補償業務管理士試験は、一般社団法人日本補償コンサルタント協会(JCCA)が実施する資格制度です。本資格は、国土交通大臣登録を受けるために必要となる「補償業務管理責任者」に就任するための要件の一つと位置付けられています。
補償業務管理士が担うのは、公共事業の実施に伴い発生する土地の取得、建物等の移転、営業補償などに関し、国や地方公共団体等が支払う補償に関する業務です。すなわち、用地取得や物件移転に係る補償実務を専門とする資格であり、制度上明確な位置付けが与えられています。
補償業務管理士と総合補償士
補償業務管理士となるには、3日間の「共通科目研修」と4日間の「専門科目研修」を修了したうえで、筆記および口述による「共通科目検定試験」「専門科目検定試験」にそれぞれ合格する必要があります。
総合補償士は、登録区分上は総合補償部門に位置付けられます。所定の研修および講習会の受講が必要であり、その受講資格は、補償関連部門を含む3部門以上に登録している補償業務管理士であることが条件となります。
研修の受講資格
検定試験を受けるためには、共通科目及び専門科目の研修を受けなければなりません。共通科目及び総合補償部門以外の専門科目の研修は、次の要件を満たす者が受講できます。 資格を取得しようとする部門の業務について、4年以上従事した者総合補償部門の研修は、次の要件を満たす者が受講できます。 補償関連部門を含む3以上の部門に登録されている補償業務管理士
試験概要
| 講習 申込みと 期間 | 2025年度よりWeb申込みへ変更 ① 共通科目研修 ・申込み:4月上旬~4月中旬 ・実施日:5月下旬 ② 専門科目研修 ・申込み:5月上旬~5月中旬 ・実施日:6月下旬~7月下旬 ③ 検定試験(筆記・口述) ・申込み:8月中旬~9月上旬 ・実施日:10月下旬 |
| 試験日 | 上記③の検定試験 申込み:8月中旬~9月上旬 筆記試験:10月下旬 口述試験:翌年2月下旬 |
| 試験地 | 共通科目研修 札幌/仙台/東京/新潟/名古屋 大阪/広島/高松/福岡/那覇 専門科目研修 東京 検定試験(筆記) 札幌/仙台/東京/新潟/名古屋 大阪/広島/高松/福岡/那覇 検定試験(口述) 東京/大阪 |
| 受講資格 受験資格 | ◇ 研修の受講資格 (共通科目および各部門の研修/ 総合補償部門を除く) ・資格を取得しようとする部門の 業務に 4年以上従事している者 ・前号に掲げる者と同等以上の 知識および能力を有すると 認められる者 ※総合補償部門の研修受講資格は、 上記要件を基礎として別途定め られています。 ◇ 検定試験の受験資格 ・協会が実施する当該研修を 修了した者 ※令和8年度より受験資格等の 見直し実施予定あり |
| 研修と 試験内容 | ・共通科目研修:3日間 ・専門科目研修:4日間 ・共通科目(筆記試験): 150分/50問 ・専門科目(筆記試験): 120分/40問 ・総合補償部門(筆記試験) 未登録部門ごとに15問出題 1部門:40分 2部門:80分 3部門:120分 ※総合補償部門は、受験者の 未登録部門数に応じて 試験時間が設定されます。 ・口述試験 業務内容および実務に関する 口述試験 試験時間:30分程度 |
| 合格基準 | 共通科目:正答30問(60%)以上 専門科目:正答24問(60%)以上 総合補償部門:各設定基準に準ずる |
| 免除制度 | 免除制度とコース区分 コースⅠ ・免除なし ・すべての基本科目および専門科目 が対象 コースⅡ ・該当する国家資格を有する者 ・当該資格に応じた専門科目が免除 ・基本科目のみ受験対象 コースⅢ ・補償業務管理士の資格者 ・基本科目は免除 ・受講する専門科目のみ対象 コースⅡ 該当資格と免除対象部門 ① 測量士/測量士補 → 土地調査部門 ② 不動産鑑定士/不動産鑑定士補 → 土地評価部門、営業補償・特殊補償部門 ③ 建築士(1級・2級・木造) → 物件部門、事業損失部門 ④ 技術士/技術士補 (機械、電気・電子) → 機械工作物部門 ⑤ 公認会計士/公認会計士補 → 営業補償・特殊補償部門 ⑥ 税理士 → 営業補償・特殊補償部門 ⑦ 公共用地取得実務経験者 国・地方公共団体等において 補償業務に20年以上従事した者 → 総合補償部門以外の研修対象 ※免除の適用範囲は、当該資格 および部門の対応関係に基づき 決定されます。 |
| 受講料 受験料 | 研修 ・共通科目:50,000円 正会員 40,000円 ・専門科目:50,000円 正会員 40,000円 筆記試験 ・共通科目:30,000円 正会員 15,000円 ・専門科目:30,000円 正会員 15,000円 口述試験 ・30,000円 正会員 15,000円 テキスト代 ・約15,000円 ※正式な金額は、一般社団法人 日本補償コンサルタント協会が 発行する当該年度の受験案内に 基づきます。 |
| 合格発表 | 協会Webサイト及びPDFにて発表 筆記:2月末または年度末まで 口述:次年度4月 |
| テキスト 過去問 問題集 | (PR) ・Amazon: 保証業務管理士 テキスト&過去問と解説 Kindle Unlimited 30日間無料体験 ・楽天ブックス: 保証業務管理士 過去問と解説 総合電子書籍ストア【楽天Kobo】 |
| 主催者 | 一般社団法人日本補償コンサルタント協会 https://www.jcca-net.or.jp/ |
📋 補償業務管理士(8部門一覧)
| 土地調査部門 | ・土地の権利者の氏名・住所、 土地の所在等に関する調査 ・土地境界確認等の業務 |
| 土地評価部門 | ・土地評価のための同一状況地域 の区分 ・土地に関する補償金算定業務 ・残地等に関する損失の補償に 関する調査及び補償金算定業務 |
| 物件部門 | ・木造建物、一般工作物、立木等の 調査及び補償金算定業務 ・木造または非木造で複雑な構造を 有する特殊建築物等の調査及び 補償金算定業務 |
| 機械工作物部門 | ・機械工作物に関する調査及び 補償金算定業務 |
| 営業補償 特殊補償部門 | ・営業補償に関する調査及び 補償金算定業務 ・漁業権等の消滅または制限に 関する調査及び補償金算定業務 |
| 事業損失部門 | ・事業損失に関する調査及び 費用負担の算定業務 |
| 補償関連部門 | ・意向調査、生活再建調査等の業務 ・補償説明および地方公共団体等 との連絡調整業務 ・事業認定申請図書等の作成業務 |
| 総合補償部門 (総合補償士) | ・公共用地取得計画図書の作成業務 ・公共用地取得に関する工程管理業務 ・補償相談業務 ・関係住民への補償方針説明業務 ・公共用地交渉業務 |
補償業務管理士と総合補償士
補償業務管理士になるためには、3日間の共通科目研修および4日間の専門科目研修を修了したうえで、筆記試験と口述試験からなる共通科目検定試験・専門科目検定試験の双方に合格しなければなりません。
一方、総合補償士は総合補償部門に登録される資格であり、所定の研修や講習会の受講が求められます。なお、その受講資格を得るためには、補償関連部門を含む3部門以上に登録している補償業務管理士であることが条件となります。
合格率と難易度
平成30年度から令和7年度までの期間、補償業務管理士の合格率は、共通科目の筆記試験が13.2%から34.8%、各部門の筆記試験が12.8%から83.3%です。続いて論文試験が16.5%から30.6%、口述試験が72.7%から100%で、補償業務管理士試験の想定される難易度は偏差値表示で57です。
各合格率の詳細は以下を参照して下さい。
筆記試験の合格率
共通科目の合格率
| 共通科目 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 1,137 | 294 | 25.9% |
| 令和6年度 | 1,291 | 427 | 33.1% |
| 令和5年度 | 1,183 | 194 | 16.4% |
| 令和4年度 | 1,246 | 358 | 28.7% |
| 令和3年度 | 1,113 | 289 | 26.0% |
| 令和元年度 | 1,052 | 139 | 13.2% |
| 平成30年度 | 1,283 | 447 | 34.8% |
土地調査の合格率
| 土地調査 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 36 | 18 | 50.0% |
| 令和6年度 | 43 | 24 | 55.8% |
| 令和5年度 | 42 | 19 | 45.2% |
| 令和4年度 | 32 | 10 | 31.3% |
| 令和3年度 | 25 | 12 | 48.0% |
| 令和元年度 | 26 | 8 | 30.8% |
| 平成30年度 | 37 | 20 | 30.8% |
土地評価の合格率
| 土地評価 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 94 | 75 | 79.8% |
| 令和6年度 | 86 | 63 | 73.3% |
| 令和5年度 | 90 | 75 | 83.3% |
| 令和4年度 | 105 | 81 | 77.1% |
| 令和3年度 | 64 | 25 | 39.1% |
| 令和元年度 | 86 | 36 | 41.9% |
| 平成30年度 | 102 | 64 | 62.7% |
物件の合格率
| 物件 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 405 | 92 | 22.7% |
| 令和6年度 | 382 | 104 | 27.2% |
| 令和5年度 | 348 | 89 | 25.6% |
| 令和4年度 | 365 | 155 | 42.5% |
| 令和3年度 | 315 | 46 | 14.6% |
| 令和元年度 | 245 | 70 | 28.6% |
| 平成30年度 | 281 | 117 | 41.6% |
機械工作物の合格率
| 機械工作物 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 123 | 82 | 66.7% |
| 令和6年度 | 132 | 82 | 62.1% |
| 令和5年度 | 133 | 81 | 60.9% |
| 令和4年度 | 164 | 101 | 61.6% |
| 令和3年度 | 109 | 14 | 12.8% |
| 令和元年度 | 146 | 41 | 28.1% |
| 平成30年度 | 138 | 48 | 34.8% |
営業補償・特殊補償の合格率
| 営業補償 特殊補償 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 201 | 106 | 52.7% |
| 令和6年度 | 200 | 116 | 58.0% |
| 令和5年度 | 155 | 59 | 38.1% |
| 令和4年度 | 159 | 86 | 54.1% |
| 令和3年度 | 121 | 48 | 39.7% |
| 令和元年度 | 154 | 59 | 39.7% |
| 平成30年度 | 203 | 102 | 50.2% |
事業損失の合格率
| 事業損失 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 206 | 106 | 51.4% |
| 令和6年度 | 200 | 114 | 57.0% |
| 令和5年度 | 197 | 108 | 54.8% |
| 令和4年度 | 186 | 114 | 61.3% |
| 令和3年度 | 143 | 60 | 42.0% |
| 令和元年度 | 137 | 77 | 56.2% |
| 平成30年度 | 153 | 106 | 69.3% |
補償関連の合格率
| 補償関連 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 161 | 102 | 63.4% |
| 令和6年度 | 166 | 119 | 71.7% |
| 令和5年度 | 161 | 92 | 57.1% |
| 令和4年度 | 185 | 114 | 61.6% |
| 令和3年度 | 190 | 77 | 40.5% |
| 令和元年度 | 219 | 77 | 35.2% |
| 平成30年度 | 234 | 83 | 35.5% |
補償業務管理士(筆記)補償関連の合格率
総合補償の合格率
| 総合補償 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 62 | 38 | 61.3% |
| 令和6年度 | 56 | 33 | 58.9% |
| 令和5年度 | 46 | 24 | 52.2% |
| 令和4年度 | 40 | 18 | 45.0% |
| 令和3年度 | 41 | 17 | 41.5% |
| 令和元年度 | 43 | 21 | 48.8% |
| 平成30年度 | 57 | 23 | 40.4% |
論文の合格率
| 総合補償の論文 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2024年 令和6年度 | 187 | 44 | 23.5% |
| 令和5年度 | 173 | 53 | 30.6% |
| 令和4年度 | 133 | 22 | 16.5% |
| 令和3年度 | 120 | 22 | 18.3% |
| 令和元年度 | 132 | 27 | 20.5% |
| 平成30年度 | 161 | 29 | 18.0% |
口述の合格率
令和6年度試験(口述)の合格率
| 部門別 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| コースⅠ | |||
| 共通科目 | |||
| 専門科目 | |||
| 土地調査 部門 | 14 | 14 | 100% |
| 土地評価 部門 | 6 | 6 | 100% |
| 物件部門 | 32 | 31 | 96.9% |
| 機械工作物 部門 | 2 | 2 | 100% |
| 営業補償・ 特殊補償部門 | 12 | 11 | 91.7% |
| 事業損失 部門 | 38 | 37 | 97.4% |
| 補償関連 部門 | 22 | 16 | 72.7% |
| コースⅡ | |||
| 共通科目 | 362 | 352 | 97.2% |
| コースⅢ | |||
| 共通科目 | |||
| 専門科目 | |||
| 土地調査 部門 | 14 | 14 | 100% |
| 土地評価 部門 | 67 | 60 | 89.6% |
| 物件部門 | 80 | 76 | 95.0% |
| 機械工作物 部門 | 87 | 83 | 95.4% |
| 営業補償・ 特殊補償部門 | 108 | 101 | 93.5% |
| 事業損失 部門 | 77 | 75 | 97.4% |
| 補償関連 部門 | 93 | 79 | 84.9% |
令和5年度試験(口述)の合格率
| 部門別 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| コースⅠ | |||
| 共通科目 | |||
| 専門科目 | |||
| 土地調査 部門 | 12 | 12 | 100% |
| 土地評価 部門 | 4 | 3 | 75.0% |
| 物件部門 | 28 | 27 | 96.4% |
| 機械工作物 部門 | 0 | 0 | 0 |
| 営業補償・ 特殊補償部門 | 7 | 6 | 85.7% |
| 事業損失 部門 | 24 | 22 | 91.7% |
| 補償関連 部門 | 6 | 6 | 100% |
| コースⅡ | |||
| 共通科目 | 164 | 159 | 97.0% |
| コースⅢ | |||
| 共通科目 | |||
| 専門科目 | |||
| 土地調査 部門 | 9 | 9 | 100% |
| 土地評価 部門 | 78 | 71 | 91.0% |
| 物件部門 | 68 | 68 | 100% |
| 機械工作物 部門 | 98 | 89 | 90.8% |
| 営業補償・ 特殊補償部門 | 57 | 56 | 98.2% |
| 事業損失 部門 | 81 | 80 | 98.8% |
| 補償関連 部門 | 88 | 83 | 94.3% |
令和4年度試験(口述)の合格率
| 部門別 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| コースⅠ | |||
| 共通科目+土地調査 | 15 | 14 | 93.3% |
| 共通科目+土地評価 | 14 | 12 | 85.7% |
| 共通科目+物件 | 49 | 46 | 93.9% |
| 共通科目+機械工作物 | 1 | 1 | 100.0% |
| 共通科目 +営業・特殊補償 | 14 | 14 | 100.0% |
| 共通科目+事業損失 | 32 | 30 | 93.8% |
| 共通科目+補償関連 | 20 | 20 | 100.0% |
| コースⅡ | |||
| 共通科目 | 304 | 296 | 97.4% |
| コースⅢ | |||
| 土地調査 | 5 | 5 | 100% |
| 土地評価 | 67 | 61 | 91.0% |
| 物件 | 106 | 96 | 90.6% |
| 機械工作物 | 101 | 81 | 80.2% |
| 営業・特殊補償 | 76 | 67 | 88.2% |
| 事業損失 | 78 | 78 | 100.0% |
| 補償関連 | 105 | 95 | 90.5% |
| 総合補償 | 22 | 22 | 100.0% |
| コースⅠ+Ⅱ+Ⅲ | |||
| 合計 | 1009 | 938 | 92.9% |
令和3年度試験(口述)の合格率
| 部門別 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| コースⅠ | |||
| 共通科目+土地調査 | 9 | 8 | 88.9% |
| 共通科目+土地評価 | 8 | 7 | 87.5% |
| 共通科目+物件 | 32 | 30 | 93.8% |
| 共通科目+機械工作物 | 0 | 0 | |
| 共通科目+営業・ 特殊補償 | 6 | 6 | 100% |
| 共通科目+事業損失 | 27 | 25 | 92.6% |
| 共通科目+補償関連 | 20 | 15 | 75.0% |
| コースⅡ | |||
| 共通科目 | 288 | 267 | 92.7% |
| コースⅢ | |||
| 土地調査 | 6 | 6 | 100% |
| 土地評価 | 35 | 30 | 85.7% |
| 物件 | 54 | 51 | 94.4% |
| 機械工作物 | 32 | 27 | 84.4% |
| 営業・特殊補償 | 66 | 61 | 92.4% |
| 事業損失 | 69 | 66 | 95.7% |
| 補償関連 | 84 | 77 | 91.7% |
| 総合補償 | 27 | 24 | 88.9% |
| コースⅠ+Ⅱ+Ⅲ | |||
| 合計 | 763 | 708 | 92.8% |
過去問|補償業務管理士 試験
補償業務管理士の過去問は日本補償コンサルタント協会の公式サイトの中9年分の問題と解答が「補償業務管理士検定試験の過去の試験問題」のページに記載されています。
しかし、問題と解答を見るだけでは勉強時間とは言えませんので、例えば以下を参考にしてください。
勉強方法|過去問の反復学習|補償業務管理士
① まずは全体像をつかむ(1周目)
✔ 目的
・出題傾向を知る
・頻出分野を把握する
・自分の弱点を洗い出す
✔ 方法
- 制限時間を気にせず解く
- 分からなくても必ず選択肢を検討する
- 解説を熟読する
✔ ポイント
この段階では「正答率」は気にしないことが重要です。
「どこが問われるのか」を理解することが目的です。
② 解説を軸に知識を整理(2周目)
✔ 目的
・根拠を説明できるレベルにする
・曖昧な理解をなくす
✔ 方法
- 間違えた問題に印をつける
- なぜ間違えたのかを言語化する
- 条文・基準(補償基準、土地収用法関連等)を確認する
✔ 重要
選択肢一つひとつについて
「なぜ正しいのか/なぜ誤りなのか」
を説明できるようにします。
この作業が合格レベルへの分岐点です。
③ 反復(3〜5周目)
✔ 目標
- 正答率90%以上
- 迷いなく選択できる状態
✔ 進め方
- 間違えた問題のみを繰り返す
- 1問あたりの解答時間を短縮する
- 選択肢のひっかけパターンを整理する
④ 部門別対策のポイント
補償業務管理士は部門ごとに専門性が異なります。
- 土地評価部門 → 評価手法・同一状況地域の理解
- 物件部門 → 構造区分・補償算定基準
- 営業補償部門 → 休業補償算定の考え方
- 補償関連部門 → 手続・説明・工程の流れ
自分の登録部門に応じて、
「計算系」「理論系」「手続系」
どれが中心かを把握して対策を変えることが重要です。
⑤ 過去問反復のメリット
✅ 出題パターンが読める
✅ 頻出論点が固定化している
✅ ひっかけの傾向が分かる
✅ 試験時間配分が安定する
この試験は「満点を取る試験」ではなく
確実に正答を積み上げる試験です。
⑥ おすすめの学習スケジュール(例)
| 期間 | 内容 |
|---|---|
| 1か月目 | テキスト理解+過去問1周 |
| 2か月目 | 過去問2~3周+弱点補強 |
| 直前期 | 間違えた問題のみ総復習 |
まとめ
補償業務管理士試験対策の本質は
「過去問を解く」のではなく
「過去問を使って知識を完成させる」こと
です。
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試験対策|共通科目
補償業務管理士の共通科目は、全部門に共通する基礎知識(法令・補償基準・手続き・倫理等)が出題されます。
専門よりも「正確な理解」と「条文ベースの知識」が問われるのが特徴です。
ここでは、共通科目対策に特化した勉強法を体系的に解説します。
共通科目の特徴を理解する
共通科目では主に次の内容が問われます。
- 公共用地取得の流れ
- 補償基準の基本構造
- 関係法令(特に 土地収用法)
- 補償実務の原則
- 補償業務管理士の倫理・責任
☆計算問題よりも「理論・制度理解」が中心です。
効果的な勉強ステップ
① まずは“流れ”を覚える
最初にやるべきことは、
公共用地取得の全体フローを暗記すること
例:
- 事業計画
- 用地測量
- 調査
- 補償算定
- 説明・交渉
- 契約
- 明渡し
この流れが頭に入ると、個別論点が整理されます。
② 条文を「丸暗記しない」
土地収用法は重要ですが、
❌ 条文暗記中心
⭕ 条文の趣旨理解中心
に切り替えることが重要です。
例えば:
- 事業認定の要件は何か
- 収用裁決の役割は何か
- 任意交渉との違いは何か
「制度の目的」を説明できるレベルを目指します。
③ 過去問の使い方(共通科目版)
1周目
- 解説を読むことを目的にする
- 正誤の理由を必ず確認する
2周目
- 選択肢ごとに「どこが誤りか」を指摘できるようにする
3周目
- 迷った問題だけを集中的に復習
共通科目は同じ論点が形を変えて繰り返される傾向があります。
④ ひっかけパターンを整理する
共通科目で多い誤りパターン:
- 「必ず」「すべて」「常に」などの断定表現
- 手続きの順番の入れ替え
- 任意交渉と収用手続の混同
- 補償と損失補填の概念混同
これをノートにまとめておくと得点力が安定します。
⑤ 口述試験を意識した勉強
共通科目は口述試験にもつながります。
おすすめ勉強法:
- 声に出して説明する
- 「なぜそうなるのか?」を言語化する
- フロー図を自分で書く
「説明できる=理解している」状態を作ることが重要です。
勉強時間の目安|補償業務管理士
| レベル | 目安時間 |
|---|---|
| 初学者 | 80~120時間 |
| 実務経験あり | 40~60時間 |
※専門よりも安定得点源にしやすい科目です。
合格する人の共通点
✅ 流れを理解している
✅ 条文の趣旨を説明できる
✅ 過去問を3回以上反復している
✅ 「なぜ誤りか」を言語化できる
まとめ
共通科目攻略の本質は
制度の構造を理解し、説明できる状態にすること
です。
口述試験対策|補償業務管理士
口述試験は、業務内容および実務に関する質疑を中心に、約30分程度で実施されます。
問われるのは知識の暗記量ではなく、「実務経験に基づく説明力」と「補償業務管理士としての理解度」です。
以下、実務者向けに整理します。
① 想定される確認ポイント
・担当した業務内容の具体説明
・補償算定の根拠と判断基準
・法令・基準の適用方法
・業務上の課題と対応方法
・倫理・説明責任への理解
抽象論ではなく、自身の実務を前提とした説明が求められます。
② 実務整理の方法(事前準備)
口述対策は「経験の棚卸し」が中心です。
整理すべき事項:
・従事した補償部門
・案件規模(公共事業の種類)
・担当範囲(調査/算定/交渉 等)
・使用した基準・要領
・判断に迷った事例と対応内容
1案件を深く説明できる状態にしておくことが重要です。
③ 回答構成テンプレート
回答は以下の順序で整理すると安定します。
- 業務の概要
- 自身の役割
- 技術的判断の根拠
- 結果と課題
結論→理由→具体例の順で簡潔に述べます。
④ よくある減点要因
・実務経験の説明が抽象的
・法令や基準の名称を挙げられない
・自分の役割が不明確
・質問に対して冗長に話す
30分は長くありません。簡潔さが評価要素になります。
⑤ 総合補償部門の場合
複数部門を横断する視点が問われます。
・部門間の関連性
・総合調整の視点
・リスク管理の考え方
専門単独部門よりも「全体理解」が評価対象となります。
対策の本質
口述試験は、新しい知識を詰め込む試験ではありません。
研修内容と実務経験を「言語化できるか」が合否を分けます。
準備の中心は、
✔ 実務の具体化
✔ 判断根拠の明確化
✔ 端的な説明練習
この3点です。
口述試験 想定質問例(部門別)|補償業務管理士
※実務経験の具体説明を前提とした質問例です。暗記型ではなく、自分の業務に置き換えて答えられるかが基準になります。
土地調査部門
・担当した土地調査業務の概要を説明してください。
・地積更正や境界確認で問題が生じた事例とその対応は。
・登記情報と現況が相違していた場合の処理方法は。
・権利関係が複雑な案件で留意した点は。
・関係者への説明で重視した事項は。
土地評価部門
・担当した土地評価の手法と採用理由は。
・取引事例比較法を適用する際の留意点は。
・補償基準と不動産鑑定評価との関係をどう整理しているか。
・地価変動期の評価対応について説明してください。
・説明時に争点となりやすい事項は何か。
物件部門
・建物補償算定の基本的な流れを説明してください。
・再築費算定で用いる資料と根拠は。
・老朽化率の判断方法は。
・工作物補償で注意した点は。
・所有者説明で生じた課題と対応は。
機械工作物部門
・機械補償算定の手順を説明してください。
・移設と再取得の判断基準は。
・減価償却との関係整理はどう行うか。
・設備停止期間の考え方は。
・専門技術者との調整事例は。
営業補償・特殊補償部門
・営業補償の算定項目を説明してください。
・休業補償算定の基礎資料は何か。
・固定費・変動費の整理方法は。
・特殊補償の具体例を挙げてください。
・会計資料の信頼性確認方法は。
事業損失部門
・事業損失の判定基準を説明してください。
・因果関係の整理方法は。
・立証資料の収集方法は。
・補償対象外となる例を挙げてください。
・説明時に対立が生じた場合の対応は。
総合補償部門
・複数部門が関係する案件の調整方法は。
・部門間で算定方針が異なる場合の整理は。
・工程管理とリスク管理の実例は。
・公共事業全体の中で補償業務の位置付けをどう捉えているか。
・管理責任者として重視すべき事項は。
口述対策の実践方法
各質問について、
① 自身の具体案件
② 自分の担当範囲
③ 判断根拠
④ 結果
この4点をセットで説明できるよう準備すると安定します。
口述試験の高頻出テーマ別 模範回答構成例
※暗記用文章ではなく、自分の実務に置き換えるための構成テンプレートです。
各テーマとも「結論→根拠→具体例→留意点」の順で整理します。
① 業務概要を説明してください
構成例
- 対象事業の概要(道路改良・河川改修 等)
- 担当部門と自分の役割
- 実施した主な業務内容
- 成果および課題
回答の型
「○○事業に伴う補償業務で、私は△△部門を担当しました。主な業務は□□の調査および算定で、××基準に基づき評価を行いました。特に課題となったのは〜で、最終的に〜の形で整理しました。」
② 算定根拠を説明してください
構成例
- 適用した基準・要領
- 採用した評価手法
- 数値の根拠
- 妥当性確認方法
回答の型
「本件では○○基準に基づき算定しました。評価手法は△△法を採用し、根拠資料として□□を使用しています。算定結果については××と照合し、妥当性を確認しました。」
③ 困難事例への対応
構成例
- 問題の内容
- 原因分析
- 取った対応
- 結果
回答の型
「権利関係が複雑で〜という課題がありました。原因は□□であると整理し、△△の方法で確認を進めました。その結果、××の形で合意に至りました。」
④ 説明責任・交渉対応
構成例
- 相手方の主張
- こちらの根拠
- 説明の工夫
- 最終整理
回答の型
「所有者から〜との意見がありました。これに対し○○基準に基づき算定根拠を示し、資料を用いて説明しました。最終的には××の形で理解を得ました。」
⑤ 部門横断(総合補償部門向け)
構成例
- 関係部門の整理
- 調整事項
- 判断基準
- 管理上の留意点
回答の型
「本件は土地・物件・営業補償が関係する案件でした。各部門の算定方針を整理し、重複や漏れがないよう調整しました。工程管理上は△△を重視しました。」
⑥ 倫理・適正業務
構成例
- 公共性の理解
- 中立性の確保
- 情報管理
- 再発防止策
回答の型
「補償業務は公共性が高いため、公平性を最優先にしています。算定過程は文書化し、根拠を明確に残しています。」
仕上げの練習方法
・1問あたり 2~3分以内で説明できる練習
・専門用語を曖昧にしない
・結論を最初に述べる
30分の口述試験では、簡潔さと論理構成が評価対象になります。
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