海上特殊無線技士 1級・2級・3級

国家資格

海上特殊無線技士とは、電波利用技術の進展に伴い各種の小規模な無線局が経済社会活動のさまざまな場面で利用されるようになったことから、それらの無線局に配置を要する無線従事者の資格取得を容易にする目的で設けられた国家資格です。
無線局の種類、無線設備の周波数、空中線電力などにより操作できる範囲を限定する制度として位置づけられています。

また、この資格で行うことができる技術的な操作は、外部の転換装置の電波の質に影響を及ぼさないものに限定されています。

海上特殊無線技士の資格区分は次のとおりです。

海上特殊無線技士は4区分あります。

区分主な用途
第一級海上特殊無線技士大型船舶の無線設備操作
第二級海上特殊無線技士小型船舶・漁船の無線
第三級海上特殊無線技士小型船舶の簡易無線
レーダー級海上特殊無線技士船舶レーダー操作

※プレジャーボートでは
二海特・三海特が取得されるケースが多いです。

第一級から第三級海上特殊無線技士は、それぞれ 一海特・二海特・三海特という略称で呼ばれることが多くあります。

海上特殊無線技士という名称から、船舶のレーダー操作や海上無線交信、VHF無線電話装置などの操作を行う資格というイメージを持たれることが多い資格ですが、その後の電波利用技術の進展に伴い、小規模な無線局が多数利用されるようになりました。
そのため無線局の種類や無線設備の周波数、空中線電力などにより操作範囲を限定することで、必要な無線従事者を確保するために制度化された資格となっています。

また、この資格は国家資格であり、無線局の運用において資格者の配置が求められる 業務独占資格および必置資格として位置づけられています。

なお、海上特殊無線技士の国家試験は総務大臣の指定試験機関である日本無線協会が実施しています。
第二級および第三級海上特殊無線技士の試験はCBT方式で実施されており、年間を通じて受験することができます。

本記事では、海上特殊無線技士のうち 第一級・第二級・第三級海上特殊無線技士について、試験制度の構造を整理したうえで、合格率データと難易度を中心に解説します。

合格率と難易度

平成30年度から令和6年度までの期間、海上特殊無線技士、第一級(一海特)の合格率は55.8%から73.2%、第ニ級(二海特)の合格率は80.1%から86.2%、第三級(三海特)の合格率は87.5%から100%、レーダー級の合格率は67.0%から100%で難易度は第1級が46、第2級が41、第3級が39、レーダー級が40です。

第一級(一海特)の合格率

一海特受験者数合格者数合格率
令和6年度
2024年
33019659.4%
令和5年度
2023年
36122762.9%
令和4年度
2022年
39426366.8%
2021年51128555.8%
令和2年度
2020年
31022773.2%
令和1年度
2019年
48128459.0%
平成30年度
2018年
58632755.8%
第一級海上特殊無線技士の合格率

第ニ級(二海特)の合格率

二海特受験者数合格者数合格率
令和6年度
2024年
1,8581,56684.3%
令和5年度
2023年
1,7931,53485.6%
令和4年度
2022年
2,1171,82486.2%
令和3年度
2021年
1,9841,65183.2%
令和2年度
2020年
1,5531,28082.4%
令和1年度
2019年
1,9411,55480.1%
平成30年度
2018年
2,2091,79381.2%
第二級海上特殊無線技士の合格率

第三級(三海特)の合格率

三海特受験者数合格者数合格率
令和6年度
2024年
22121095.0%
令和5年度
2023年
23421692.3%
令和4年度
2022年
19919497.5%
令和3年度
2021年
20619695.1%
令和2年度
2020年
147147100%
令和1年度
2019年
20019095.0%
平成30年度
2018年
19216887.5%
第三級海上特殊無線技士の合格率

レーダー級の合格率

海上特殊
レーダー級
受験者数合格者数合格率
令和6年度
2024年
5151100%
令和5年度
2023年
534890.6%
令和4年度
2022年
1157767.0%
令和3年度
2021年
1038784.5%
令和2年度
2020年
898696.6%
令和1年度
2019年
1169481.0%
平成30年度
2018年
13212191.7%
海上特殊無線技士第レーダー級の合格率

試験概要|海上特殊無線技士。

申込みと
期間
第一級・レーダー級:
期別国家試験として受付
(例:試験月の前々月1日〜20日頃)
第二級・第三級:CBT方式のため
年間を通じて申込み可能
試験日第一級・レーダー級:年3回実施
    (6月期・10月期・2月期)
第二級・第三級:
CBT方式により年間を通じて実施
試験地第一級・レーダー級:
札幌・仙台・東京・長野・金沢・名古屋
大阪・広島・松山・熊本・那覇

第二級・第三級:
全国のCBTテストセンター
受験資格制限なし
出題形式
時間

科目構成
内容
第一級海上特殊無線技士:
多肢選択式(電気通信術を除く)
無線工学12問・法規12問:1時間
英語(会話)5問:30分
電気通信術(欧文)送受話50字:2分

第二級海上特殊無線技士:
CBT四肢択一式24問60分
(電波法規12問、無線工学12問)

第三級海上特殊無線技士:
CBT正誤式30問60分
(電波法規20問、無線工学10問)

レーダー級海上特殊無線技士:
多肢選択式
無線工学12問・法規12問:1時間
合格基準第一級海上特殊無線技士:
無線工学60点満点中40点以上、
法規60点満点中40点以上、
英会話100点満点中60点以上、
電気通信術は送受話とも基準以上。
全科目で基準を満たす必要あり。

第二級海上特殊無線技士:
法規12問中8問以上、
無線工学12問中8問以上。

第三級海上特殊無線技士:
法規20問中12問以上、
無線工学10問中6問以上。

レーダー級海上特殊無線技士:
無線工学・法規とも60点満点中
40点以上(12問中8問以上)。
科目合格
有効期限
合格した科目(筆記・実技)の
有効期限は、合格日の翌日から3年間。
この期間内であれば申請により
科目免除を受けて再受験可能。
免除科目
条件
無線従事者規則第8条第1項に基づき、
一定の無線従事者資格を有する者が
他の無線従事者資格の国家試験を
受験する場合、申請により
一部科目の免除制度あり。
また、日本無線協会などが実施する
養成課程を修了すると、修了試験の
合格により国家試験合格と同等の
資格を取得できる。
受験料第一級海上特殊無線技士:7,500円
第二級海上特殊無線技士:5,600円
第三級海上特殊無線技士:5,600円
レーダー級海上特殊無線技士:5,600円
合格発表第一級・レーダー級:
試験日から約3週間後に
日本無線協会が公式サイトで
受験番号を発表
第二級・第三級:
CBT試験終了後に即結果表示
テキスト
過去問
問題集
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主催者公益財団法人 日本無線協会
https://www.nichimu.or.jp/
試験概要|海上特殊無線技士。

CBT方式による試験|海上特殊無線技士

CBT方式(Computer Based Testing)が海上特殊無線技士第二級と第三級試験で試験実施されています。

受験資格制限なし
再受験規約何件でも受験予約可能
試験申込日程随時
試験日程随時
申請の日から14日以降の
日が選択できます。
申込方法インターネット受付のみ
申込に当たっては顔写真を登録。
予約の手順について詳しくは
下記CBT方式の試験詳細を参照
試験地
試験会場
全国の共通会場(テストセンター)
にて実施
CBT
問合せ①
試験の申込方法や
当日についてのお問合せ

受験サポートセンター
TEL:03-5209-0553
(09:30〜17:30※年末年始を除く)
※お電話は応対品質向上のため、
録音あり。
CBT
問合せ②
試験の内容についての問合せ
公益財団法人 日本無線協会
東京都中央区晴海3-3-3
TEL:03-3533-6022(試験部)
CBT方式の
試験
サイト
https://cbt-s.com/examinee/
examination/nichimu
CBT方式による試験|海上特殊無線技士

過去問と試験対策|海上特殊無線技士

海上特殊無線技士の国家試験は、出題形式が安定しており、過去問の反復学習が最も効果的な対策とされています。特に第二級・第三級・レーダー級では、問題のテーマや設問の構造が毎回大きく変わることは少なく、過去問で出題傾向を把握しておくことが合格への近道です。ここでは、試験対策として有効な「過去問反復法」を中心に解説します。

注意点として、「過去問を解くと解答を見る」この繰り返しは勉強になりません。合格の鍵は解説文の熟読理解にあります。

海上特殊無線技士試験の出題の特徴

海上特殊無線技士試験の問題は、大きく次の2分野に分かれます。

① 無線工学
無線設備の基本構造や電波の性質、通信方式などに関する問題です。
計算問題は多くなく、概念理解と用語の知識が中心です。

② 法規
電波法や無線局運用に関する規則、通信手順などが出題されます。
条文知識・数値・通信手順の理解が重要になります。

試験問題の多くは、次のような特徴があります。

  • 過去問と同一テーマの繰り返し出題
  • 設問の表現だけを変えた類似問題
  • 法規は定番条文の反復出題

このため、体系的な参考書学習よりも過去問を繰り返す学習の方が効率的です。

過去問反復法の基本

海上特殊無線技士の勉強では、次のような方法が最も効果的です。

① 過去5~10年分を準備する

まずは試験問題を可能な限り集めます。
目安としては

過去5~10年分

これだけで、主要な出題テーマのほとんどを確認できます。

② 最初は解説を見ながら解く

最初から正解を目指す必要はありません。
むしろ次のように進めます。

  1. 問題を読む
  2. 解答を見る
  3. 解説を確認する

この段階では、問題形式に慣れることが目的です。

③ 2回目は自力で解く

1回目で内容を理解したら、同じ問題をもう一度解きます。

この段階では

  • なぜその答えになるのか
  • 他の選択肢はなぜ違うのか

を確認します。

海上特殊無線技士の問題は、誤答選択肢にもパターンがあるため、ここで理解しておくと本試験で迷いにくくなります。

④ 3回目で完全定着させる

3回目は本試験と同じ条件で解きます。

  • 解説を見ない
  • 制限時間を意識する

この段階で8~9割以上正解できれば合格圏と考えてよいでしょう。

科目別の勉強ポイント

無線工学

無線工学では次のテーマが頻出です。

  • 電波の性質
  • 周波数と波長の関係
  • 送受信機の基本構成
  • アンテナの種類
  • 雑音と電波障害

特徴として

基本概念を問う問題が多く、難しい計算問題はほとんどありません。

したがって

  • 用語の意味
  • 基本原理

を過去問で確認しておくことが重要です。

法規

法規は暗記中心の科目です。

頻出テーマは次の通りです。

  • 電波法の基本規定
  • 無線局の免許制度
  • 遭難通信・緊急通信
  • 無線従事者の義務
  • 通信手順

特に

遭難通信・緊急通信・安全通信

の優先順位や手順は、繰り返し出題される重要分野です。

過去問を解きながら、条文の意味を理解して覚えることが重要です。

効率的な勉強時間の目安

海上特殊無線技士試験は、過去問中心の学習で十分合格可能です。

目安としては次の程度です。

資格学習時間
第三級約10~20時間
第二級約20~30時間
第一級約40~60時間
レーダー級約20~30時間
海上特殊無線技士試験の勉強時間

もちろん個人差はありますが、過去問を3回以上反復すれば合格レベルに到達するケースが多い試験です。


試験直前の最終確認

試験前には、次のポイントを確認しておくと安心です。

  • 法規の重要条文
  • 遭難通信の手順
  • 無線設備の基本構造
  • よく間違える問題

特に法規では、数値や用語の細かな違いで誤答を誘う問題が出ることがあります。
過去問で間違えた箇所を中心に復習しておくと、本試験での失点を防げます。


まとめ|海上特殊無線技士 試験

海上特殊無線技士試験の対策として最も有効なのは、過去問の反復学習です。

  • 出題パターンが安定している
  • 類似問題が繰り返し出題される
  • 法規は定番テーマが多い

このため、多くの同じ過去問を 3回以上繰り返す学習法(過去問の周回反復)が合格への近道になります。

参考書を読み込むよりも、まずは問題を解き、出題形式に慣れることが重要です。
過去問を中心に学習を進めれば、短期間でも合格を十分狙うことができます。

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