務が幅広く出題されます。
法務2級の特徴は、単なる法律知識の暗記ではなく、実際の取引事例を前提とした判断力やリスク管理能力が問われる点にあります。そのため、コンプライアンス対応の強化や、トラブル防止の観点からも、金融機関職員にとって重要性の高い検定といえます。
法務3級よりも難易度は上がりますが、内容は日常業務との関連性が高く、渉外担当者や融資担当者、管理職候補者のスキルアップに最適です。銀行業務検定 法務2級は、金融実務における法的判断力を高めたい方におすすめの資格です。
※
銀行業務検定試験の法務2級は1年に2回の受験の機会があり、年間1万人程度が受験しています。
法務2級検定試験の特色としては合格基準が5割正答率で六法全書等法規集の使用を1冊に限り可能な事です。
法務2級の概要
| 出題形式 | 三答択一付記述式 10題 (各10点:択一2点、記述8点) |
|---|---|
| 科目構成 | 預金 融資【担保・保証・管理・回収を含む】 その他金融法務【手形・小切手を含む】 |
| 合格基準 | 100点満点中50点以上 (試験委員会にて最終決定) ※法務2級試験に適用される約定書・ 規定類の内容は、原則として、 これまでに全国銀行協会において 作成されたもの (ひな型・試案・修正例・ 参考例等) にもとづきます。 |
| 試験時間 | 180分 試験開始後60分間, 終了前10分間は退席禁止 |
| 持込品 | 受験票、筆記用具 (HB程度の鉛筆または シャープペンシル、消しゴムのみ) ※六法全書等法規集の使用を 1冊に限り認めます (金融取引小六法など判例、約定書、 各種取引約款類の収載されたものでも可) ただし、解説の収載されたもの、また、 書込、貼込等があるものは使用不可。 |
合格率と難易度

合格率と難易度
銀行業務検定、2017年6月から2025年10月において法務2級の合格率は20.71%から39.21%で試験の難易度は偏差値表示で53が目安です。
| 試験日 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年10月 第162回 | 1,574 | 326 | 20.71% |
| 2025年6月 第161回 | 1,461 | 364 | 24.91% |
| 2024年10月 第159回 | 1,766 | 377 | 21.35% |
| 2024年6月 第158回 | 1,543 | 346 | 22.42% |
| 2023年10月 第156回 | 2,002 | 673 | 33.62% |
| 2023年6月 第155回 | 1,745 | 388 | 22.23% |
| 2022年10月 第153回 | 2,215 | 561 | 25.33% |
| 2022年6月 第152回 | 2,372 | 930 | 39.21% |
| 2021年10月 第150回 | 3,127 | 854 | 27.31% |
| 2021年6月 | 2,771 | 847 | 30.57% |
| 2020年10月 | 3,100 | 1,093 | 35.26% |
| 2019年10月 | 3,809 | 1,141 | 29.96% |
| 2019年6月 | 3,619 | 808名 | 22.33% |
| 2018年10月 | 4,771 | 1,055 | 22.11% |
| 2018年6月 | 4,762 | 1,192 | 25.03% |
| 2017年10月 | 5,471 | 1,545 | 28.24% |
| 2017年6月 | 5,062 | 1,290 | 25.48% |
法務2級の試験日程、試験日。
銀行業務検定試験の日程、試験日、試験時間は銀行業務検定協会の母体(株)経済法令研究会のサイトにて、常にアップデートされていますので、下記リンクより参照ください。
経済法令研究会より
お問い合わせは
銀行業務検定協会
(経済法令研究会 検定試験運営センター)
〒162-8464 東京都新宿区市谷本村町3-21
電話 03-3267-4821
月~金(祝日除く)
10:00~15:00
FAX 03-3267-4999
勉強方法(短期合格向け)

勉強方法
銀行業務検定「法務2級」は、暗記中心ではなく実務判断力が問われる試験です。そのため、効率的に合格するには、テキスト理解と過去問演習を軸にした学習が重要となります。
1. 公式テキストで全体像を把握する
まずは公式テキストを通読し、法務2級で扱われる分野の全体像をつかみます。細かい条文を覚えることよりも、「どの場面でどの法律が問題になるのか」という実務視点を意識して読み進めることがポイントです。理解が浅い箇所は付箋やメモで印を付け、後で復習できるようにしておきます。
2. 過去問題集を中心に反復学習する
法務2級の勉強方法で最も重要なのが、過去問の反復演習です。出題形式や論点には一定の傾向があるため、問題を解きながら「よく問われる論点」を優先的に押さえていきます。間違えた問題は解説を丁寧に読み、なぜその選択肢が誤りなのかを理解することが大切です。
3. 頻出分野を重点的に強化する
法務2級では、融資取引、担保・保証、相続、倒産・差押えなど、営業店実務に直結する分野が特に頻出です。すべてを均等に学習するのではなく、出題頻度の高い分野に学習時間を集中させることで、得点効率を高めることができます。
4. 事例問題は「結論+理由」を意識する
事例問題では、正解を選ぶだけでなく、「なぜその判断になるのか」を説明できるレベルまで理解することが重要です。民法や金融実務の基本原則に立ち返り、結論に至る思考プロセスを意識しながら復習すると、応用問題への対応力が向上します。
5. 直前期は要点整理と弱点克服に集中する
試験直前は新しい知識を増やすよりも、頻出論点の確認と苦手分野の克服に集中します。過去問で何度も間違える論点は、テキストに戻って再確認し、試験当日に迷わず判断できる状態に仕上げることが重要です。
勉強時間(短期合格向け)

勉強時間
銀行業務検定「法務2級」の勉強時間の目安は、法務の基礎知識や実務経験の有無によって異なりますが、一般的には60〜100時間程度が目安とされています。以下、レベル別に整理します。
法務3級合格済・実務経験あり
目安:60〜70時間
法務3級の内容を理解しており、融資や渉外などの実務経験がある場合は、比較的スムーズに学習を進められます。公式テキストの復習と過去問演習を中心に、頻出分野を重点的に学習することで、短期間での合格が可能です。
法務3級合格済・実務経験が少ない場合
目安:70〜90時間
知識はあるものの実務イメージが弱い場合は、事例問題の理解に時間がかかります。過去問を通じて「なぜこの判断になるのか」を確認しながら学習を進めることが重要です。
法務3級未受験・法務が苦手な場合
目安:90〜100時間以上
民法や担保・保証、相続分野に不安がある場合は、基礎用語の理解から始める必要があります。最初は時間がかかりますが、過去問中心の学習を継続することで着実に得点力が向上します。
学習期間の目安(例)
・1日1時間学習:2〜3か月
・1日1.5時間学習:1.5〜2か月
・1日2時間学習:1〜1.5か月
法務2級は範囲が広いため、短時間学習でも「毎日継続すること」が合格への近道です。
出題頻度が高い重要論点チェックリスト

チェックリスト
民法・総則
- □ 意思表示(錯誤・詐欺・強迫)
- □ 代理(無権代理・表見代理)
- □ 時効(消滅時効・時効完成猶予/更新)
- □ 条件・期限銀行業務検定「法務2級」の勉強時間の目安は、法務の基礎知識や実務経験の有無によって異なりますが、一般的には60〜100時間程度が目安とされています。以下、レベル別に整理します。
法務2級の勉強時間の目安
法務3級合格済・実務経験ありの方
目安:60〜70時間
法務3級の内容を理解しており、融資や渉外などの実務経験がある場合は、比較的スムーズに学習を進められます。公式テキストの復習と過去問演習を中心に、頻出分野を重点的に学習することで、短期間での合格が可能です。
法務3級合格済・実務経験が少ない方
目安:70〜90時間
知識はあるものの実務イメージが弱い場合は、事例問題の理解に時間がかかります。過去問を通じて「なぜこの判断になるのか」を確認しながら学習を進めることが重要です。
法務3級未受験・法務が苦手な方
目安:90〜100時間以上
民法や担保・保証、相続分野に不安がある場合は、基礎用語の理解から始める必要があります。最初は時間がかかりますが、過去問中心の学習を継続することで着実に得点力が向上します。
学習期間の目安(例)
・1日1時間学習:2〜3か月
・1日1.5時間学習:1.5〜2か月
・1日2時間学習:1〜1.5か月
法務2級は範囲が広いため、短時間学習でも「毎日継続すること」が合格への近道です。 - □ 法人と権利能力
債権総論
- □ 債務不履行の要件と効果
- □ 同時履行の抗弁権・危険負担
- □ 相殺の要件
- □ 連帯債務・保証債務の違い
- □ 債権譲渡・債務引受
担保・保証
- □ 保証契約の成立要件
- □ 根保証・極度額
- □ 連帯保証人の責任範囲
- □ 抵当権の効力・順位
- □ 根抵当権の特徴
- □ 質権・留置権の基本
- □ 担保権実行の流れ
融資取引法務
- □ 金銭消費貸借契約の成立要件
- □ 期限の利益と喪失
- □ 期限前弁済の可否
- □ 貸付条件変更時の留意点
- □ 約定書・契約書の法的意味
預金・決済取引
- □ 預金契約の法的性質
- □ 払戻しの原則と例外
- □ 代理人による取引
- □ 相殺と預金の関係
- □ 口座凍結が必要なケース
相続・成年後見
- □ 相続開始の時期
- □ 法定相続人・相続分
- □ 遺言の種類と効力
- □ 相続放棄・限定承認
- □ 成年後見制度の基本
- □ 相続預金の払戻し対応
会社法・商法
- □ 会社の種類と特徴
- □ 代表権・代理権
- □ 取締役・代表取締役の権限
- □ 株主総会の基本
- □ 商行為の特徴
倒産・強制執行
- □ 破産手続の流れ
- □ 民事再生と会社更生の違い
- □ 差押えの効果
- □ 仮差押え・仮処分
- □ 債権者平等の原則
金融取引関連法規
- □ 利息制限法・出資法
- □ 消費者契約法
- □ 犯罪収益移転防止法(本人確認)
- □ 個人情報保護の基本
- □ コンプライアンス違反事例
チェックリスト活用法(短期合格向け)
・過去問で出題された論点にチェック
・3回以上間違えた項目に★印を付ける
・試験直前は未チェック項目を優先確認
試験当日に見るA4・1枚 要点まとめ

試験当日に見るまとめ!
以下は、試験当日に直前確認できるA4・1枚想定の銀行業務検定「法務2級」要点まとめです。
印刷・スマホ閲覧のどちらでも使えるよう、結論重視・ひっかけ対策中心で整理しています。
① 民法・総則(頻出)
・錯誤:重要部分の錯誤のみ取消可(原則)
・詐欺/強迫:取消可(第三者保護あり)
・無権代理:本人追認なければ無効
・表見代理:外観+本人帰責性+善意無過失
・消滅時効:権利行使可能時から進行
・時効完成猶予/更新:旧「中断・停止」
② 債権・契約
・債務不履行:履行遅滞/不能/不完全履行
・同時履行の抗弁:双方の債務が対価関係
・相殺:同種債権+期限到来
・債権譲渡:通知または承諾で対抗要件
・連帯債務:各債務者が全額責任
③ 保証・担保(最重要)
・保証契約:書面必須
・連帯保証:催告・検索の抗弁なし
・根保証:極度額の定め必須
・抵当権:不動産担保・使用収益可
・根抵当権:債権確定前は元本変動
・質権:目的物引渡し必要
・担保順位:登記順
④ 融資取引法務
・金銭消費貸借:金銭交付で成立
・期限の利益喪失:約定違反・信用不安
・期限前弁済:原則可(特約注意)
・条件変更:保証人の同意要否に注意
・契約書:約定内容が最優先
⑤ 預金・決済
・預金の法的性質:消費寄託
・払戻原則:本人確認必須
・代理取引:代理権確認
・相殺:銀行側から可能(要件あり)
・口座凍結:相続開始・差押え時
⑥ 相続・成年後見
・相続開始:死亡時
・法定相続人:配偶者は常に相続人
・相続分:配偶者+子=1/2ずつ
・相続放棄:3か月以内
・遺言:自筆・公正証書
・後見制度:本人判断能力欠如
⑦ 会社法・商法
・会社形態:株式会社が中心
・代表取締役:会社を代表
・代表権制限:善意第三者に対抗不可
・商行為:迅速性・信用重視
・商事時効:原則5年
⑧ 倒産・強制執行
・破産:清算型
・民事再生:再建型
・会社更生:大企業向け
・差押え:処分禁止効
・仮差押え:保全目的
・債権者平等:担保権者優先
⑨ 金融関連法規
・利息制限法:元本別上限
・出資法:刑事罰あり
・消費者契約法:不当条項無効
・犯収法:本人確認義務
・個人情報:目的外利用禁止
試験直前チェック
・「原則と例外」を逆に覚えていないか
・保証と連帯保証の違い
・根保証・根抵当権の極度額・確定
・相続預金の払戻可否
公式テキスト・問題集(過去問)と解説(PR)

公式テキスト、過去問
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金融取引小六法
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