金融業務3級 融資コースとは、金融財政事情研究会(きんざい)が主催する検定試験の一つで、金融機関における融資業務の基礎知識と実務理解を体系的に確認するための資格です。
融資取引の流れ、信用リスクの考え方、企業の財務内容の見方、担保・保証の基礎、関連法令の基本事項など、融資担当者として必ず押さえておきたい実務知識が幅広く出題されます。
本試験は、これから融資業務に携わる初学者や若手職員はもちろん、窓口・渉外・本部業務などで融資の基本を理解しておきたい方に適した内容となっています。
実務に即した設問構成により、単なる知識の暗記にとどまらず、「融資業務の全体像」を理解できる点が大きな特長です。
金融機関でのキャリア形成の第一歩として、また融資業務への配属前・配属直後の基礎固めとして、実務力向上に直結する検定試験です。
試験概要
| 試験の対象者 | 若手行職員 ※受験資格は特にない。 |
|---|---|
| 試験範囲 | 1.融資取引 2.担保・保証 3.融資金の管理・回収 4.融資審査と財務分析 ※2026年4月1日以降の試験範囲に 大きな変更はありませんが、 紙媒体による手形に関する出題を 減らします。 一方、電子記録債権、でんさい、 近時の金融実務において重要度が 増しているテーマに関する出題を 増やします。 |
| 試験時間 | 100分 |
| 出題形式 | 四答択一式50問 |
| 合格基準 | 100点満点で60点以上 |
| 当日について | 持ち物本人確認書類 集合時刻必ず確認ください。 ■筆記用具・メモ用紙 ・会場にて筆記用具とメモ用紙を受け取る。 ・筆記用具とメモ用紙は試験終了後に回収。 |
| 合格発表 | 試験終了後、その場で合否に係る スコアレポートが手交される。 合格者は、試験日の翌日以降、合格証を マイページからPDF形式で出力できます。 |
| 持込み品 | 携帯電話、筆記用具、計算機、書籍を含め、 自席(パソコンブース)への私物の持込みは不可。 テストセンター鍵付きのロッカー等に保管。 メモ用紙・筆記用具はテストセンターで貸し出し。 計算問題は、試験画面上に表示される電卓を利用。 |
| 対応教材 | (PR)教材 楽天:金融業務3級 融資コース Amazon: 金融業務3級 融資コース |
| 試験日 | 通年実施 |
| 受験予約 | ※マイページより、自身で希望の日程・ テストセンターを予約。 ※受験の手順については公式CBTサイトの 「受験までの流れ」を参照。 ※予約が完了すると予約内容が記載された メールが送られます。受験票は発行しないが、 受験日の前日に確認メール受信。また、 マイページから予約状況の確認ができる。 受験日当日は、指定の本人確認書類が必要です。 ※とりまとめ担当者は、団体管理画面で 行職員の申込状況を確認できます。 ※受験の予約・変更・キャンセルは、 マイページより受験日の3日前まで可。 ※受験日の2日前からは、受験予約の変更・ キャンセルは、返金等は無い。 ※受験料が受験者支払の場合、受験申込後の キャンセルに係る払戻しについては、 所定のキャンセル料あり ※受験申込された方の受験可能期間 (受験申込日の3日目以降の受験できる期間)は、 当初受験申込日から最長で1年間まで。 |
受験料・支払い方法
| 受験料(税込) | 5,500円 |
|---|---|
| 支払方法 | 以下3通りから選択。 なお、コンビニエンスストア決済および Pay-easy決済の場合は、受験手数料に加えて、 事務手数料297円(税込)の負担あり。 ・クレジットカード決済 ・コンビニエンスストア決済 ・Pay-easy決済 (Pay-easy:ゆうちょ銀行ATM ・ゆうちょダイレクト、 銀行などのATMやネットバンキング) |
問合せ先
| 主催 問合せ先 | 【試験のお申込み・受験についてのお問合せ先 ※受験者(個人・団体個人)】 受験サポートセンター TEL:03-5209-0553 ※電話は応対品質向上のため、録音あり。 受験に関する問い合わせ 【試験内容についてのお問合せ先 ※法人のご担当者(とりまとめご担当者)】 一般社団法人 金融財政事情研究会 検定センター 〒160-8529 東京都新宿区荒木町2-3 TEL:03-3358-0771 ※電話は応対品質向上のため、録音あり。 一般社団法人 金融財政事情研究会 「金融業務能力検定」の一覧ページはこちら |
|---|
試験地・試験会場
CBT-Solutionsウェブサイト
試験の流れとCBT申し込み
CBT-Solutionsウェブサイト
合格率と難易度

合格率と難易度
金融業務3級 融資コースは、合格率は公表されていませんが、金融能力検定の中で基本的なレベルであり、想定される合格率は53%前後、難易度は偏差値表示で48です。
勉強方法と勉強時間(短期合格向け)

勉強方法と勉強時間
以下は、金融財政事情研究会(きんざい)「金融業務3級 融資コース」の短期合格(2~3週間想定)向け勉強方法です。
初学者~融資業務経験が浅い方向けに、最短で合格点(60点)を取ることに特化しています。
① 短期合格の基本方針【最重要】
- 合格点は60点(6割)で十分
- 暗記より 「出題パターンの把握」
- 勉強時間は 10~20時間 を目安
- 学習は 問題 → 解説 → 問題 の反復のみ
「読む勉強」は一切不要。
問題集の解説文=テキスト として使う。
② 学習期間の目安
| 受験者タイプ | 学習期間 | 学習時間 |
|---|---|---|
| 初学者・融資未経験 | 2~3週間 | 15~20時間 |
| 金融機関勤務者 | 1~2週間 | 10~15時間 |
③ ステップ別・最短ルート学習法
STEP1:問題集を最初から最後まで解く【1周目】
目的:試験の正体を知る
- 正答率は気にしない(3~4割でOK)
- 解説は 正解肢+間違い肢の理由 を必ず読む
- わからない問題には
問題番号に「★」を付けるだけ(ノート不要)
✔ この段階でやること
- 融資の流れ
- 担保・保証
- 債務者区分
- BS・PL
を「見たことがある状態」にする
STEP2:★問題だけを解き直す【2周目】
目的:頻出論点に集中
- ★が付いた問題のみ再挑戦
- 正解できたら ★を消す
- 再度間違えたら 解説を音読
この時点で 正答率6割前後 になれば合格圏
STEP3:分野別にまとめ解き【得点安定】
目的:落としやすい分野の補強
重点的に見直す分野:
- 債務者区分・自己査定
- 担保(抵当権/根抵当権)
- 保証(連帯保証/根保証)
- 財務指標(流動比率・自己資本比率)
- 利息制限法・出資法
「なぜこの選択肢が×か」を説明できればOK
STEP4:全問題を時間意識で解く【直前】
目的:本番対応力完成
- 時間を計って一気に解く
- 計算問題は後回し
- 迷ったら消去法
✔ ここで 6~7割取れれば合格確実
④ 出題頻度が高い重要論点チェックリスト
【最重要】必ず得点源にする
□ 融資の流れ(申込~回収)
□ 資金使途(運転・設備・借換)
□ 融資形態(証書貸付/手形貸付/当座貸越)
□ 債務者区分5分類
□ 条件変更(リスケ)の意味
【担保・保証】超頻出
□ 担保の目的(債権保全)
□ 抵当権と根抵当権の違い
□ 担保評価(時価≠処分価値)
□ 連帯保証(抗弁権なし)
□ 根保証(極度額が必要)
□ 経営者保証ガイドラインの趣旨
【財務】差がつく
□ BS:資産・負債・純資産
□ PL:収益・費用・利益
□ 流動比率
□ 自己資本比率
□ 利益とキャッシュの違い
【法令】頻出だが深追い不要
□ 利息制限法(上限金利)
□ 出資法との違い
□ 約束手形の基本
□ 保証契約に関する民法
⑤ 試験当日に見るA4・1枚要点まとめ(融資3級)
■ 融資の基本
- 流れ:申込 → 審査 → 稟議 → 実行 → 管理・回収
- 融資形態
- 証書貸付:長期・分割
- 手形貸付:短期・一括
- 当座貸越:限度内反復
■ 債務者区分
- 正常先
- 要注意先(延滞・条件変更)
- 破綻懸念先
- 実質破綻先
- 破綻先
■ 担保・保証
- 担保:物的担保(不動産等)
- 保証:人的担保
- 抵当権=特定債権
- 根抵当権=極度額内反復
- 連帯保証=抗弁権なし
■ 財務
- 流動比率=流動資産 ÷ 流動負債
- 自己資本比率=自己資本 ÷ 総資本
- 利益 ≠ 現金
■ 法令
- 利息制限法:金利上限
- 出資法:超過利息は罰則
■ 当日の戦略
- 60点で合格、完璧不要
- 計算は後回し
- 消去法最優先
最後に(短期合格の本質)
- 問題集を3回転させた人が合格
- ノート・まとめ作成は不要
- 「見たことある問題」を増やすだけで受かる
試験直前(前日~当日)
前日
- 新しいことはやらない
- 以下だけ最終確認
- 担保・保証の違い
- 企業区分の定義
- 財務諸表の基本構造
当日
- 1問に悩みすぎない(1分以内)
- 計算問題は後回し
- 「明らかに違う選択肢」から消去
短期合格のコツまとめ
- ✔ 暗記より出題慣れ
- ✔ 過去問重視(7割)
- ✔ 細かい法令条文は捨てる
- ✔ 財務は「意味理解」だけで十分
出題頻度が高い重要論点チェックリスト

チェックリスト!
以下は、**金融財政事情研究会(きんざい)「金融業務3級 融資コース」**の
出題頻度が高い重要論点チェックリストです。
☆ 「ここだけ押さえれば合格点(60点)に届く」という観点で、頻出度が高いものを中心に整理しています。
【A】融資業務の基本(最重要)
□ 融資取引の基本的な流れ
(申込 → 審査 → 稟議 → 実行 → 管理・回収)
□ 融資の目的別区分
(運転資金/設備資金/借換資金)
□ 融資形態の種類
(証書貸付・手形貸付・当座貸越)
□ 金利の種類
(固定金利・変動金利・短期プライムレート)
【B】信用リスク管理・自己査定(最重要)
□ 信用リスクの考え方
(返済能力・事業継続性)
□ 債務者区分
(正常先/要注意先/破綻懸念先/実質破綻先/破綻先)
□ 自己査定と引当金の基本的な考え方
□ 期限前弁済・条件変更(リスケ)の意味
【C】企業財務の基礎(頻出)
□ 貸借対照表(BS)の構造
(資産・負債・純資産)
□ 損益計算書(PL)の構造
(売上・費用・利益)
□ 基本的な財務指標
- 流動比率
- 自己資本比率
- 売上高営業利益率
□ キャッシュ・フローの考え方
(利益と現金は違う)
【D】担保(最重要)
□ 担保の基本概念
(債権保全のため)
□ 不動産担保
(抵当権・根抵当権の違い)
□ 動産担保・債権譲渡担保の基礎
□ 担保評価の考え方
(時価・処分価値)
【E】保証(最重要)
□ 保証と担保の違い
□ 保証人の種類
(通常保証・連帯保証)
□ 根保証の特徴と極度額
□ 経営者保証の基本的考え方
(ガイドラインの趣旨)
【F】融資管理・回収(頻出)
□ 融資実行後の管理の重要性
□ 期限管理・約定返済
□ 延滞・不良債権の初期対応
□ 回収方法の基本
(随意返済・法的回収)
【G】融資関連法令(頻出)
□ 利息制限法(上限金利の考え方)
□ 出資法との違い
□ 約束手形・手形取引の基本
□ 保証契約に関する民法の基礎
優先順位まとめ(時間がない人向け)
最優先(ここで6割狙う)
- 融資の流れ
- 債務者区分
- 担保・保証
- BS・PLの基本
余裕があれば上積み
- 財務指標の計算
- 融資管理・回収
- 法令の細かい数字
このチェックリストの使い方おすすめ
- □ をチェックしながら
「説明できるか?」を基準に学習 - 8割以上チェックが付けば
合格圏内
試験当日に見るA4・1枚要点まとめ

以下をA4紙1枚印刷
試験日に持って行く
要点まとめ。
これで合格!!
① 融資業務の基本(最重要)
- 融資の流れ:申込 → 審査 → 稟議 → 実行 → 管理・回収
- 資金使途:運転資金/設備資金/借換資金
- 融資形態:
- 証書貸付(長期・分割返済)
- 手形貸付(短期・一括返済)
- 当座貸越(限度額内で反復利用)
- 金利:固定金利/変動金利(短プラ連動)
② 信用リスク管理・自己査定(最重要)
- 信用リスク=返済不能リスク
- 債務者区分:
- 正常先
- 要注意先(延滞・条件変更等)
- 破綻懸念先
- 実質破綻先
- 破綻先
- 条件変更(リスケ)=返済条件の緩和
③ 財務の基礎(頻出)
- BS(貸借対照表):資産/負債/純資産
- PL(損益計算書):収益-費用=利益
- 重要指標:
- 流動比率=流動資産 ÷ 流動負債
- 自己資本比率=自己資本 ÷ 総資本
- 売上高営業利益率=営業利益 ÷ 売上高
- 利益とキャッシュは一致しない
④ 担保(最重要)
- 目的:債権保全
- 不動産担保:
- 抵当権(特定債権)
- 根抵当権(極度額内で反復)
- その他:動産担保・債権譲渡担保
- 担保評価:時価 < 処分価値
⑤ 保証(最重要)
- 保証と担保の違い:人的 vs 物的
- 連帯保証:催告・検索の抗弁なし
- 根保証:極度額の定めが必須
- 経営者保証:ガイドラインの趣旨(安易な徴求は×)
⑥ 融資管理・回収
- 実行後のモニタリングが重要
- 延滞初期対応が不良債権化防止
- 回収方法:随意返済/法的回収
⑦ 融資関連法令(頻出)
- 利息制限法:上限金利の規制
- 出資法:超過利息の罰則
- 約束手形:支払手段・信用供与
- 保証契約:民法の基本
⑧ 当日の解答テクニック
- 迷ったら明らかに違う選択肢を消す
- 計算問題は後回し
- 60点で合格、完璧不要
この1枚で最終確認 → 自信を持って本番へ
この1枚は、
- 合格点(60点)に直結する論点だけ
- 試験直前・当日の最終確認用
として使える構成です。
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