金融業務2級 財務コースとは、一般社団法人 金融財政事情研究会(きんざい)が主催する金融業務能力検定の一つで、企業財務・財務分析・決算書読解力を体系的に測定する実務重視の資格試験です。銀行・信用金庫・信用組合などの金融機関職員をはじめ、企業の財務・経理担当者、融資業務や法人営業に携わるビジネスパーソンを主な対象としています。
本試験では、貸借対照表・損益計算書・キャッシュ・フロー計算書の理解を基礎に、収益性・安全性・成長性といった財務分析の考え方や、企業の経営状態を数値から読み取る力が問われます。単なる簿記知識にとどまらず、金融実務で「使える財務力」が身につく点が大きな特長です。
金融業務2級 財務コースは、融資判断や取引先分析の精度向上につながる資格として評価が高く、若手職員の基礎固めから中堅層のスキル再確認まで幅広く活用されています。また、財務分野の知識は他の金融系資格や実務研修とも親和性が高く、キャリアアップや社内評価の向上を目指す方にも有効です。
これから金融業界での専門性を高めたい方、決算書を「読める」から「活用できる」レベルへ引き上げたい方にとって、金融業務2級 財務コースは実務直結型のおすすめ資格といえるでしょう。
試験概要

試験概要
| 試験の対象者 | 金融業務3級 財務コース合格者、中堅行職員または管理者層 ※受験資格は特にありません。 |
|---|---|
| 試験範囲 | 1.財務諸表 2.会計制度 3.財務分析 4.資金分析等 5.企業実態の把握等 6.総合問題 |
| 試験時間 | 120分 |
| 出題形式 | CBT四答択一式30問、総合問題10題 |
| 合格基準 | 100点満点で70点以上 |
| 当日について | 持ち物本人確認書類 ■筆記用具・メモ用紙 ・会場にて筆記用具とメモ用紙を受け取る。 ・筆記用具とメモ用紙は試験終了後に回収。 |
| 合格発表 | 試験終了後、その場で合否に係る スコアレポートが手交される。 合格者は、試験日の翌日以降、合格証を マイページからPDF形式で出力できます。 |
| 持込み品 | 携帯電話、筆記用具、計算機、書籍を含め、 自席(パソコンブース)への私物の持込みは不可。 テストセンター鍵付きのロッカー等に保管。 メモ用紙・筆記用具はテストセンターで貸し出し。 計算問題は、試験画面上に表示される電卓を利用。 |
| 対応教材 | (PR) ・楽天Books 金融業務2級 財務コース試験問題集 ・Amazon 金融業務2級 財務コース試験問題集 |
| 試験日 | 通年実施 |
| 受験予約 | ※マイページより、自身で希望の日程・ テストセンターを予約。 ※受験の手順については公式CBTサイトの 「受験までの流れ」を参照。 ※予約が完了すると予約内容が記載された メールが送られます。受験票は発行しないが、 受験日の前日に確認メール受信。また、 マイページから予約状況の確認ができる。 受験日当日は、指定の本人確認書類が必要です。 ※とりまとめ担当者は、団体管理画面で 行職員の申込状況を確認できます。 ※受験の予約・変更・キャンセルは、 マイページより受験日の3日前まで可。 ※受験日の2日前からは、受験予約の変更・ キャンセルは、返金等は無い。 ※受験料が受験者支払の場合、受験申込後の キャンセルに係る払戻しについては、 所定のキャンセル料あり ※受験申込された方の受験可能期間 (受験申込日の3日目以降の受験できる期間)は、 当初受験申込日から最長で1年間まで。 |
受験料・支払い方法
| 受験料(税込) | 7,700円 |
|---|---|
| 支払方法 | 以下3通りから選択。 なお、コンビニエンスストア決済および Pay-easy決済の場合は、受験手数料に加えて、 事務手数料297円(税込)の負担あり。 ・クレジットカード決済 ・コンビニエンスストア決済 ・Pay-easy決済 (Pay-easy:ゆうちょ銀行ATM ・ゆうちょダイレクト、 銀行などのATMやネットバンキング) |
問合せ先

問い合わせ
| 主催 問合せ先 | 【試験のお申込み・受験についてのお問合せ先 ※受験者(個人・団体個人)】 受験サポートセンター TEL:03-5209-0553 ※電話は応対品質向上のため、録音あり。 受験に関する問い合わせ 【試験内容についてのお問合せ先 ※法人のご担当者(とりまとめご担当者)】 一般社団法人 金融財政事情研究会 検定センター 〒160-8529 東京都新宿区荒木町2-3 TEL:03-3358-0771 ※電話は応対品質向上のため、録音あり。 |
|---|
試験地・試験会場
CBT-Solutionsウェブサイト
試験の流れとCBT申し込み
CBT-Solutionsウェブサイト
合格率と難易度

合格率と難易度
金融業務能力検定、金融業務2級 財務コースの合格率と難易度に関し、試験はCBT方式を採用しており、合格率は非公表ですが、想定の合格率として35%前後、難易度は偏差値表示で53で、公式サイト表示の難易度はレベル2です。
勉強時間

勉強時間
金融業務2級 財務コース、通信教育講座(3カ月マスター等)を使わず、市販の推薦書籍「金融業務2級 財務コース試験問題集」のみで対策する場合、短期合格のための勉強時間目安は40〜60時間です。
受験者のバックグラウンド別の目安は以下のとおりです。
・財務3級、簿記経験者、融資実務経験者:30〜40時間
・金融機関勤務だが財務が苦手な方:40〜50時間
・初学者、決算書に強い苦手意識がある方:50〜60時間
試験はCBT方式・120分・四答択一式30問+総合問題10題で、100点満点中70点以上が合格基準となっており、理解力と処理スピードの両方が求められます。
勉強方法

勉強方法
「金融業務2級 財務コース試験問題集」を主軸にした問題演習中心の学習が、最も費用対効果の高い方法です。
本書は、
・分野別の四択問題(基礎力)
・総合問題(応用力)
・解説が充実している
という構成のため、テキスト代わりとしても十分に使える点が大きな強みです。
勉強方法①|最初は問題集を通しで1周する(全体像の把握)
最初から完璧を目指さず、
問題集を1周して試験範囲全体を把握することから始めます。
試験範囲は以下の6分野です。
1.財務諸表
2.会計制度
3.財務分析
4.資金分析等
5.企業実態の把握等
6.総合問題
この段階では、
・正解できるかどうかは気にしない
・「どの分野が頻出か」を意識する
・解説は流し読みでOK
という姿勢で進めます。
勉強方法②|解説を使って頻出分野を重点理解
2周目からは、解説部分を含めて学習します。
本書は販売解説文にもあるとおり、
解説を読み込むことで学習効果が高まる構成になっています。
特に重点的に対策すべき分野は以下です。
・貸借対照表・損益計算書・キャッシュ・フロー計算書の構造
・会計制度の基本(減価償却、引当金、金融商品会計など)
・安全性・収益性・効率性の主要な財務指標
・資金繰り、キャッシュ・フロー分析
・数値から企業実態を読み取る設問
2025年度版の場合では、資金分析の一部が金融商品会計基準に準拠して見直されているため、
この分野は特に丁寧に確認しておきたいポイントです。
勉強方法③|問題集は最低3周する(得点力を作る)
金融業務2級 財務コースは、
問題集の反復が合否を分ける試験です。
おすすめの回し方は以下の通りです。
・2周目:解説を読み、なぜその答えになるか説明できるか確認
・3周目:制限時間を意識しながら解く
・間違えた問題だけを重点的に復習
目安として、
四択問題で7〜8割、総合問題で部分点が取れる状態になれば合格圏内です。
勉強方法④|総合問題は「完答」を狙わない
総合問題10題は、
すべて完答しようとすると時間不足になりがちです。
短期合格を狙う場合は、
・設問の意図を正確に読み取る
・基本論点で確実に点を取る
・難問・計算量の多い設問は深追いしない
という戦略が重要です。
総合問題は「部分点の積み重ね」で十分合格点に届きます。
勉強方法⑤|直前期はA4・1枚レベルの要点整理
試験直前期は、新しい知識を増やすよりも、
・主要財務指標
・決算書のつながり
・よく間違える会計用語
をA4・1枚程度に整理して確認するのが効果的です。
CBT方式のため、
時間配分と計算スピードの確認も必ず行いましょう。
短期合格を目指す人向けまとめ
金融業務2級 財務コースは、
・市販問題集中心
・解説を含めた反復学習
・頻出論点への集中
を徹底すれば、
通信教育講座を使わなくても十分に合格可能な試験です。
財務分析力は、
融資判断・企業評価・実務全般に直結するため、
取得後の実務メリットも大きい資格といえるでしょう。
出題頻度が高い重要論点チェックリスト

重要論点チェックリスト
金融業務能力検定「金融業務2級 財務コース」の出題頻度が高い重要論点チェックリストです。
市販教材 「金融業務2級 財務コース試験問題集」対応を前提に、短期合格に直結する論点のみを厳選しています。
1.財務諸表(最重要分野)
□ 貸借対照表(資産・負債・純資産)の構造と意味
□ 流動資産・固定資産・繰延資産の区分
□ 流動負債・固定負債の区分と返済期限の考え方
□ 自己資本と他人資本の違い
□ 損益計算書(売上高・売上総利益・営業利益・経常利益・当期純利益)の流れ
□ キャッシュ・フロー計算書の3区分(営業・投資・財務)
□ 利益とキャッシュ・フローの違い
□ 財務三表の相互関係(B/S・P/L・C/F)
2.会計制度(頻出・用語問題が多い)
□ 発生主義と現金主義の違い
□ 減価償却の考え方(定額法・定率法)
□ 引当金の目的と代表例
□ 棚卸資産の評価方法(原価法・低価法)
□ 金融商品会計の基本(有価証券の評価)
□ 収益認識の基本ルール
□ 会計基準変更時の考え方
※2025年度版では、金融商品会計基準に準拠した内容が強化されています。
3.財務分析(最重要・計算問題の中心)
□ 安全性分析(流動比率・当座比率・自己資本比率)
□ 収益性分析(売上高利益率・ROA・ROE)
□ 効率性分析(総資産回転率・棚卸資産回転率)
□ 財務指標の意味と評価の方向性(高い・低いの判断)
□ 同業他社比較・時系列比較の考え方
□ 単一指標で判断しない重要性
4.資金分析・キャッシュ・フロー分析
□ 営業キャッシュ・フローの内容と意味
□ 投資キャッシュ・フローの典型パターン
□ 財務キャッシュ・フローの見方
□ 資金繰りと利益の違い
□ 運転資金の考え方
□ 借入金返済能力の評価
□ キャッシュ・フローによる企業の安定性判断
5.企業実態の把握(実務的・判断問題)
□ 財務数値から企業の経営状態を読む
□ 売上増加でも資金繰りが悪化するケース
□ 過剰在庫・過剰借入の兆候
□ 設備投資と財務への影響
□ 成長企業・成熟企業の財務特徴
□ 不正・粉飾の初期兆候
6.総合問題対策(得点源)
□ 財務諸表・財務指標・キャッシュ・フローを組み合わせた分析
□ 設問の意図を正確に読み取る力
□ 基本論点を確実に拾う意識
□ 難問・計算量の多い設問を深追いしない判断
□ 部分点を積み上げる戦略
チェックリストの使い方(短期合格向け)
・問題集を解きながら、理解できた論点にチェック
・説明できない項目は解説を再読
・試験直前は、チェックが付いていない項目だけ確認
このチェックリストをすべて説明できる状態であれば、金融業務2級 財務コースの合格ライン(70点)に十分到達可能です
試験当日に見るA4・1枚要点まとめ

A4・1枚要点まとめ
以下は、試験当日の最終確認用として使える金融業務能力検定「金融業務2級 財務コース」A4・1枚 要点まとめです。
CBT試験(四答択一30問+総合問題10題/120分/70点合格)を前提に、直前に「これだけ見ればOK」という内容に絞っています。印刷・画面保存して使えるます。
① 財務三表の最重要ポイント
貸借対照表(B/S)
・資産 = 負債 + 純資産
・流動資産:1年以内に現金化
・固定資産:長期使用
・流動負債:1年以内返済
・固定負債:長期返済
・自己資本比率 = 純資産 ÷ 総資産
損益計算書(P/L)
売上高
→ 売上総利益
→ 営業利益
→ 経常利益
→ 当期純利益
※利益は「儲け」、現金とは一致しない
キャッシュ・フロー計算書(C/F)
・営業CF:本業(プラスが原則)
・投資CF:設備投資(マイナスが多い)
・財務CF:借入・返済
② 会計制度の頻出論点
・発生主義:取引発生時に計上
・現金主義:入出金時に計上
・減価償却:固定資産を費用配分
定額法/定率法
・引当金:将来の費用・損失に備える
・棚卸資産:原価法・低価法
・金融商品会計:有価証券の評価(2025年度改訂ポイント)
③ 財務分析(計算+意味)
安全性
・流動比率 = 流動資産 ÷ 流動負債
・当座比率 = 当座資産 ÷ 流動負債
・自己資本比率 = 純資産 ÷ 総資産
→ 高いほど安全
収益性
・売上高利益率
・ROA = 利益 ÷ 総資産
・ROE = 利益 ÷ 自己資本
→ 高いほど効率的に儲けている
効率性
・総資産回転率
・棚卸資産回転率
→ 高いほど資産活用が良い
④ 資金分析・キャッシュ視点
・利益が出ていても倒産することがある
・資金繰り ≠ 利益
・運転資金
= 売上債権 + 棚卸資産 − 仕入債務
・営業CFが安定してプラスかが最重要
⑤ 企業実態の読み取りポイント
・売上増+在庫増 → 資金悪化に注意
・借入増+利益減 → 財務リスク
・設備投資増 → 投資CFマイナス
→ 数値の「変化」と「バランス」を見る
⑥ 総合問題の解き方(試験戦略)
・設問の要求を最初に確認
・基本論点で確実に得点
・難問・計算過多は深追いしない
・部分点を積み上げる意識
⑦ CBT試験・時間配分の目安
・四答択一:テンポよく処理
・総合問題:解ける設問から着手
・計算は正確さ優先
最後に
このA4・1枚を説明できる状態であれば、金融業務2級 財務コース 合格ライン(70点)に十分到達可能です。
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